恋する鬼門のプロトコル 2

霊感の強い高校生の主人公は、クラスメイトで狐憑きの彼女・たまもに直接触れると、彼女に掛かっている呪いを受けて死にそうになると言う設定のラブコメの2冊目。今回は1巻でとある占い師に作った借金返済のため、その占い師の依頼で幽霊絡みの事件に巻き込まれていく展開。
たまもに憑いている狐・チーがとても可愛くて良かったです。主人公の血に触れるかキスすると表に出てくるのですが、これが主人公にベタボレ。じゃれつくように甘える所が素晴らしいです。そんなチーの印象が強過ぎて、たまもの印象が殆ど残っていない...。チーが出ている間の記憶は無いし、幽霊絡みの話は本人知らないし...一番近くにいるのに除け者にされている、可哀想なポジションなのかも。
チーとたまも、クラスメイトの百合亜、新キャラの真紀とラブコメ要員が沢山いる上に、幽霊絡みの事件、幽霊の存在を電子化して扱えるSpirit Transfer Protcolの存在、サブキャラ同士の友達以上恋愛未満のやりとり...と、色々な要素が詰め込まれていて微妙に発散気味で、話が何処に向かっているのかイマイチ分かり辛い所はあるのですが、それぞれの要素はちゃんと面白いので好印象。続きも楽しみです。