世界の果ての崖っぷちで

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2007-07-09 (月)

[][][]E3開催前、プレイステーション3の段

俺のPS3の印象と、予想するこれから

 今回のE3、というより今後最も注目すべき機種であると俺が思うのは、実はプレイステーション3。「凋落っぷりが楽しいよね!」ということではなく、いやそれもあるけども、それを除いて純粋に「期待」という部分でも注目できると思う。

 プレイステーション3はまだまだ「買い」であると、はっきり言いたい。いや今の時点で買うのは無謀だけど、まだまだ伸びシロは十二分にあると思う。はやまって選択肢から外すべきじゃあない。この「行ける」って印象については、発売前から変わらない。そりゃ、ね。ここまで苦戦するとは思ってなかった。Wiiがあそこまで伸びるとも。世界的な普及台数がXbox360に追いつかないのは発売が丸一年違うのだから仕方がないとは言え、Xbox360には完全に勝ってる日本ですら(ソフト売り上げのペースでもどうにか抜いたらしい。まぁ本体の売り上げが倍以上違うのにソフトでようやく追い抜くレベルじゃまだまだ困るんだけども)『ビューティフル塊魂PS3版のみ発売中止なんて逆風吹いちゃってはいる。

 でも、どうだろうなぁ、そこまで酷くはないと思うんだが。大体さ、日本PS3叩く人がよく「Xbox360洋ゲーが充実してる」って言うけど、海外ゲームってほとんどマルチプラットフォームで、Xbox360で出るサードの有力タイトルプレイステーション3でも出るんで、「洋ゲーが充実してる」という理由でXbox360を持ち上げるならそのまま同じ理由でPS3も持ち上がるはずなのよな。それに「Cellをちゃんと使いこなさなきゃ性能が発揮できない」ってのも、時間が解決することだし。Xbox360一年先行して、Wiiが絶好調だから皆忘れてるけど、まだ発売して一年経ってないわけよ。ここで「もう行き詰った」ってのはね。ないよ。俺は技術者じゃないからXbox360とどっちの方が実行スペックが高いかとかまったく分からないけども、まだまだ底は深いでしょ。今は、そこを掘り下げていくだけのコスト予測される売り上げと釣り合わなくて問題になるわけだけど、ソフトがまったく出ないわけじゃあない以上、研究はされていくのだから。遅くとも2年後には、ソフトの出来は今とは見違えるほどになっていると思う。最低でもマルチタイトルは出るって事は、ソフトにもそこまで困らないってことだしね。そのマルチにしてもXbox360より劣化しているっても、出て一年経ったハードとそのまま比べるのは可哀相ってもんでさ。今年の後半くらいからマルチタイトルの出来の優劣も、タイトルごとに「分からなく」なっていくんじゃないかな。


 そもそも何かにつけて騒がれて文句いわれまくってるのは、興味があることの裏返しだから。今までマイナーハードを持った人は分かると思うけど、本当に負けたハードってのは、まず話題にされない。ゲーマー向けではなく一般向けの次世代ゲーム機に関する記事で、WiiPS3のことしか書いていないのたくさんあるでしょ。そういうことよ。話題になるってことは、まだ興味持ってもらえているってことで。完全に興味を失われたハードと比べたら、これは雲泥の差。

 日本Xbox360が来る可能性の低さを考えれば、プレイステーション3てのは選択肢として十二分に魅力的。これは言い切っていいと思う。普及してくればオンリータイトルも揃う。


E3で起きること、期待されること

本体の普及へ

 既に値下げが騒がれてますな。海外の小売店の100ドル値引きのチラシから端を発して、小売関係者によると全国的な価格改定のようだ、という噂。実施時期は7月12日ごろからとのことで、これはまさに「E3で電撃発表」に符合する。ただ、これについてはSCEではなくソニー本体の社長が同じタイミングでのインタビューに対して「値下げはまだない」と明言しているとのことで(これは偶然に時期が重なっただけで、チラシ騒動に対して言ったわけではないよう?)。ま、値下げってのは買い控えが起こるんで直前まで言わないものって言うか、E3で発表する予定だったのならなおさらリークを認めるわけにはいかないわけだけど、でもこれはねー。やるべきだよ。

