スイート☆ライン 2

アニメ製作会社のプロデューサーを姉に持つ、高校生で頑張っている人を応援したくなる性格の主人公と、極度の男性恐怖症だけど素晴らしい才能を持った新人声優・永遠を中心に繰り広げられる、声優を題材としたお話の2冊目。大ヒットしているライトノベルがアニメ化されるという事で、そのオーディションに挑もうとする永遠やその友達の声優達。誰がどの役のオーディションを受けるのか? と言う話を中心に話が進みます。

これでお膳立ては整った言う雰囲気でしょうか。新キャラが何人か登場し、核となるアニメの話も登場。話はそれほど進んでいませんが、仲間もライバルも増えたし気になる伏線はあれこれ張られ、後はここからどう話が転がるかを楽しみに待つのみ。個人的には、アニメ制作の裏側とか声優さん達の努力って全然知らないので、その辺の話に期待しています。あとがきを読む限り、かなり取材して書いている様だし...。勿論お話だから、取材した事がそのまま書かれているとは思わないけど、雰囲気が伝わってくると良いなぁを思います。

しかし、あらすじにはラブコメってあるけれど、まだまだ笑ってラブコメするような状況じゃないですね。どちらかと言えばシリアス寄りな展開。ラブコメ好きとしては少し哀しいけれど、このぐらいのシリアス度の話も好きです。オーディションに向けての悩みが吹っ切れれば少し状況は変わるだろうけど、それで終わりじゃないだろうし、この状況からどうラブコメ成分が増えていくのか、それも楽しみに次の巻を待ちたいと思います。