烙印の紋章 10

シリーズ10冊目。一度は死んだ事にして身を伏せていたオルバが再び表に出てきましたが、そこからクライマックスに向けて一気に加速。自ら立ち、皇帝に刃向かっていく展開が面白かったです。
勢力としては明らかに不利な状況ですが、打ち破った将軍を説得し手駒を増やし、徐々に力を付けていく様には興奮します。剣闘士だった頃からは想像も出来ないような場所に立ち、自分の生き方に悩み、そして選んだ今の状況。最終目標が微妙に不透明な所が気になりますが、オルバの中では答えが出ていると思いたい。
また、ここの所ずっと出番の無かったビリーナですが、今回は大活躍でした。一度行動に移ったら、ただただ突き進んでいく所は相変わらずで良かったです。兜を脱ぐシーン、メッチャ格好良かった!!
しかし、敵は帝国皇帝だけでは無い所が怖いですね。裏で蠢く陰謀、一体何がどうなっている事やら。遂にバレてはいけないものがバレてしまったし、この先が不安過ぎます。ビリーナの事もあるし...。続きがとても楽しみ。