ピクシー・ワークス

電撃の新人さん。
近未来の日本が舞台。天才として高校内で名の通ったタイプの違う美女3人が、依頼を受けて故障して跳べなくなった人工知能搭載戦闘機を復活させて再び飛ばそうとするお話です。

微妙。飛べなくなった飛行機を復活させて再び空へ。このあらすじを読んだ時はロマンを感じたのですが...読み終わってみればそれほどでもなく。
なんでだろ? と考えてみると、ヒロイン達の努力が伝わって来なかった一番大きな理由なんだろうと思います。飛行機の復活に当たり、当然の如く幾つもの問題にぶち当たるのですが、気が付けばその問題がクリアになっているような展開で、読んでいて「あれ?」と思う事が多かった気がします。才能溢れる主人公達の事、皆で知恵を出し合ったりして努力を重ねたんだろうとは思うのですが、その苦労が伝わって来なかったのが残念。苦労が無いと、その後の感動も魅力半減...。
終盤の展開を読むと、飛行機の復活だけでなくAIとの関係も話の核な雰囲気があるのですが、それにしてはAIとの交流シーンがそれ程なくて、「いつの間に仲良くなった?」と思ってしまったし。やっぱり、もう少し修復の過程を詳しく読みたかった...と言うのが正直な所です。

こんな感じの1冊でした。シリーズとして続きそうな終わり方をしてるけど、どうなるんだろう。