真・聖竜伝 2

第1部3冊、第2部2冊でシリーズ完結。人と竜のお話、これにて完結です。
前巻が急展開で、皇位継承に巻き込まれたラトキスがどんな決断をし、シン達がどう動くのか、少し楽しみにしていました。前半は読み応えがあって、国の行く末を考えるラトキスとその叔父であるグルジェフのやり取りは面白かったのですが...ラストが物凄く唐突で唖然としました。なんだろう、途中を全部すっ飛ばして、予め用意していた結末をくっつけたような感覚。あとがきを読む限りでは、本当はもっと長い話を想定していたのでしょうか。でも大人の事情で書けなくて、結末だけ繋げたのかなぁ。それまでの話は一体なんだったんだろう? と首を傾げたくなるラストは、正直微妙過ぎる。
第1部完でそのまま終了かと思っていたので第2部が始まった時はビックリしたものですが、ラストでさらに驚かされた、そんなシリーズでした。