社会不適合者は羊男の夢を見るか?

2010-07-16 なんだか

いまだにもやもやしたわだかまりが残っていますよ。

今回はそこらへんを吐き出してみようかと。

[サッカー][2010ワールドカップ]スペインについて

一言で言うと可も有り、不可も有り、でしょうか。

試合内容、選手のプレー振り、監督の采配、結果についても、良かったんだけど、もうちょっとなぁ、と考えさせる部分が色々ありましたよ。

どうもユーロの時のような完全燃焼感が無いんですよね。

結局、内容に対する不満なんだとは思いますが。

ただ、どうもその不満な点にも、もっともな理由が思いついてしまうんですよ。そういう意味で、可も有り不可も有りって事です。

・まず内容についてです。

個人的にはユーロの時のスペイン代表もディフェンスラインの安定と、ポゼッションとカウンターの使い分けによる見事な試合運びで優勝できたと思うので今回のスペインに対する「ユーロの時のような華麗なパスサッカーが出来ていない」という批判には違和感を感じていたのですが、ドイツ戦を除くと、あまりいい内容ではなかったのも確かなんですよね。

今回のスペインはほぼ完全に遅攻以外の攻めを見せませんでした。

止った味方の足元へのパスがあまりにも多すぎ、なかなか動きながらも正確なパスをを繋いでいく

魅力的なパス回しがあまり出来ては居なかったように思えます。

本当に、良くもまぁこんなに効率の悪いサッカーで勝てたものですよ。

まず最初に思いつく理由なんですが、ダブルボランチによってチームの重心が低くなりすぎた、というのはやはりあると思います。

前線のパスの受けての人数が圧倒的に不足していて、せっかく見事なパス回しでプレスをかいくぐり、良い位置でシャビイニエスタが前を向き、さてどう崩す、という所まで行っても前に居るのは二人くらいでは流石にスルーパスはなかなか通らないですよ。

で、結局サイドにはたいて突破かクロス、という形になってしまううんですが、まぁ、あまり期待は出来なかったですよね。

一度面白いシーンが有りまして、パラグアイ戦なんですが、

前半早々に前からの激しいプレスを掛けられ苦戦していたスペインなんですが、一度見事なパス回しで突破できたシーンがありました。

しかしこれがなんと自陣ゴール前なんですよね。

ピケ、ラモスブスケッツが三角パスの練習をしているかのような見事なダイレクトパスの応酬を見せたんですが。ちなみに結局シュートまでは勿論行きませんでしたよ。

どうも昔の4−2−2−2のブラジル代表を見ているようでしたよ。

ひたすら足元にパスを繋いで、適当な所で一対一で崩すかサイドバックが上がっ折り返すか、みたいな。

そりゃビジャやイニエスタラモスの突破ばかり目立ってしまいますよ。

嫌いではないんですがやっぱりスペイン的では無いんですよね。

1対1を仕掛け過ぎない所はスペイン的ではありましたが、そこは前線でダイレクトを交えつつパスを回して欲しかったですよ。

とはいえ前線でパスをまわすには選手同士が三角形を出来れば複数作らねばならず、しかし最初からその並びではいないので

なんとかそれぞれが動きまわって作ろうとはするのですがそのころには完全に周りを囲まれている、の堂堂巡りでしたね。

それでは最初からボランチを一人にすればいいじゃないか、という話なんですが、どうもシャビ・アロンソブスケッツユーロの時のマルコス・セナ程のカバーリング能力は無いんですよね。

まあ、あの1ヶ月間セナは間違い無く世界最高のアンカーだったから仕方ないです。今はもう衰えてしまいましたし。

しかもブスケッツ、アロンソの二人ともまずまず良いプレーを見せていて、守備の時にはカウンター対策としては見事に機能してたんですよ。

対人の強さとロングパス、判断力のアロンソ、スペース埋めのブスケッツと補完性も高かったです。

まあ、早い話がブスケッツは判断力がいまいち過ぎるし、アロンソはそもそも中盤の底を一人で任せると前回ワールドカップの時のように破綻しうる、て事なんですが。

とはいえタブルボランチは利いていましたよ。

特にオランダ戦でロッベンのドリブルを抑える時にはプジョルカプデビラボランチの三人で見事に抑えきれていました。

もしボランチが一人だったら、中が空いてしまい、ロッベンにはシュート以外にもパスという選択をより選びやすい状態になっていたでしょうから。

さらに、長いリーグ戦を戦ってきた選手達の疲れや、低高高低高低高と高地と低地を見事に行ったり来たりさせられた日程も人の動きに流動性が生まれ難かった理由でもあると思います。

つまりは、結果論として、カウンターを防ぎ、選手に疲労を溜めないで勝ち上がるという所は大成功しているんですよね…

しかも、殆どの試合で、ひたすらポゼッションをしていたおかげで相手の足が止まってきてから攻撃のオプションを追加していく、というゲームプランも見事に成功しているんですよ。

そういう意味で、今回のスペイン代表は先行逃げ切りでは無く後半勝負型だったと言えますね。

ワールドカップを勝つ為に巧くリスク管理が出来ていたとも言えます。

・そう考えると、デルボスケ監督はなかなかの策士ではないかという気もしてくるんですが、スイス戦の首尾一貫しない交替策や、オランダ戦で殆ど役に立たなかったトーレス投入、パラグアイ戦の右にトーレスを張らせるという最初の謎の布陣など戦術的なミスも有ったと思います。