 「もう値下げしちゃうの?」ってマイナスイメージもあるだろうけど、そんなのは一部の人たちが大声でわめき散らすだけのことで、最初から買う気のない人はどうあったって買わないんだから、「買いたいけど値段がなぁ」と思っていた人たちが手を出しやすくなるならそれは好材料。やるべき。PS3が値下げしたらXbox360も値下げするから差は埋まらないっていうけど、そんな他機種がどうのとかいうところではない。重要なのは、PS3の攻めの姿勢を見せること。ここで「この期に及んでもSCEはなにもしないんだ」と思われるのが一番最悪。「皆に買ってもらうためには何だってやるよ! 見ててくれ!」で行かないと。そのためには、ソフトの充実だけではなく、ハードの方でも梃入れが必要で、インパクトを与えるには当然ながら両方を一気にやるほうがいい。どちらもいずれはやらなきゃいけないのだから、早いに越したことはない。


 ただ、今回のこれはなー。値下げの噂の発端となったチラシだと、値下げしか書いてないんだよな。俺としては今回のE3にはコントローラの振動機能復活も期待したいんだけど、チラシにはその辺のことは何も書いてないようで。そのあたりがだいぶ不安。ま、噂は散々出てるから、出るだろうとは思うんだけどもさ。振動復活となるとコントローラの機構が変わってしまうので、今までの購入者にとっては買い替えを迫られる可能性もあって複雑なニュースになるけども、しかしこの先もずっと振動のないままってのは個人的には「ありえない」と思ってるんで。そうなると早い段階で仕様変更しておいたほうが無難。ただ「今までとは違う、革新的な振動機能」とか、そういう煽りはいらないから。普通の振動でいいから。そうでなくとも、機能後付けだと初期ユーザーへの配慮から、結局その機能をプレイに結び付けてまで使うわけには行かないわけだし。そもそも今の6軸検出だってWiiリモコン以上にとってつけたような操作にしか使われてないのに、いちいち変にヒネりを披露するのはね。消費者が今PS3に求めてるのは「本体値下げ」「ソフトの充実」っていう真正面の直球の勝負であって、ズレたアピールで白けさせてしまうのだけは勘弁して欲しいところ。復活自体もあくまで「あるべき姿に戻った」のであって、これをいちいちさもすごいことのように大々的に扱うようなら……。どうだろねぇ。

 あと、値下げはあったけど北米だけ、とかね。日本ではXbox360がまだ下にあるおかげでそれなりに売れているように思ってる人もいるけど、Wiiははるか上ですから。どちらも売れてないのであって、そこでさらに消沈させるようなことをするのは、ね。とりあえずパイの大きい海外で普及すれば、て感じもありますけど、このまま日本で半端な位置になると、せっかく独占タイトルを用意してくれている日本メーカーが報われないというか、結局は海外での売り上げ狙いになるのなら「じゃあXbox360でも出しちゃっていいじゃん」という話になって日本メーカーでもマルチ路線が加速してしまうことになりかねない。

 ひとつ残念なのは、このタイミングで値下げの話が出てきてしまったとなると、もし値下げがなかったときのガッカリ感がな。「期待させやがって」って反動が。日本だと一部のネットメディアで「値下げはほぼ確定」なんてニュース記事も出てしまったようだし。


ソフトを充実させよう

 一年目にソフトが充実しないのは仕方がないのだけど、同じく一年目のWiiが爆発的に売り上げていて、二年目のXbox360日本国内ですらPS3よりソフトが充実していたりするものだから、これもなかなか厳しいイメージが定着してしまった。

 ただ、このあたりのことはPSPでも既に一度体験しているので、ハードの値下げ以上に期待できるのではなかろうか。本当かどうかは知らないが、社長が日々ソフトメーカー挨拶に回っているとも言われているし、世界中でかなりの数のスタジオファーストタイトルの製作として動いているとも聞く。E3でもおそらくかなりの数の新作タイトルサプライズとして発表されるのだと思う。これは『キルゾーン2』や『アフリカ』や『グランツーリスモ5』をはじめとする既に発表された・発売が決まってるタイトルに、ICOチームの新作など作られているのは確かだけどまだ発表されていないタイトルや、さらにまだ表には一切出てきていないサプライズも含めて。ICOチーム製作なんかの日本向けのものは秋のゲームショウに少し残しておくのかもしれないし、お披露目が間に合わないタイトルゲームショウに繰り越しになるのだろうが、大体はここで発表されるはず。はず、というか、発表されなきゃどうしようもない。先の本体値下げの項でも書いたが、「SCEは本気でPS3売ろうとしてないの?」みたいにユーザーに思われるのが一番いけない。ソフトなどそう簡単に開発できるものではないし、ましてや売り上げの苦しい本体を引っ張るとなると数だけでなく質も重要にはなるが、とにかく作るしかない。出来の良し悪し以前に、ひとまず出来上がってみないことには。ファーストがやれることはそれだけ。逆に言えば、それにだけ集中すればいいのだからまだ楽と言える。


