2010-03-05 デ・ジュールはデ・ファクトを駆逐する

この動きは面白いですよ。
Virgin America dumps Adobe Flash for iPhone users
http://www.appleinsider.com/articles/10/03/02/virgin_america_dumps_adobe_flash_for_iphone_users.html
iPhone ego clash costs Flash at Virgin America
http://www.theregister.co.uk/2010/03/02/virgin_america_html_flash/
要するにFlashベースのWebコンテンツがHTML5に移行する動きの1つですが、理由がiPhone user起点のところがミソです。
iPhoneユーザーが増えたからという理由そのものはそうですが、FlashがAdobeにロックされたデファクト標準である一方、HTML5は出始めで非力とはいえ標準です。
従って、長い目で見ると標準を使うという方向性をとった方が良いという緩いmotive forceがiPhoneを後押ししているという構図は他のWebコンテンツも含めて注視していく必要があると思います。
2010-02-21 GoogleのFTTH参入

2010-02-20 社長がTwitterを使う意味

ソフトバンクの孫さんや楽天の三木谷さんがつぶやいているのを見て「企業の最高責任者が自ら矢面に立つ」ことの大切な意味が理解できた気がします。
サービスの希望とかシステムの不具合などが直接伝えられると彼らは「担当に伝えますね」とか「検討中ですのでお待ち下さい」とretweetします。
ここで言う担当は実務担当者ではなく担当執行役員とか部長クラスの方に伝えられるのでしょうけど、恐らくこれらワンマン企業の鶴の一声は絶大な権限があるのでかなりの確度で実現するし、孫さんなどは社食招待などを即断したりしています。つぶやいた側もつぶやいた責任があるし会社を良くしたいというwillがあるのでキチンと対処してくれるのだと思います。また「言ったことやらない」的なことは即座に伝搬するのでCEOがインターネット上で意思表明することはある意味退路を断った決断に近いものがあると思います。
これが普通の企業で課長クラスや部長クラスの方に「声」が届けられても担当でない案件の場合に「担当に伝えます」と言っても本当に伝えるだけで終わることの方が多いと思いますし、その声をキックオフとして対応を検討するだけでも関係部署がどうのこうのと「実行」までに1〜2週間はかかるでしょう。
初めは単純に「社長のつぶやき」的な一方通行なものをなんとなく想像していたのですが、直接ユーザーを対話するということの意味、twitterというツールのポテンシャルを感じました。
2010-02-15 国母君を受け入れるには

何か1つ秀でた人間にとか、長所を延ばす教育とか言う割には国母君のような身なりと言動は叩かれる。
なんでだろう?
そもそもスノボって独自カルチャーだし、あれはあれで良いと思うのですが。
昔からのスキーエスタブリッシュメント(というかどうかは知りませんが)はスノボを毛嫌いする傾向があって、20年位前はスキー場にいっても「スノーボード禁止」って書いてあるゲレンデが多かったと思います。いち早く全面解禁したハンターマウンテンなんかはその後スノボのメッカになりましたけど、多くのスキー場はスノボ解禁しないと人が来ないからっていう理由で解禁し始めていて、そもそもスノボカルチャーを初めから醸成しようっていうスキー場は少なかったと思います。スキー人口が減り続けていると言われて久しいですが、そういうスキーエスタブリッシュメントが「ほら見たことか、スノーボーダが...」と言っているような気がしています。
話を戻して国母君ですが、彼にとってのアンラッキーは、2009年、石川僚君という品行方正なヤングアスリートが新しい日本標準として存在していたことでしょう。特にマナーとか品格が重んじられるカテゴリーで頂点を極めた18歳は至る所でジュニアの見本として取り上げられます。それはそれで素晴らしいことですし石川君のことは尊敬していますが「世の中には全然違う文化もあるんだよ」という、多様なものを受け入れる気持ちもあって良いんじゃないかなと思います。
朝夕の電車で同じような格好をした中高生達を見かけますが、彼らの美的感覚とかファッションセンスってそもそも大人達には理解できない訳だし、若者が仲間内で「Cool!!」って思われようって皆必死に行き着くのがああいう格好ならば、「へぇ、今はそうなんだ。」で良いと思うんですけどね。
15年程前に私が就職した頃、私の会社では「カジュアルフライデー」というのがあって「外部との打合せが無い社員は私服で来ましょう」みたいなのがあったんです。で、同じ部署の40代の人らがゴルフちっくな格好で出社してくるんですけど、ボタンダウンシャツをジーンズから出して着ていた私に「だらしないなぁ、ズボンからシャツ出して」って言うわけですよ。その時に「あぁ20年違うとフツウとかカッコイイが違っちゃうんだな」と思いました。そういう意味で国母君のファッションに嫌悪感を感じる人はいると思うし理解しろというのも無理なんだけど、「それはそれで1つの個性」って認めるのもアリなんじゃないかなと思います。
昔、X-JapanのHideのお葬式だか告別式だかがあった時、地獄の使者みたいな格好してる若者達が終了後に築地本願寺の周辺でゴミ広いをしてる映像をニュースでやっていて、ファッションから受け取る第一印象と人格は違う(まぁ大抵は印象通りなんだけど)こともあるのだなと驚いたことがあります。国母君の会見を聞く限りは普通の若者の言葉遣いだし、彼のスタイルとかスピリッツという意味でのファッションをもっと受け入れるべきだと思いますけどね。
2010-02-08 Googleがスマートグリッドで目指すもの