そもそも元マドリーの監督という所もあるのか、最初はやはり自分が率いていた頃のマドリーを目指していたような気がしますよ。

こと攻撃においては。

トーレスがロナウド、ビジャがラウール、シャビがジダン、イニエスタがフィーゴ、ロベカルがラモス、といった感じでしょうか。

そう考えると攻撃が個人頼みになってしまうのもむべなるかな、という感じです。

やはり代表ではクラブチームほどの連携は作れないですね。

んで結局はバルサ絡みの人数を増やしてどうにか形になったあたり、行き当りばったりな感も有ります。

とはいえこれまでに無いほどのチームの一体感を見せてくれた事や、セスクやシルバなど本来ベンチに置くべきではない選手にも不満を出させずに投入できている所は流石というほか無いです。

彼らは次のユーロワールドカップで主力となるべき人材ですから、今回の優勝にも満足せずに次の予選から高いモチベーションで望んでくれるでしょう。

つまりは名戦術家ではないが名戦略家ではあった、てとこなんですかね。

そもそもトーレス坊やが完調なら攻撃に奥行きも速さも出たんじゃねえか、ともいえます。

なんだか釈然としないが結果オーライ、ともいえますけど。

結局これしかやりようがなかったんですかね…

とりあえず、ユーロ予選では色々な戦術を試して欲しいですよ。

スペイン代表=バルサという言われ方

納得いかないですね。間違ってはいない部分もあるんですが。

続きます。

ザビエルザビエル 2010/07/17 19:09 よくわかりました。ありがとうございます。
ただ、あのビジャに代えてトーレスの投入は、正解だったのではないでしょうか。
なんのかのといっても、最後のゴールは、トーレスのクロスが発端になっているわけで、(ただの結果論だけど)もしあれがビジャであったら、ドリブルで突っかけていってシュートコースを探すというプレーをしたかもしれないし、そしたらイニエスタだって、相手のカウンターにそなえて上がっていけない。ビジャがいなくなったから、イニエスタは上がってゆくことができた。
前線にトーレスがいるとMFも上がっていきやすい。あなたは好調のときのトーレスを知っているから大いに不満でしょうが、はじめて見る私からすれば、たったあれだけでも、万能型でインテリジェンスもそなえたいいフォワードだな、という印象でした。
悪いけど、あの日のビジャは、ボールを受けるポジショニングもシュートの迫力もいまいちだった。MVPと単独得点王の「呪い」がかかっていたのでしょうかね。
その点、フォルランの最後のボレーシュートは美しかった。あれで、MVPが決まった。
まあ、運命なんて、あんなものでしょうね。

しげみんこさんしげみんこさん 2011/07/22 00:24 なるほどねぇ。たしかにスペイン代表=バルサは違和感あるけど、今大会のスペインのポゼッションが一際目立っていたのは間違いないですよね。
個人的にはメキシコのチチャリートという選手が印象的でした。あれなら将来的にビッグクラブで活躍するだろうなぁという気がします。まぁあくまで勘ですけどね。

しげみんこさんしげみんこさん 2011/07/22 00:26 投稿してから気付いた。西暦まで表記されてるじゃねぇか。くそ!!!!!

2010-07-14 終わってしまうと

結果がどうであれ気が抜けてしまいますね。

更新が遅れてすいません。

とにかく、このいつもより長かったワールドカップについて書きますよ。

[サッカー][2010ワールドカップ]オランダスペイン

残念ながら予想が当ってしまい、膠着した試合展開でしたが、

ジダンの退場以外記憶に残らなかった前回の決勝よりは

内容の濃い試合だったように思えます。

と同時に個人的には試合が終わってからも考えさせれる事が多い試合でした。

長くなりそうなので箇条書きにして、随時書き足していこうと思いますよ。

・試合内容について

正直に言ってオランダのラフプレーは本当に酷い物でした。もし負けていたら相当に憤慨して、口を極めて罵倒していた事でしょう。

事実、クライフ御大もかなりお怒りになっていましたね。

そのくせはっきり言って前半早々に退場させられてもおかしくないレベルのラフなタックルをイエローにとどめてもらった審判に対して文句を言っているオランダの選手達には正直呆れるほか無いですよ。

まあ、後半からはかなりスペイン寄りの判定が多かったのは事実ですが、

それもこれも退場させられない事で良い気になってひたすらファウルでスペインの中盤を破壊して心証を悪くしていたんだから自業自得と言えなくもないですね。

と、スペインのファンの目線では判定についてはこう見えましたが実際の所、判定の基準が揺れている点や明らかなミスジャッジがあった点などこの試合の主審は良いジャッジをしたとは言えないのも事実ではありますね。