 ファーストの一番の期待はやはり『キルゾーン2』。マイクロソフトカンファレンスの直後にぶち当てて、これを発表するためのスケジュールが組んであるらしい。完全にプレイステーション3オンリーファーストタイトルってことで、サードのマルチタイトルとは訳が違う。あっと言わせるものが出てくる可能性は十分にある。いつ出るんだか分かりゃしないサードの独占タイトルなんかより、PS3ソフト全体で見ても今最も注目すべきタイトル。本当かは知らないが「E3 2005のときのイメージムービーよりもすごい映像を見せる」と製作者が発現したなんて話もあり、オンラインベータとはいえ6月に公開された『Halo3』がビジュアル面で少なからぬユーザーを落胆させたこととあわせ、これはPS3にとって間違いなく最大のチャンスだ。他のファーストタイトルと違って、最初のトレーラー以降なかなか続報を出さず温存されていたあたりも、期待を高める要素。最初期から作られているソフトのうちの1本だろうし、年内にはオンラインβを実施するという話もあるから、プレイアブルも期待できそうだ。さすがにプレイステーションネットワークでの体験版の配布までは難しいかな。それとも、やってくれるか。


 さて、ファーストの方はそれでいい。サードだ。注目はやはり『メタルギアソリッド4』と『ファイナルファンタジー13』だろう。独占タイトルとして発表されたものの、PS3の売り上げ不振から、果たしていつ出るのかと不安視されている。当初同じく独占タイトルとして挙げられていた『デビルメイクライ4』は早々にマルチプラットフォームになってしまった。特に『メタルギアソリッド4』は、ひっきりなしにマルチプラットフォームへの変更が噂される事態。サードがどのハードゲームソフトを出すかは、そのソフトメーカーが決めること。PS2のように本体が問題なく売れていれば、黙っていてもどんどんソフトが出る。が、PS3はそうではない。果たしていつでも引き止めて置けるのか、それが問題になる。


 『メタルギアソリッド4』に関して言えば、どうやらソニーコナミの合同発表で新たなトレーラーが公開されることが決まっているようで、これはどうやらマルチ実現には至らないのではないかと思う。単純に売り上げで言うならば、海外での売り上げを考えるとマルチ化の方がいいのだろうと思うが、ブランド性を考えると、一度宣言した独占を貫き通すのも悪い選択ではない。無論、出来上がったものが「これXbox360でも十分じゃん」と言われるレベルではいけないという高いハードルは設定される。「プレイステーション3オンリーだからこそ、ここまで出来たんだ」と思わせなければいけない。が、そもそもそれを乗り越えられないようなら、マルチにしたところで高い評価は得られないだろう。「他機種とのマルチにしたせいでクオリティが下がった、コナミはひどい判断をした」「PS3独占だからPS3ユーザーが持ち上げていただけで、もとから期待するようなタイトルなんかじゃなかった」と、全てのユーザーから厳しい目で見られることになる。

 というか、あれね、『メタルギアソリッド4』に限ったことじゃないけども、実際のソフトがどうとか以前に煽りあい駒として持ち上げられるって構図なのでな。PS3側からは「PS3でしかできないすばらしいソフト」。PS3叩きたい側からは「そんなすごいソフトも結局マルチ」ていうね。どちらの側にしてもPS3独占だからこその「すごい」扱いなので、マルチになってしまうと、それが薄れるという。やっぱ個人的には、採算とか厳しいところはあっても、ブランド性を優先して独占貫くほうがいいとは思うんだよな。なんつーか、イメージ的にも、かっこいい。て言い方するとアレだけど、その方が「お、コナミは本気なんだな」って感じがする。


 『ファイナルファンタジー13』はどうだろう。発表としては、またいつものようにトレーラー見せるだけかな。で、野次馬的な注目としてはこれも独占かマルチ化かってことになるけど、独占でもマルチでも『メタルギアソリッド4』以上に困難そうよな。

