犬とハサミは使いよう 2

強盗に殺されたものの何故か犬となって生き返った元高校生で読書狂な主人公と、その主人公の声が聞こえる作家・夏野霧姫のお話の2冊目。今回は霧姫の担当編集と、主人公の妹が登場。街では通り魔事件が起こり、その事件に霧姫の書いた本が関係しているとの情報もあって、スランプ中の霧姫は調査に乗り出す...と言う展開。

面白かったです。主人公とヒロインの流れるような掛け合いは相変わらず。それほど内容の無い展開も相変わらずでしたが、不条理なコメディ展開には笑わせてもらいました。とにかく新キャラである担当編集と主人公の妹、どちらもヤバい。担当編集は相当な変態だし、妹も最初はまともだと思ったのに...。主人公とヒロインも含めて、真っ当なキャラが誰一人いませんね。
そして終盤、突如として巻き起こったバトルにはポカーンとしました。何だそのハサミはその包丁は!!!! あれ、いきなり違う本の内容が混ざり始めたぞ? と思うようなバトルシーンでした。笑った笑った。

前巻では主人公の家族が全く出てこなかったので、死んでしまった主人公はどんな扱いなんだろう? と言う部分に疑問が残ったのですが、妹の登場でその辺が少し明らかに。でも妹の性格が物凄かったので、まだまだ物足りなさも残りました。両親や主人公の友人等の登場に期待したいです。

こんな感じの1冊でした。次の巻ではどんな展開で笑わせてくれるのか楽しみ。