それはそれとして、オランダが仕掛けた肉弾戦はスペインのパスワークを封じるのに大変有効だったと思います。

ファウルでパスの流れを寸断するのは勿論の事、高めのラインをしいて徹底的にスペースを潰していましたよ。

EURO決勝でのドイツもそれをやってきましたが、その時は裏に抜けるのが得意なトーレスがいた為、高いプレスをかいくぐる事が出来ましたが、

この試合ではビジャは流石に疲れ気味、ペドロは決勝で舞い上がったのか暴走気味とさらに高地で運動量は上げにくい事もあって

スペインの中盤はほとんど有効な縦パスを通して相手のディフェンスラインを下げさせる事も出来ず、

相手の圧力に負けてシャビ、アロンソ、ブスケッツが低い位置でパスを行ったりきたりさせられてしまう悪いポゼッションの形になってしまいましたよ。

そうなると打開策はイニエスタ無双かセルヒオ・ラモスのオーバーラップですが、前者はファン・ボメル、後者はカイトによってしっかり潰されていました。

正直に言って、オランダは準々決勝のパラグアイ以上にスペイン封じが出来ていましたよ。

その上ロッベンを中心としたカウンターの鋭さは当然

パラグアイの比ではなく、後半15分にスペインが選手交代を行うまではずっとオランダのペースで試合が進められたと思いますよ。

正直、オランダがここまでキツイ堅守速攻が出来るとは思っていませんでした。ブラジルにも匹敵するレベルだったと思いますよ。

これも決勝に賭ける高いモチベーションがこれだけのプレー内容を生んだのかも知れないですね。

ただまあ、スペインもある程度決定機を作れており、聖イケル様がもはや聖人どころか神レベルにまで達してしまわれたので、スペインの方もモチベーションは高かったように思われますよ。

まあ、生で見ていた時は終始胃が痛くなるような試合展開でしたが、ブラジルに代わって代表レベルては最高クラスの堅守速攻にスペインがぶち当たる事が出来たのはある意味幸いであったかも知れないですよ。

それに、両チーム共に内容に結果が伴わないという伝統を持ちながら、

一方はさらに非効率なポゼッションに特化し、一方は効率的なサッカーに修正して結果を出してきたという対照的な変化を見せたチーム同士の対決という意味でも、非常に興味深い一戦であったように思えますね。

繰り返しますが見ている間は完全にスペインオランダに潰されきってしまったと軽く絶望しながら見ていた訳ですが。

しかし後半15分のペドロに替えてヘスス・ナバスの投入が流れを変えましたね。

オランダの守備陣のほぼ全員にカードが出された状態でのドリブラー投入は非常に利きました。

さらにスペースに入り込むペドロが右サイドに張りつくタイプのナバスになった事によってオランダのディフェンスラインをサイドに広げる事が出来ました。

これによってスペインもある程度バイタルエリアに入り込む事が出来るようになりましたね。

そしてナバスのプレーもかなり良く、サイドから工夫して早いクロスを中に送っていましたよ。

さらに、さんざんボメルに削られながらもパスを捌き続けたイニエスタの頭に血が昇り、かなり強引な突破を狙うようになったのも効いてきました。

まあ、完全にレッドをもらってもおかしくない報復の突き飛ばしをおとがめなしにして貰ったのはラッキーでしかなかったですが。

そしてスペインの右サイドを封じていたカイトが下がり、エリアが入った事も流れが良くなった要因だったと思います。

ファンマルバイク監督としてはサイドの主導権を取り返したかったのでしょうが、あまり機能はしませんでしたね。

流れがスペイン寄りになってきた後半終了間際、セスクが入った事によってスペインは完全に流れを引き寄せましたね。

デヨングに食らった飛び蹴りの影響か、消極的だったアロンソにかわり、激しく中盤を動きながら勝負パスを狙い続けたセスクによってスペインの中盤は活性化し、セスクとイニエスタを中心に次々とチャンスを作っていましたよ。まあ、例のごとく決めきれないではいたのですが。

とはいえオランダも手を拱いてスペインに中盤を蹂躙されていた訳ではなく、ファン・デル・ファールト投入によってカウンターだけではなく、オランダらしい素早いパスワークによってスペインを攻め立てようてしました。

これがまたドイツ並みに見事なパスワークで、やれば出来るんじゃねえかと憤慨しつつも、非常に面白いオープンな攻め合いの様相を呈してきていました。

ただ、すぐにヘイティンガが退場になってしまい、ついにはイニエスタが素晴らしいボレーでゴールを奪ってくれましたよ。

スペイン代表の中で一番好きな選手で、

恐ろしいまでの才能を感じさせながらもなかなか試合を支配する程の積極性を見せてくれなかったイニエスタが自分が試合を決めようとエゴむき出しで中央でプレーしているだけでも感慨深い物があったのに、

待ち望んでいたゴールをそれはもう見事なボレーで叩き込んでくれたのでその瞬間に感極まってしまいましたよ。

良く覚えていないのですが、ピッチに居る選手もベンチに居る選手も全員でイニエスタの元に駆け寄って祝福していたようで、今回のスペインの一体感を示していたように思え、また胸を打たれるシーンでありました。

