シュガーダーク

第14回スニーカー大賞・大賞受賞作。
冤罪で終身刑を言い渡された元兵士の少年が主人公。労働として課せられたのは、とある墓地での穴掘り。埋められるのは人間だけではなく、人を脅かす魔物も。その墓地で、1人の少女に出会い...と言うお話です。
ハルヒ』以来の大賞受賞作と言う事で、前評判が大きかった作品。期待しつつ読了。面白かったけど、思ったほどでは無かった...と言うのが正直な感想。噂に煽られて、期待ばっかり膨らんでいたからかもしれませんが。
冤罪から逃れるべく墓地から脱走を試みる主人公が、ヒロインと出会う。最初は脱走のための情報収集が目的だったのに、話すにつれて惹かれていく展開は良い感じ。全体的に薄暗い雰囲気があるのですが、暗くなり過ぎなかったのも好みでした。明るい話では無いんですが、どこか優しい。そんな感じのお話でした。ちょっと地味だけど。はまる人はドップリはまるタイプの話な気がしました。綺麗に終わっていて良かったです。しかし続きを書いているらしいけど、ここからどうするんだろう...。

巻頭のカラーページは全部読み終わってから見る事をオススメします。ネタバレがある訳じゃないけど、多分受ける印象が全然違うと思います。