断章のグリム 13

『しあわせな王子』編の下巻。葬儀屋の断章で生き返った女子高生の死体が逃げ出し、それを主人公達が追う展開の完結編。
久しぶりに来ました。これはエグいグロい怖い怖い怖い怖い怖い...!! 目が...歯が...。
終盤の病院のシーン、前作『Missing』とこのシリーズで、大分グロい展開には慣れたつもりだったんですが、まだまだ甘かった。生理的な気持ち悪さと怖さは、そう簡単に慣れるものじゃなかったようです。
そして葬儀屋と可南子さん。これまで登場人物の中では真っ当な方だと思っていた2人なのですが、そこはやっぱり騎士。これまで表に出てこなかった異常性が明らかに。断章は危険で真っ当なものじゃない、と言う事を改めて思い知らされました。
上巻から、主人公が自身の抱えるトラウマを刺激されて、あまり頼りにならない状況だったのが物凄く不安だったのですが...その不安は的中。後味の悪い結末を迎える事に。このシリーズで後味が良かった事なんて無かったと思うけど、今回は特にそんな気分です。雪乃さんの存在が救いに見えてきたよ...。
もうそろそろシリーズも終わりとの事。怖いもの見たさで最後まで付き合う所存です。