また、キーパーであるが故にその輪に加われず、独り男泣きをする聖イケルにもまた涙を誘われました。

その後のオランダは徒にパワープレーに走る事なく、素早くボールを繋げながら攻めてきましたが、もはやゴールを割って良い雰囲気てはなかったですね。怖かったですが。

願わくば、オランダにはやはり最後の20分間のようなサッカーを続けて欲しいものです。

こうして振り返ってみると、長い間膠着し、スコアはなかなか動きませんでしたが歴史に残る名勝負だったように思えます。

正直言って応援していてどっと疲れた試合ではありましたが。

・結果について

当たり前の話ですが嬉しくて嬉しくてならないです。本当に。

サッカーを本格的に好きになったのは98年のワールドカップからでした。

最初は奇抜すぎる個人技を持ったオコチャ長身なのにヘッドはさっぱりで足元が柔らかいカヌーがいたナイジェリアを応援していました。

当時ナイジェリアスペインを倒した時は嬉しかったですよ。

その後、ナイジェリアが敗れ、決勝トーナメントでは

ベルカンプオーフェルマルスクライファートの個人技と組織的なパスワークが見事に融合したオランダ代表を応援していました。

その後、BSでリーガ・エスパニョーラを見るようになり、オランダの直線的なパス回しとは一味違うスペインサッカーに魅了されてスペイン代表も応援するようになりました。

なのでオランダスペインという組み合わせもなかなかに感慨深い物でありましたよ。

さらには、スペインが様々なマイナスのジンクスを跳ね除けて優勝した事も嬉しくてならないです。

開幕前に言われていたものでは、欧州勢は欧州開催以外では優勝できない、優勝未経験国は自国開催で無いと優勝できない、H組は決勝に進めない、優勝候補は必ずコケる、魅力的なチームは優勝できない、等があり、

さらに初戦に負けたチームは優勝できない、タコのパウル君は決勝は外す、なども追加されました。

これらのジンクスはある程度筋のとおっている物や言いかがりに近い物まで色々有りますが個別に跳ね除けられた要因を考えてみると、

やはり控えの層の厚さや、戦術オプションの豊富さ、EURO優勝で得られた自信とチームのまとまり等がチーム力として他よりも優れていた事が第一の要因だと思います。

さらにいえば初戦に負けた事もチーム内にあった慢心が取り除かれた事でプラスに働きましたね。

勿論その代わりに楽にグループリーグを突破できず、

疲労の蓄積によって内容が伴わない試合が多かった事も事実ですが、

おかげで魅力的なチームの所はドイツに被ってもらえました。

残念ながら全体としてはドイツの方が面白いサッカーをしていたと言わざるをえないですね。

スペインの内容については長くなるので後述します。

あとは運の要素も勿論あります。特に主審に関して言えば、

スペインにとって合わない笛を吹く主審が重要な試合に当らなくてほんとに幸いでした。

パラグアイ戦の主審がも他の相手との試合で当っていたらかなり危なかったと思いますよ。

とはいえ決勝トーナメントの対戦相手に関して言えば、

それぞれに手ごわい堅守速攻で挑んできた上で勝ちきったので、

スペインは実力によって優勝したと言い切れるのが一番嬉しい所では有りますよ。

ザビエルザビエル 2010/07/16 01:14 スペインの優勝は、ほんとによかったですね。
さすがにまだその余韻が残っておられれるらしく、いつものきめ細かい分析やおしゃれな飛躍はこの次に、ということでしょうか。
ところで、私は、今回まともに見たのはこの決勝戦だけだったのですが、これだけ高い位置からプレスをかけてゆくサッカーになると、やっぱりMFが、ミドルレンジからの縦パスや左右に散らすパスパスをダイレクトで、しかもグラウンダーで通せる芸をもたないと局面の打開は難しいのではないでしょうか。浮き球のパスは、いったん止めないといけないからすぐ次のプレーに移れないし、相手にも競られてしまう。あくまでダイレクトでグラウンダーで通してくれないといけない。
この芸を持っていないチームはもう、いまや攻撃的なサッカーはできないのではないでしょうか。
まあ、圧倒的な身体能力さえ持てばいい、というようなことばかりいっている人も多いけど、日本人がそんなもの持てるわけないじゃないですか。。
というわけで、アルゼンチンが最後の試合でなぜべロンを出さなかったのか不可解です。そして、決勝戦のスペインだって、ことごとくそんなパスをカットされていた。
それだけオランダの組織力が緻密だったということかもしれないけど、そのあたりのことに対する回答も、つぎのエントリーで混ぜてもらえるとうれしいです。
何はともあれ、おめでとう。

IQQIUIQQIU 2010/07/17 04:52 ご指摘ありがとうございます。正直、自分では思った事をひいきの引き倒しにならない程度に主観的にかいているだけで、
そこまで大した分析をしているという認識は無かったのですが、やはり思い入れがありすぎたということでしょうか。
自分でもなんだかまとまらないなぁという感はありました。
だいぶ頭も冷えてきましたので、ご質問の件は次のエントリーで。
あ、ベロンの件は怪我だったようです。
アルゼンチンの敗戦は、メッシを「使える」選手が他に居なかったこともあるかもしれないですね。

2010-07-08 もう

優勝するしかないですよね。

二年振りです。この高揚感。スペインは最高の内容を見せてくれましたよ。

[][]ドイツスペイン 23:10

まず第一に驚いたのはスペインの組織だった守備でした。

前線から連動したプレスをかけていきドイツの組み立ての中心であるシュバインシュタイガーを周りから上手く分断出来ていましたよ。

これに加えてドイツがある程度引いた守備から入ってきてくれたおかげでスペインは比較的楽に試合の主導権を握る事が出来ましたよ。

さらに、スペインの前線に非常に献身的なペドロが入った事で流動性が生まれて、シャビイニエスタが早い段階から良い態勢でボールを受ける事が出来ました。

それによってスペインは今まで以上に早いテンポでパスが繋がり、ドイツは守備に奔走せざるを得なくなってカウンターの精度が落ちるというまさに先日書いた通りの理想的な試合展開と言えました。

