RPG W(･∀･)RLD 3

Book

ゲームの世界に入ってしまった主人公とその友人が、元の世界に戻るため旅をするお話の3冊目。魔神復活を企む教団の思惑を阻止するべく奔走する形で話が進みます。

主人公の完璧さが今回も光ります。ただ力が強くて頭も回るだけじゃなく、時折弱みも見せる所まで含めて完璧。しかし、ここまで来ると徐々に嫌味に感じてきた。前巻まではそれが格好良く感じていたのですが...。サブキャラたちが必死で考えた案に、「実はそれには気付いていた。でもこう言う問題が」と切り返すのは、なんか感じ良くないなぁと思ったり。最初から全部話してあげなよ...。別に自分の力を鼻にかけている訳じゃないし、力はあってもそれを使うのは一介の高校生なんだと言う事を考えれば、この対応は普通なのかも知れないけれど。
逆に、どこまでも考え方がヌルイ主人公の友人が良い感じに思えてきました。このキャラはこのキャラで、考え方が適当過ぎるだろうとも思うんですが、主人公が固過ぎる分、2人合わせて丁度良いバランスになっている気がします。

しかし、てっきりゲームの世界に入り込んだと思っていたのですが、ちょっと状況が変わってきたような。まだまだ設定には謎が残っているので、この先どうなるのか楽しみです。