アクセル・ワールド 4

前巻が凄い所で終わっていたので、続きがとても気になっていた1冊。
凄く面白かったです。卑劣な手で迫ってくる敵を相手に、一歩も引かずに正面から向かい合ったハルユキがとにかく格好良い。黒雪姫が不在の中、彼女に頼る事無く立ち向かったハルユキの活躍には目を見張るものがあります。本当に成長したよなぁ...。とても感慨深い。
ハルユキだけではなく、チユリも凄かった。終盤まで、その行動原理が分からずにモヤモヤとしていたのですが、全てが明らかになった時に受けた衝撃と言ったら...。頑張ったなんて言葉じゃ語り尽せない。その心境を思うと、グッと来るものがあります。また、黒雪姫も良かったなぁ。出番はそれほど多くありませんでしたが、結構美味しい所を持っていったような感すらある。

お話としては前巻同様にとても王道を行く展開なのですが、その王道が、これでもか!! と言わんばかりの密度と勢いで書かれているのが素晴らしいと思います。正直な所、この危機が乗り越えられないなんて事は微塵も思っていなかったし、その点では予想通りの展開と言えば予想通りなんですが、寧ろ、分かっている展開なのにこれだけ読ませてくれるのが凄いです。絶望的な状況でも諦めず、やがて反撃に転じていく展開の熱さが最高!!

と言う訳で、とても満足な1冊でした。次はSAOの続きですかね。楽しみー。