本当に嬉しいですよ。基本的に自分の予想なんて希望でしかなく、大概裏切られときましたからね。

驚異的と言える程の献身で攻→守、守→攻の切り替えの速さを生み出してくれたペドロスタメンで起用してくれたデルボスケ監督には感謝、感謝の一言です。

まあ、ペドロは最後のワンチャンスを台無しにしたのは問題でしたが、トーレス坊やが決めたかはやっぱり疑問ではありますよ。

トーレス坊やは相変わらずキレもモチベーションも余り感じられなかったです。

残念ではありますが、リードした後の裏狙い要員でしかないでしょう。

ビジャに関しては、囮としての動きや最前線からのプレスで貢献していた分目立たなかったですがまあ仕方のない所ですね。

しかしダイレクトパスなどで一味違ったポストプレーを見せ十分にセンスと状態の良さを見せてくれましたよ。

ただ、あのイニエスタのパスは押し込んで欲しかったですね…

中盤に関しては、まずプレスが上手く連動出来ていたのもさることながらやはり安定したポゼッションを出来ていたのは非常に有効でしたね。

いつでも意図的に試合のペースを落とす事が出来るため、スペインのハイプレスは機能し続け、ドイツの方が走らされて先に足が止まってしまいましたよ。

問題と言われていたダブルボランチもカウンター対策では機能しており、中盤にスペースが出来やすくなったせいで両シャビが良いバランスで上がって行けてましたよ。

ブスケッツも今回は安易な横パスをやらかさずに攻守で良く利いていました。成長してますね。

イニエスタはミスもやや見受けられましたが、攻撃が停滞している時、守備陣がクリアで手一杯になっている時に圧倒的なテクニックで違いを作り、ボールを落ち着かせてくれていたのは流石ですね。スペインの中盤の層は厚いですが、やはり替えの効かない選手ですよ。

ディフェンスラインに関しては、今回はプレスが機能してくれたので余り晒されるシーンは少なかったですが、

最後の猛攻をきっちり抑えこんだところは高い集中を見せてくれましたね。

勿論、闘将プジョル御大に関しては文句など言えないです。

たとえ危ないタックルが多く、ボールを持つととんでもなく危なかっかしくても、最後の最後まで身を呈してくれて、その上ゴールまで決めてくれたのですから。

ちなみにドイツに関しては、やや拍子抜けした部分もありますが、やはりドイツの組み立ての主体である右サイドにフリーランとパスセンスのるミュラーが居なかった点は大きかったみたいですね。

代役のトロホウスキは突破力が有る反面、組み立ての貢献が低かったの点がスペインにパスワークを分断された理由なんじゃないでしょうか。それもあって右サイドバックのラームも効果的な攻め上がりがあまり出来ませんでしたね。

後はやはり常にハイテンポのパスサッカーをしてきた分、疲労が溜まっていたのかも知れないですね。

しかしやはりクローゼは常に危険なポジショニングをしており、シュバインシュタイガーとエジルが上手くボールに絡んだ時は常にヒヤヒヤしていましたよ。

ポドルスキーは献身的な守備を見せてはいましたが、その分攻撃では余り目立たなかった印象です。

三位決定戦では引いてくるウルグアイが相手ですが、常に主導権を握り続けて攻めきって欲しいですね。

敗れたとはいえやはり魅力的な応援したくなるサッカーを常に見せてくれていたのは間違いないですから。

さてさて、スペインの次の相手はオランダですが、恐らく撃ち合いにはならないと思います。

オランダはほぼ確実にスペイン封じを行ってくると思われます。会場がまた高地である事も合わせて、またジリジリする試合展開になると思いますよ。

勿論、オランダの前線は今かなり当たっているのでいきなりワンチャンスを決められる恐れもありますが、

スペインにはなんとかこの試合のような高い集中力をもって試合に望んで欲しいですね。

もう、ほんと、ここまで来たら信じるしかないですからね。

勝ってくれ!スペイン!!

ザビエルザビエル 2010/07/09 12:11 守勢に回るとなかなか挽回できないのは、謹厳実直のドイツの国民性でしょう。攻撃は最大の防御なりという格言は、ドイツ人のためにあるようなもの。
その点オランダは、割り勘の国だから、守備に回っても意外にしたたかで、もしかしたら今回はその本性を上手に生かしているのかもしれない。
しかし、ブラジルがあんな負け方をしたのは、クライフにちんちんにやられた記憶のトラウマを、いまだに引きずっているのでしょうかね。

IQQIUIQQIU 2010/07/09 14:33 コメントありがとうございます。
個人的には、ドイツは守勢に入っても脆くは無かった気がします。少なくとも、点を決めさせ無かったという点においては。
ただ、守→攻の切り替えが遅かった点はやはり脆さであったかもしれないです。あと、巷で良く言われる「ゲルマン魂」ですが、個人的には、今までのドイツが常に相手を圧倒できるフィジカルを持ち、それを活かした消耗戦を常に持ち込んでいた結果でしかないと思っています。
だから今回のいわゆるドイツらしくないドイツにゲルマン魂が見られなかったのは致し方ない事かも知れないですね。

