SH@PPLE 9

Book

シリーズ最終巻。凄く面白かったです。
色々と書きたいので、今回は自重せずネタバレ全開。見たくない人は逃げましょう。

入れ替わりのお陰で拗れに拗れた人間関係。そのツケを辛い形で払った前巻。暗い雰囲気の中を進む展開がとても切なくて何とも言えない気分になりました。誰も悪くないのに、どうしてこんな事になったんだろう...と誰もが思って進む様は目を背けたくなるぐらい辛い。鳥子さんの強がり、蜜の意地っ張り、胡蝶の宮の激白。舞姫含むSECの皆の後悔。蜜の事を諦めきれない雪国を見る鳥子さんの気持ちとか、選んで貰えなかった蝶間林さんの心の叫びとか、蜜がどんな思いで笑顔を見せていたのか...とか、ひたすらに哀しい。特に観覧車のシーンは切な過ぎます。

けど。それでも。
どんなに周りを傷つける事になろうとも、自分の想いを捨てず、最後の最後で素直になれた雪国が素晴らしい。どんなに傷ついても、がむしゃらにもがいてたどり着いたこの結末に拍手。本当に雪国は頑張ったよ...。頑張ったのは皆そうだけど。どの娘も良い子だったよなぁ。後、SECも頑張った。豆坂構成員の決意に脱帽。

こんな感じで、一時はどうなる事かと思ったけど、終わってみれば大団円。最高の結末を読む事が出来て嬉しかったです。超満足!!