Googleがスマートグリッドのビジネスモデルを完遂した時、電力事業者が「土管屋」と呼ばれるようになる、という仮説。
情報通信技術の研究開発は超高速大容量化の方向で進んできたが、これはつまり多くの人が同時に通信するための技術。
ところが今流行っているのはIPTVとかテレビ電話とか、当初電話会社が想定した大容量通信技術によるサービスじゃなくて、全て非同期通信サービス。
時間的に非同期、つまり一旦ストレージにデータがストアされてそれを好きな時に読み出す。twitterもSNSもYoutubeも。それは言うまでもなく、多くの人が同時に非同期通信を楽しめるのは高速大容量のインフラに加えて、ストレージの進化、高速、大容量、低コストなどの寄与が大きい。
電力会社が作っている送電網を通信インフラと考えた時、ストレージに相当するものは蓄電池。これからHV、EVのためにバッテリー技術は相当進化してコストダウンされると思う。そのとき、HV/EV用バッテリーが家庭用蓄電池に応用されると何が起こるでしょうか。
今は太陽光発電した電力を売電する、つまり電力会社が送電しないことで見かけ上ユーザが電気を売った形になっているが、各家庭やマンションが大容量蓄電池を持つと、ローカルな電力売買が始まる。また自宅で生成した電力を自治体や企業にプールしてポイント化して、出先でそのポイント分だけ自分のEVにチャージしたりすることができるようになるかも知れない。
そのための仕組みを運用するためのインフラがスマートグリッドだとすれば、Googleの目指すところはヒトかたまりは小さいけど壮大な電力ビジネスを全世界で取り仕切ることではないかなと思います。
ちょうど電話用のメタル線がDSLでデータ通信用になったように、送電用の電力網の両側の装置が取り替えられて電力売買網になり、電力会社の送電インフラが土管と呼ばれるようになる時が来る、という仮説でした。
2010-01-20 LinkedInと米国ベンチャーの強み

先週末になんかちょっと気合い入れて知り合いに招待出しまくったら今週に入ってから一気に60人を超えました。
で、それぞれの人のネットワークを見ると大体100人前後、多い人だと500人を超えるネットワークを持ってます。
この人的ネットワーク(上司・部下の関係ではなく純粋な知り合い)が100人単位っていうのは、日本の場合ちょっとした大企業にいてもなかなかもてるものではないと思います。
逆に考えると米国のベンチャー企業は数人から数十人の規模で動いているものの、社員の人的ネットワークの合計は数千人から数万人になるわけで、米国ベンチャーのスゴサというのはそういうビジネス基盤にも支えられているのかなと思いました。