アイゼンフリューゲル 2

シリーズ2冊目。これにて完結でしょうか? 人類初のジェット飛行機を飛ばし、天駆ける龍と速さを競う。1巻ではその勝負に賭ける情熱がありありと書かれていましたが、2巻では隣国との戦争が本格的に始まり、状況がそれを許さず...と言う展開。

面白かったのですが、読み終わってやるせない気分になりました。「空を飛ぶ」と言う思いにかられて目指した場所が戦いの場所になり、夢が奪われる。この展開だけでも哀しいのですが、それ以上にカールの生き様が...。意思を貫いた覚悟は凄かったけれど、納得できるかと言われると分らない。その不器用な生き方に、もやもやしたものが残りました。
しかしエピローグ、まさかここまで行くとは思いませんでした。飽くなき挑戦ですね。こっちの話もロマンに溢れてそうだけど、これで完結なんだろうなぁ。