ラグナ・クラウン 2

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作を取った作品の2冊目。
世界を覆った《悪魔の薔薇》。前巻でその親玉を討伐した、王女と彼女を護る騎士である主人公のお話の続き。今回は連続殺人犯の汚名を着せられている仲間の1人・マリアの濡れ衣を晴らすべく彼女の故郷へと赴く話です。
これは良いお話でした。仲間を助けるために一丸となって動く皆の心意気が素晴らしかったです。そこに主人公を巡る恋の駆け引きが混ざり、素直な思いだけで動けなくなる所が切なくて何とも言えず。思いもしない言葉って、言った方も言われた方も痛いよね...。
しかしそんな雰囲気も、主人公が全部吹き飛ばしてくれました。スケベでバカだけど、とにかく真っ直ぐな主人公が読んでいて物凄く心地良いです。これぞ主人公!! ホント魅力的で満足です。
と言う訳で、楽しめた1冊でした。1巻よりも面白くなってきたので、続きも楽しみです。