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2009-04-22

クラウド時代のUIデザイン検討(デザイナー/矢野りん)

スピーカーである矢野りんさんが、スマートフォンUIに対するひとつの提案を行い、会場に参加した皆がそのテーマについて共に考え、そして、より良いアイデアが生まれたという、今までのJJUGには無い、異色のセッションでした。

矢野りんさんの提案

まず、矢野さんからスマートフォンUIについて以下の提案がありました。

問題提起

スマートフォンにおいて、現在の「デスクトップ」という考え方は、アプリケーションの数が増えるにつれて利便性が著しく損なわれる。これは「整理されていない鞄から、アイテムを探しだすようなもの」といえる。

スマートフォン特有の条件

パソコンはWhat「何」があって始めて利用されるものであるが、スマートフォンは携帯できるという特性上、Where「どこ」という条件が加わるため、これをアプリケーションの検索方法として活用できるのではないか?

ワークスペース」の提案

具体的な提案は次のような内容でした。

  1. デスクトップ」を「ワークスペース」と考えてみる
  2. フォルダ(情報を仕分ける階層構造)の呼称を 「place > spot > scene」 としてみる
  3. 「フォルダを開く」ではなくて「placeに入る」と考えてみる

そして、この提案は、以下のような効果を生み出すとの事でした。

参加者から生まれた提案

残り10分の突っ込みタイムで参加者より以下の提案が生まれました。

「どこ」というヒントからアイデアが膨らみましたね!どれもすばらしいアイデアだと思います。矢野さんが提案された機能も、別のロケーションで利用するアプリケーションを検索する手段として必要であると思います。

私の提案

私から一つ提案させていただくとすれば、アプリケーションを実行したGPS情報、タイムスタンプの履歴を単純に共有するだけでもおもしろいかな?と思いました。これは矢野さんが提案されたRecommend機能と似ていますが、例えば「30代男性がPM21:00に渋谷で利用されているアプリケーションのランキング」などもRecommendといえます。PCでは収集できない情報ですからね。

このアイデアを提供するプラットフォーム

カンファレンスの終了後、同僚との夕食の中で、このアイデアを提供するプラットフォームとして「iPhone SDKでこの機能を提供するにはSundboxの観点から難しいのでAndroidになるのかな〜」といった意見がでました。詳しい仕様は分からないので別途調査する必要がありますが、まあ、プラットフォーム(OS)が提供するのであれば実現可能ですよね。

Appleさん、Googleさん、いかがでしょう?

雑感

最後に良いアイデアが生まれる結果となりましたが、それを導いた矢野さんの「どこ」という発想には、目から鱗が落ちました。目の付け所が違いますね! 他のプログラマーはともかく、私は、与えられたプラットフォーム(OS)の制約に囚われがちなため、なかなかこのような発想が生まれません。利用者の立場に立つことの重要性を再認識させられる良い機会となりました。

また、デザイナーさんのセッションが聴けるのもクロスカンファレンスの醍醐味といったところでしょうか。今後も、デザイナーさんによるセッションは継続していただきたいと思います。今回のようにプログラマの凝り固まった脳をほぐしてくれる、そんな効果があると思います。また、カンファレンスの半ばのセッションで、このような提案ベースのセッションは、非常に良いと思いました。基本的に参加者は考えることが好きな人が多いですからね。今後も良いアイデアが生まれると思います。

あと、このセッションに影響を受けて、私も「日本Androidの会」に参加してみました。

それにしてもこのアイデア実現したいな〜...

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