魔王城 五時限目

魔人と呼ばれる子供達のため、魔王となったエイゴが王都へと向かう。遂にシリーズ最終巻です。
最終巻だけあって、これまで伏せられていた事が明らかに。先代魔王はどんな人だったのか? 英雄は? そして魔人が何故生まれたのか? 等が一気に明かされます。先代魔王も魔人の子供たちも、ただ普通の生活がしたいだけ。なのに周りがそれを許さず、こんな事になったかと思うと、読んでいて、何とも切なくなる...。
しかし今はエイゴがいます。心優しい魔王と、彼の教えを受けた子供たち。これでハッピーエンドにならなかったらどうしようかと思いましたが...そんな訳ないよね。欲しいものは、ただ自分たちの居場所、それだけ。ここまで来るのに生まれた被害や犠牲を考えると、笑って済ませられる話では無いと思いますが、でもこうして辿り着いた結末は、間違いなくハッピーエンドでしょう。良かった!! 後日談的なものが最後にありましたが、読んでいてほんわかした気分になりました。皆、それぞれの道を見つけたのか。嬉しくなるなぁ。
と言う訳でシリーズ完結。最後まで面白かったです。満足!