耳鳴坂妖異日誌 あかつきにゴースト

妖怪達の警察署的存在である耳鳴坂。そこの仕事を手伝う事になった高校生の主人公と同僚のヒロイン、そして妖怪達との交流を書いたお話の3冊目。これにて完結です。
ヒロインの抱えている悩み、そして主人公の前世。お互いがお互いに話せない悩みを抱え、すれ違う展開がちょっと辛い。心の中では互いの事を助けたいし助けてもらいたいと思っているのに、どちらも意地っ張りだから言い出せずにいる所はもどかしかったんですが、大事なところではちゃんと通じ合う展開が素敵。少し展開が早い感じもしましたが、重くなり過ぎず、かといって軽くなり過ぎず、丁度良い感じのバランスで最後まで進んでくれて満足。ラストは綺麗にまとまっているし、この3巻は読み終わって何となくホッとしました。
しかし好きなシリーズだったので終わってしまうのは残念だなぁ。もう少し読みたかったかも。次回作にも期待。