IQQIUIQQIU 2010/07/09 14:44 オランダについてですが、確かに計算高い国民性という部分が今回の代表にはより反映されているのかも知れませんね。まあ、実際にオランダ人と交流したことはないんで国民性という物は実際には良く分からないんですが。
後はフェイエノールト時代から判断する限り、ファン・マル・バイク監督にはそもそも内容よりも結果を重視する人なのは分かっていた事かも知れないです。
後は、クライフの影響の濃い、アヤックスユース出身の選手が今回の代表に少ない所も質実剛健さの理由の一つかも知れないですね。

ザビエルザビエル 2010/07/09 16:06 ていねいな返信、ありがとうございます。
もう一回だけ、お邪魔させてください。
ミドルレンジのパスを、ダイレクトでしかもグラウンダーで通せるのは、日本じゃ小野伸二くらいのものだけど、今大会でそれの名人のベストスリーといえば、誰が上げられるのですか。
悪いけど、シャビよりは小野のほうが上だぜ、と思っています。
それから、DFにとって、ロッペン、シュナイデル、C・ロナウドみたいに高速で横から侵入してこられることの恐怖というのは、あるのでしょうね。前からだと気持ちの対処ができるけど、横からだとかなりの選手でも慌てふためいてしまう。あなたの言葉で言えば「理不尽」な侵入、この心理学が、近代サッカーなのでしょうか。

ザビエルザビエル 2010/07/09 17:10 それと、蛇足ですが、オランダの「割り勘」は、「計算高い」というより、優越感も持たないけれどひがみ根性も持たない、という精神だと思っています。その精神で、彼らは懸命に海を干拓していったのではないでしょうか。そのへんの歴史的ないきさつは、ぜんぜん知らないのだけれど。

IQQIUIQQIU 2010/07/09 17:47 ありがとうございます。興味深い質問ですね。小野伸二に関しては僕も語ると長くなってしまいますので結論だけにしますが、シャビに勝っているのは特にプレーのアイデアだと思います。トラップやキックの質で違いを作り出す能力はやはり世界屈指なのではないかと。
ミドルレンジからのダイレクトパスはそもそも小野以外に得意とする選手が余り見当たらないですが、今大会なら、シャビ・アロンソ、ベロン、ピルロ辺りが名手だったのではないかと。
ただ全体的に中盤からスペースを消すチームが遅かったのでなかなかそういうプレーは見当たらなかったです。
あとシャビに関しては、やはりプレー選択のミスの少なさが秀逸だと思います。あまり一つのプレーで試合を変えるタイプではないかと。
小野よりも特に勝っている点は、バルセロナの選手全員にも言えますがとにかくパスを貰う時の動き、特に一度パスコースを消された後に行う動き直しの巧さですね。
まあ、これは今までそういうチームに在籍出来なかった小野の不運とも言えますが…

IQQIUIQQIU 2010/07/09 17:55 あ、すいません中盤からのダイレクトのスルーパスに関しては、歴代ではデ・ラ・ペーニャが一番凄かったような気がします。センターサークル付近から唖然とするようなパスを狭いスペースに通していました。

IQQIUIQQIU 2010/07/09 18:08 近代サッカーについてですが、こちらも長くなってしまいそうですが、発祥はマラドーナという絶対的な理不尽な個への対抗がチーム全体の組織化につながったような気がします。そして多くのチームが組織化、均質化していった過程で、かつて中央で輝きを放っていたタイプの選手達もよりスペースのあるサイドへの適応を余儀無くされたんじゃないかと思います。
そういう意味で、中央は→サイド→中央とプレーエリアを移してきているメッシこそが近代サッカーに対する個の一つの回答なのかも知れないですね。

TTTT 2010/07/12 16:27 スペイン優勝、おめでとう!

