やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 4

シリーズ4冊目は夏休みの話。奉仕部の活動として狩り出されたのは、小学生たちのキャンプのお手伝い。しかし手伝いとして参加したのは奉仕部だけでなく、葉山や三浦と言った、スクールカースト最上位のメンバーもいて...と言う感じの展開です。

とても面白かったです。無数に散りばめられた小ネタの数々に笑い、シリアスシーンではグサグサやられる。最初から最後まで大満足な1冊。八幡すっげぇ。ホントすっげぇ。その生き方が痛く心に刺さる場面もあるのですが、どこか憧れてしまう。ここまで達観して、ぶれずにその道を進み続ける。格好良い!
小学校の林間学校的なものの手伝いと言う事で、生徒の相談を受けると言う普段の活動は無いのかと思いましたが、ちゃんとありました。ただし相手は小学生。周りから浮いて、無視されているような少女を見つけ、その子に気をかける葉山。そのやり方はまずいんじゃ...と思っていたら、ちゃんと雪乃と八幡が同じ事を言っていて、やっぱり...と思いました。その女の子の状況をなんとかしようとするのですが、ここで選んだ八幡の選択肢が最高。思いつかないよこんなの!! 放ってはおかないけど、完璧な形での解決なんて出来ない以上、実現可能な中でまだマシな手段を選ぶ。素晴らしい素晴らしい。
孤独を自ら望んで選んだのか、選ばざるを得ない状況に追い込まれたのか。この2つは似ているようで全然違う。八幡が作中で言っていた事ですが、果たして八幡自身はどっちなんだろう。一見前者なんだけど、しかしホントに? と思ってしまうのは自分だけでしょうか。これは雪乃にも言える事だけど。
最後の最後で、雪乃の家の車が出てきて、伏線の1つに回収フラグが立ちました。次は雪乃か...。葉山との話もあるし、どうなるのか物凄く楽しみです。