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「ウミガメのスープ」の本が出ます

【元記事:「ウミガメのスープ」の本が出ます:d:id:manpukuya:20041005:umigame

[書影:ポール・スローンのウミガメのスープ]以前から何度か「ウミガメのスープ」というゲーム(Lateral Thinking Puzzle=LTP)について書いてきました(→関連記事をまとめ読み)。今回、LTPの本を多く書いているPaul Sloane氏の本を邦訳する形で、「ウミガメのスープ」の本を発売することになりました。

タイトルは『ポール・スローンウミガメのスープ』です(1300円+税/エクスナレッジISBN:4767803322…ですが、Amazonにはまだありません)。私は、この本の編集を担当しました。

この本は10月20日に発売ですが、明日(10月6日)から下記書店にて先行販売を行います。興味のある方はぜひご覧ください。

LTPは、ある謎に対して質問をしていき、真実を突き止めるゲームです。「ウミガメのスープ」では、「ウミガメのスープを食べた男が自殺した。それはなぜ?」という謎が提示されます。この謎はかなり難しいほうですが、本書はいろいろな難易度の問題を81問収録しています。たとえば…

Q2【残ったリンゴ】(難易度★☆☆☆)
かごの中に6個のリンゴがある。6人の女の子が1人1つずつリンゴを取っていったが、かごの中にはまだリンゴが1つ残っている。どうしてだろう?
Q13【高価な本】(難易度★★☆☆)
男は4万ドルもの価値がある本を持っていたが、それを引き裂いて捨ててしまった。いったいなぜ?
Q80【とんでもないショック・その1】(難易度★★★★)
目を覚ましてマッチをすった男は、あるものを見てショックのあまり死んでしまった。彼はなにを見たのだろうか?

という具合です。

こうしたLTPは、思考を柔軟にし、水平思考(Lateral Thinking)を鍛える訓練になるとされています。問題を解くには、状況を先入観なくとらえ、想像力を駆使して、あらゆる可能性を推論する能力が必要だからです(とか書いていますが、ゲームとして遊ぶぶんには単純に楽しいものです)。

ゲームとして遊ぶ際には何人かで集まり、一人が出題者、残りが解答者になるのが普通です。本書にはヒントのページがあり、出題者やほかの解答者の代わりになって、ヒントや質問を出してくれます。

カバーと本文のイラストは、デマルコの『ピープルウェア』(ISBN:4822281108)シリーズの装画などを担当なさっている大塚砂織さんに描いていただきました。

なお、バジリコさまから『推理クイズ道場 ウミガメのスープ』(ISBN:490178448X)という同種のLTP問題集が出ていますが、今回出版されるのは別の本です。

それから、個人的にLTPについていろいろ調べたりしています。成果はg:mpk:id:manpukuya:20000001の「『ウミガメのスープ』調査報告」にまとめるつもりです。

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