IQQIUIQQIU 2010/07/12 18:26 ありがとうございます!ゆっくり気持ちを落ちつかせてから更新したいと思いますよ。

SESE 2010/07/12 18:44 おめでとう!
またもや予想通り展開でしたね。
早く更新して下さい。

2010-07-05 はあ。

不安でならないですよ。

ドイツの状態の良さが際立って、スペインの状態の悪さが際立った準々決勝でしたね。

とはいえ、蓋を開けて見るまではどういう展開になるかは分からないのがサッカーなので、なんとかスペインが力を発揮出来る展開を考えたいと思いますよ。

あ、ちなみにお互いが一昨日の試合と同じサッカーでぶつかり合ったら確実にスペインが大敗するとおもってますよ。

[][]スペインの勝算 23:28

アルゼンチン戦では、ドイツは攻撃において圧倒的であったとはいえ、守備に関してはまだ付け入る隙があると思われます。

ただ、全員が献身的にプレスをかけてくるので、開始から激しい前線からの守備を見せられるとかなり厳しいですね。

とはいえ、パラグアイ戦は、相手が徹底してスペインの良さを消しにかかった守備をしいてきた上、

高地での戦いだった為、全体の動きもパススピードもかなり悪くなってしまいましたが、

今回は低地なのでかなり改善される可能性もあります。

もし素早いパスワークが復活してドイツのプレスをかいくぐればチャンスですね。

センターバックは人には強いですがパスへの対応に難があるので中央からサイドバックの裏へのスルーパスはかなり通しやすいかと。

さらに両センターハーフの攻撃意識はかなり高いので素早くバイタルエリアにパスを送ればかなり崩せると思えます。

さらに言えば、イングランド戦、アルゼンチン戦ともに守勢にまわるとなかなか挽回出来ない点にもつけ込めれば良いですね。

攻撃に関しては、良い形でカウンターを受けてしまうと完全に聖イケル様頼みなので、

とにかくボールを奪われずに守備に奔走させて少しでもカウンターに使うエネルギーを奪うしかないと思いますよ。

セットプレーに関しては、まあとにかく集中するしかないです。

まとめると、

素早く広くボールを回してプレスを絞らせず、

早めに縦に入れるパスを送り、

センターバックとサイドの間の裏に走り込ませるスルーパスを狙ってゴールを奪い、

先制したらとにかく主導権を握りしめ続けて相手を走らせる事が出来れば勝機は見えてくる、という事ですよ。

はい、実はこの作戦はユーロの決勝でやった事そのままなんです。

あの時はトーレスが見事に裏をついて点を取ってくれましたよ。

正直に言って今回は流石に状態が悪すぎるので先発はしないでしょう。

代わりにビジャを中央に置いて裏を狙わせつつも、サイドからの飛び出しが上手いペドロを左に使ってみるのも面白いかもしれませんね。

もしくはスイス戦のスタメンに戻すのもいいかもしれないです。

スイス戦は結果こそ悪かったですが、内容自体はパラグアイ戦より遙かに良かったですから。

ダビド・シルバスイス戦ではあまりに中央に入り込み過ぎて機能しませんでしたが、スタメン落ちを経て高いモチベーションと献身性を取り戻しているかも知れないです。

そうなれば中盤のプレスや機動力が今までよりも上がってくるでしょうしね。

とにかく、全く動けない今のトーレス坊やと心中する事だけは避けて欲しいですよ。

そうなれば、アルゼンチンと同じように、パスを回しても前線の動きが少ない為にほとんど崩せないままカウンターを浴び続けて大虐殺という展開にもなりかねないと思います。

両チームの状態も二年前とは比べ物にならないくらい違いますしね。

とにかく、こんなに恐ろしい気分で試合を待つのはユーロイタリア戦以来です。

選手達もあの時のような高いモチベーションで躍動感溢れるパスサッカーを取り戻して欲しいですよ。ほんとに。

〜蛇足〜

多分デルボスケはやらないだろうけど一度見てみたいスタメン

・もういいからほぼバルサで良くね?型

          ジョレンテ(ビジャ)

 ビジャ(イニエスタ)         ペドロ(シルバ) 

      イニエスタ(セスク)  シャビ

          ブスケツ(アロンソ)

カプデビラ   ピケ   プジョル    S・ラモス(ナバス)

           V・バルデス(レイナ)

意外といけそうなんですが。実際パラグアイ戦の最後はかなりこれに近かったかと。聖イケルは足元がちょっとアレなんでバルデスかレイナが良いかと。

ただ、元マドリーの監督であるデルボスケの沽券に関わりそうな布陣ですね。

・もうシャビを外してしまえ型

          ビジャ

イニエスタ     セスク     シルバ(ナバス) 

  X・アロンソ    J・マルティネス 

カプデビラ   ピケ  アルビオル  S・ラモス

          聖イケル

こちらはほぼ去年のマドリーに近い形です。

何処までもダブルボランチに拘る人なのでありえなくは無いか。

アロンソの相方は上下動のできるJ・マルティネスでどうでしょう。

・アロンソ特化型

         ジョレンテ

マタ(ビジャ)        J・ナバス(ペドロ

       セスク   イニエスタ

         X・アロンソ

カプデビラ  ピケ   プジョル  S・ラモス 

 

         聖イケル(バルデス)

      

個人的に好きだった頃のバルセロナの形です。

アロンソはグアルディオラのように中盤の底から両ウイングに

ガンガンロングパスを通して欲しいですね。

ウイングのクロスは完全にジョレンテ=クライファートにおまかせで。外してもクライファートなら許します。

・死んでも見たくない型

        ジョレンテ

 

     ビジャ     シルバ

カプデビラ  ピケ マルチェナ S・ラモス

   アルベロア アルビオル プジョル

        聖イケル

98年のスペイン代表仕様です。恐怖の7バックですね。

当時のスペインはボランチにも足元の巧いセンターバックを置いていました。ガチガチのサッカ−で予選は無敗を誇り、

初めて「無敵艦隊」と呼ばれました。

まあ、予選リーグで敗退したんですけどね。

機能しなくもないですがこれで勝っても嬉しくも何とも無いですよ。





           

