氷結鏡界のエデン 7

第一楽章最終巻。調査のため、統政庁の天の車と天結宮のシェルティス達が、第三機関へ潜入する...と言うお話。

面白かったです。第一部クライマックスと言う事で、これまで秘められていた謎が次々と明らかになっていく展開が良かったです。それでもまだまだ謎だらけで、全然話の全体像が見えないのですが、次の第二楽章への引きはバッチリ。第一部丸々かけて準備をして、状況は振り出し以上に過酷な状況になりつつも、シェルティスの覚悟だけはこの上なく決まった形で続きへ...と言う作りが素晴らしかったです。

第三機関の異篇卿とのバトルも良かったのですが、何よりもクライマックスの展開にビックリ。シェルティスの秘密が...。これは辛い。とても辛い。シェルティス本人が辛いのもあるけれど、それと同じぐらい、周りの仲間が辛いだろうなぁ。モニカの想い人は三年前のシェルティスで、その事にこれまで気付いていなかったのに、最悪の形で気付かされてしまった訳だし。ユミィとの関係もあるし、次の巻でシェルティス達と顔を合わせた時、どんな表情をするのか...なんて思うと、本当に辛いです。
でもこれで折れたりはしないよね? シェルティスはユミィが大事だけれど、同じぐらい仲間の事も大事にしているし。多少のイザコザはあるだろうけれど、これまで築いてきた信頼関係はこのぐらいじゃ壊れないと信じてる。
次は第二楽章。楽しみです。