 独占だとすると、当然ながら本体の売り上げが問題。『FF』というブランドを考えれば日本国内だけでも200万本は行きたいところだけども、今のPS3の国内総売り上げは100万台に満たない。今の普及ペースでは、発売できるのは果たして何年後か。もし発売すれば強力なカンフル剤になるのは間違いないが、安易に踏み台にしていいブランドではない。シリーズ最低の売り上げにでもなってしまうと、『ファイナルファンタジー』は勿論のことメーカーであるスクウェア・エニックス、ひいては対応ハードであるプレイステーション3ダメージは大きい。やれそうな解決策っていうと、スクウェア・エニックス自身が、『ファイナルファンタジー』以外のソフトの投入によってPS3普及を後押しするといったところかねぇ。モノがモノだけに、他所のメーカーに頼っていられる状況ではない。ただ、『ファイナルファンタジー』以外でも、実績のあるシリーズとなるとそれもやはりうかつに出せるものではなく、完全新作となると逆に不安視されることも多いため、これはこれで茨の道。ま、その辺は自業自得な部分が多いので、今さらどうしようもない。あー、でもスクウェア・エニックス的には、『キングダムハーツ』最新作の情報とか、タイミング的にそろそろ期待はできるかもねぇ。その辺でサプライズがあると嬉しいな。

 マルチプラットフォームになる場合、問題はディスク容量だろうか。『ファイナルファンタジー13』がどのようなシステムなのかは分からないが、従来のようにプリレンダリングムービーたっぷり入っているとなると、DVDを採用しているXbox360にはきついことになる。ディスクの枚数を増やすことも出来るが、PS3版がブルーレイディスク1枚で済んでいる横でXbox360版はやたらディスクが多いと言うのも滑稽だし、頻繁にディスク交換をしなければいけないとなると、これはそのままゲーム自体の評価にもマイナスとして直結する。かといって、あったはずのムービーを削るとなると、ゲーム内容にも影響してしまう。

 ただ、今のゲーム機の性能だと、プリレンダリングムービーよりも、装備変更などをゲーム中のキャラクタグラフィックに反映し、イベントでもそのままそれを表示するリアルタイムレンダリングムービーの方が見栄えがする、というか自然になると言うのもあって、マルチでなくともこの辺についてはなかなか興味のあるところ。

 あ、あと、これもそのブランド性の高さからして、マルチ化によって「妥協した」というイメージが付いてしまうのはあまりよろしくないな。


 このほか独占タイトルについては、プレイステーション3の普及を後押しすべしと新発表をする気概のあるサードもあると期待している。別にそう言う噂をちゃんと聞いたことはないけど、歴代マイナーハードでも、売り上げは苦しくとも独占タイトルを供給されることはあったのだから、ましてやプレイステーション3ならこれは当然あるでしょ。そういうのって良い意味で尖がってるのも多いので、少しは期待していいんじゃないかなぁ。


まとめ

 重要のはとにかく、攻めの姿勢を見せること。「やる気ないんだ」と思われたら終わり。ハードソフトと、両方で攻めて欲しい。なかなか難しいところだが、さすがに片方だけで大丈夫と言う状況でもない。どの道どちらも早いところ達成はしないといけない部分なので。ハードについては、まず値下げ。できれば振動復活の発表。ソフトに土江は、発表済みのものについては「開発進んでいますよ」というアピール。そして新作タイトルも。


 心配なのは、ソフトの発表の仕方な。最近は『Forza Motorsport 2』発売にあわせて『グランツーリスモ5』の情報公開したり、『Halo3』のベータ開始にあわせて『Kill Zone 2』の動きを匂わせたりしていて、それ自体はいいんだけども、E3においてもただ「こういうのもある予定だよ」て言うだけってのは論外だし、また当然アピールには映像を見せることになるわけだけども、あきらかにただのイメージムービーとか、実機動作か怪しげな豪華なグラフィックとか、そういうのはね。特に、まともに内容に言及しない段階で映像だけやたら豪華なのが出てきても、逆に「本当にこういうゲームになるの? ただ見せるためだけの映像じゃないの?」と勘ぐられるだけで。いや、そう簡単にゲームなんて出来るものじゃないから見せたくても見せようがない、ってのもあるだろうし、イメージのティーザートレーラーでも、ゲームマスコミなどでは「期待のソフトがこんなに揃った」と大きく取り上げてはくれるとは思う。信じられないかもしれないけど本当でここまで出来るんだよってのもあるかもしれない。でもねー。E3 2005って前科があるのでね。やりすぎると絵に描いた餅っぷりが強調されて「またか」になるだけなので。『グランツーリスモ5』とかやらかしそうな筆頭ですな。『メタルギアソリッド4』や『ファイナルファンタジー13』も、いい加減にトレーラーばかりなのはよろしくない。くどいようだが、「なんだ、ここに至っても今までと変わらないんだなこの会社」とは思われてはいけない。そうでなくとも、ほとんどのタイトルはまだまだ発売まで遠いんだろうから、ちゃんと地に足が着いた「ここまでやります! ここまでできます!」っていうのをね。見せてくれないと。

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