HIHI 2010/07/08 17:18 早く、スペイン勝利の喜びを書きなさい。あんたの予想的中なんだから。

IQQIUIQQIU 2010/07/08 23:14 コメントありがとうございます。ちょっと今日は勝利の余韻に浸りすぎましたが、なんとか更新しましたよ。

2010-07-03 ふむう

昨日の2試合はどちらもサッカーについて深く考えさせられる内容でしたよ。

[][]マリーシアの勝利と敗北 11:59

個人的には、マリーシアとは様々な手段を用いて相手のプレーを破壊しようとする技術、メンタリティーだと定義しています。そして僕はマリーシア必要悪ではなく、サッカーの興をそぐ行為として認識しています。

アンチ・フットボールとは、守備を固めてカウンターしか狙わないチームの事ではなく、相手の攻撃を防ぐ時や、自軍の攻撃の時に質の不足をマリーシアで補って勝とうとするチームの事であると思っていますよ。

そういう意味において、オランダブラジルマリーシアの多いブラジルが敗北し、ウルグアイガーナマリーシアの多いウルグアイが勝利した試合という見方も出来れと思いますよ。

勿論、ロッベンフェリペ・メロを退場させたプレーは明らかにダイブ気味で、相手を苛立たせる為のマリーシアに満ちたプレーだったと思います。

ただし、その時のフェリペ・メロプレーは明らかにファールなタックルであり、レッドカードに値する踏みつけだったと思いますよ。

最大の敗因もメロの退場だとは思っています。

ただ、個人的に問題にしているのはその両者のプレーの是非ではなく、その後のブラジルのプレーです。

一点を追う展開で一人足りなくなってしまったブラジルは、同点を目指して猛攻を仕掛けると同時に、数的不利を露骨なマリーシアで補おうとしました。

ドリブルを仕掛け有利な体勢になってから倒れる、相手のカウンターは相手のファールとも判定されうるようにわざともつれあって倒れる、などのプレーが目立ちました。

前半あれほど全員が規律正しく魅力的にプレーしていてあのダイバーとして名高いロビーニョでさえ簡単には倒れずプレーを続け相手を翻弄していたフェアで且つ強いブラジルが嘘のようでしたよ。

ただ、僕が問題にしたいのはこの試合においては、そのマリーシアが同点に追いつく妨げになっていたのではないか、という点です。

確かに相手も退場させて数的不利を解消するというのもひとつの戦術だとは思いますが、それよりも優先順位が高いのは同点にする事のはずです。

さらに言えばオランダ守備陣は明らかにスピードへの対応に難があり、

さっさと倒れて良い位置でフリーキックを貰うより、そのままプレーを続けてオランダの守備陣の混乱を誘った方が有効だったように思えます。

勿論あの追い詰められた状況で前半と同じようなプレーをするのは困難だったのは承知していますが、

それでもなおブラジルはより安易なマリーシアに頼ってしまった、と言わざるを得ないと思います。

ゲーム終盤に見せた、カカやルシオが見せた鬼気迫る突破が、ファールの獲得にしか繋がらなかったのはやはり残念でならないです。

繰り返しになりますが、前半のブラジルのプレーが個人技と組織が見事なほどに融合した

溜め息がこぼれて、かつ憎たらしくなる程に完璧なものであった物であっただけ自滅してしまったのは返す返すも残念でならないです。

一般的にマリーシアがチーム勝敗に不利に働く事は少ないだけに、このオランダブラジル戦はとても興味深い試合でありましたよ。

あ、オランダはやっぱりそう魅力的なチームではなかったです。

終盤のブラジルの猛攻に対する冷静な対処以外はそこまで心が動かされるレベルではなかったです。

もちろん、ウルグアイをボコボコにして勝って欲しいですが。

さて一方のウルグアイガーナは、個人的にガーナを応援していて、ガーナが非常にフェアなプレーに終始していただけにウルグアイの実に南米らしいマリーシア全開のプレーぶりに非常に苛立たされましたよ。

とはいえ両者のプレーの質は対称的ながらも共に高いものではあり、その劇的な終盤の展開を含めて歴史に残る名勝負でありました。

ただ、それまでの決定機をモノに出来なかったガーナではありましたが、明らかにPK物のタックル受けながら倒れずにシュートに持ち込もうとしたプレーをしたチームが最後の最後に完全に意図的なハンドによって勝利を逃してしまったのはやはり悲しい物でありましたよ。

まあ、ハンドを犯したスアレスは、個人的には憎みはしますが、心情は十分に理解出来ますし、それ相応のペナルティを受けてもいるのでことさら糾弾する気にはなれないです。

もちろん、サッカーという物は大抵の場合理不尽かつ不公平であり、その事こそが大きな魅力でもあるんですよね…。

さてさて、今日はアルゼンチンドイツパラグアイスペインです。

とんでもなく楽しみな二試合ですよ。

正直予想のつかないアルゼンチンドイツはともかく、

恐らくあらゆる手段を講じて必死に守りにくるパラグアイに対してスペインは圧倒的有利に思えますが相当な苦戦すると予想しますよ。

外れる期待をこめての予想ではありますが。

もりけんしろうもりけんしろう 2010/07/03 18:07 うお〜、なんて面白いサッカーコラムですか!過去をさかのぼって読みあさりました。今後の展望も楽しみにしておりますよ。

IQQIUIQQIU 2010/07/03 18:58 ありがとうございます。実は四年に一度更新してるのですよ。
スペイン敗退の瞬間に更新はとだえるかもしれないですが…