カレイドメイズ 4

古代王国の王女・ネーフェと、彼女を遺跡から発掘した主人公・カイルのお話、遂に最終巻です。
未踏の遺跡への探索へと赴く展開。いつものメンバーに加えて、賢者の隻眼と軍まで同行しての、大規模な探索。ただの親切で賢者の隻眼と軍が協力してくれる訳も無く、表面上は友好的だけど、その下にはそれぞれの思惑が。探索自体はサクサクと進むので、あまり冒険をしている感覚に浸れなかったのは残念ですが、それでもやっぱり遺跡探索は良いですね。その響きだけでワクワクしてくる。
そして、ネーフェが眠らされて未来へと送られた理由やそして古代王国が滅びた理由...等、様々な事実が、遺跡に秘められた真実と共に明らかになっていく展開が良かったです。てっきり、行き着いた文明が自然崩壊的に倒れたのかと勝手に思っていたのですが、この真実はちょっと許せないなぁ。ただ1人の暴走に気付かず止められなかった事がこんな事になるなんて...。
しかし、ネーフェはカイルに会えて本当に良かったと思う。あのまま眠り続けていたり、別の人間に起こされていたりしたら、この結末にはたどり着かなかったんじゃなかろうか。2人共、お幸せに。ビアンカとレナートスも上手く行くと良いね...。前途多難そうだけど。

これにてシリーズ完結。前作共々、楽しめて良かったです。次回作にも期待。