狼と香辛料 17

長く続いた『狼と香辛料』、シリーズ最終巻。
と言っても実質的な最終巻は前巻で、これはちょっとした後日談と短編で構成された1冊でした。
温泉街・ニョッヒラに湯屋を構え、腰を落ち着ける事にしたロレンスとホロ。短い後日談の中、ベッタベタなカップルっぷりを、これでもかと言う程に見せつけてくれます。もう御馳走さまとしか言いようが無い。本気で心を許して甘えるホロが、こんなにも可愛らしくなるとは...。ロレンスの方も余裕が生まれていて、2人で築き上げてきた信頼と時間の長さをさりげなく見せつけてくれます。
しかしなぁ。ホロの様子から、あれ? ひょっとして? と思っていたら、本当にそうなんだもんなぁ。これを見せつけられるエーブやノーラ達の事を考えると...ああ面白い。
未来を想像して楽しく、そして微笑ましくなるようなラストをもって、完結。最後まで良いお話でした。ありがとう。