文芸部発マイソロジー

MF文庫Jからデビューしていた作者の新刊。今回は一迅社から。
文芸部で論評と称して自作を嘲笑される事に嫌気がさし、第二文芸部を発足させた高校生な主人公と、その第二文芸部に集った3人の女の子達のお話。その第二文芸部の部長であり、メインヒロインが持つノートは、そこに書いた事が本当になる通称・邪眼ノートだった。第二文芸部は新しい神話を構築し、寝ている間、作った世界に神として降臨する事になり...と言う展開です。

設定的に、神話を作って好き放題やるぜきゃっほーー!! と言うお話かと思いきや、意外にそうでもなく。確かに序盤はそんな感じで笑いながら読んでいたのですが、終盤に進むに従い、重い展開になっていくのにビックリ。
ノートの力を借りて作った世界。確かにそれは作り物だけれど、そこに生きている人達の命は間違いなく本物。神話を書く過程で深く考えずに殺してしまった事に気付いて落ち込む主人公達の悩みは最もな話ですね。さらに別の神話世界から、自分の作った世界が侵略されて。自分らの責任で作った世界の人々達を守ろうと奮起する展開が良かったです。

...しかし、真面目な展開も良かったけど、やっぱり俺強えーな展開も面白いです。都合良すぎだろと思っても、「邪眼ノート」だしなぁと納得出来てしまう瞬間が好き。