俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7

シリーズ7冊目。今回は京介が桐乃に頼まれてニセ彼氏の振りをしてデートしたり、夏コミで黒猫の同人誌を一緒に作ったりする展開。
恋愛関係...と言うか、人間関係が面白い事になってきて大変楽しかったです。事あるごとに京介を気にする黒猫の仕草や表情がとにかく可愛くて最高。恋してるなぁ...と、シミジミと思えるぐらいに素晴らしかったです。一方の桐乃。黒猫と京介の距離が縮んでいくのがどうやら面白く無いらしく、モデルのスカウトを断るためにでっちあげたニセデート中に黒猫と出くわせば、京介との仲を見せつけたり。
しかしこの巻、桐乃が大分丸くなったと言うか、京介に対しての気持ちが変わった感じがしました。何と言うか、桐乃が真っ当に兄を慕う妹になりかかっているような。途中で桐乃から本当に彼氏が出来た! と言う爆弾発言も飛び出すのですが、でもそれは兄が自分より黒猫達の方を大事にしているような雰囲気が気に入らなくて、気を惹くために飛び出した言葉。終盤は本当に彼氏っぽいキャラも登場した挙句に、終盤は高坂一家を巻き込んで大騒動になるけど、結末を読めば理由も何となく分かる。この兄貴、モテ過ぎる。
そしてラスト。遂にこうなったか!! とビックリさせられる引き。でも何か裏があるんじゃないか? と勘ぐりたくなるんだけど、これで裏があったら、それはそれでなんだかなぁと言う気がするし、微妙に落ち着かない気分です。この2人の組み合わせは歓迎はするけれど、上手く続く気がしないんだよなぁ...。
こんな感じの1冊でした。続きが非常に楽しみ。あ、ちなみに、この巻を通して一番可愛かったのは黒猫ですが、次点は親父です。普段はあんなに厳格なのに。