神剣アオイ 2

シリーズ2冊目。力をつけ過ぎた「賓」と刺し違えるために生まれてきた少女・アオイと、彼女を助けた事で「賓」の存在を知った主人公のお話の続きです。
2巻は主人公の幼馴染のターン。1巻で「賓」にまつわる事件に巻き込まれ、その存在をうっすらとだが認知した事で、なんと彼女の飼い猫が「賓」である事を告白。そして猫耳メイドになって登場。そしてアオイと主人公の話に、幼馴染と飼い猫が絡んでくる展開。

面白かったです。一般常識が欠如欠如気味のアオイが、幼いながらも主人公が仲良くしている幼馴染に嫉妬する展開が良い感じ。本人は嫉妬だと気付いていないのが切ないです。アオイは10才ぐらいの外見 & 精神年齢なので、ガチな恋愛展開になると流石にマズイ気がするのですが、アオイ自身がとても子供らしい子供として書かれているので、あまり気にならず。主人公との関係は、兄妹のような仲の良さですね。アオイとしては不満だろうけど。

しかし終盤の展開が割とえげつなくて、「そう言えば『鉄球姫エミリー』の作者だったな」と改めて思い直しました。それでも救いのある展開にホッとした...。読む人によってはヌルイと言いそうな気もしますが、自分としてはこのぐらいの展開が丁度良くて好きです。哀しい思いはしたくないし。

こんな感じの1冊でした。続きにも期待。