雨。


今日は朝から雨。
やっぱり雨は嫌いではない。
窓の外側にへばりつく水滴を見てる。
遠くは白く濁ってる。
世の中の、人の心の、そんな雨。
毎日の事を思うと、雨の日は少し静かな気もする。
落ち着いてきて、雨音が心地よくなってくる。
きっとこんな気分になったことを、強いて誰かの責任にするならば
太宰治さんの影響だ。
人は罪深く生き、死んだ後はほったらかし。
後の事なんて何も考えていない。
死んだら生き返らない。
何故だと思う?
死んだ後の世界は今生きている世界よりも素晴らしいから
誰もかえってきたがらない。
僕は少なくとも生き返った人を見たことがない。
ならば生きているだけで背負う罪とはなんだろう?
それは遠く昔に欲深い人が開けた箱の中にある。
ある程度のナルシズム。
自分を美化して、悲観的に他人を想うことのように。
重要なのはそれからで悪ふざけは午後の予定。
昨日まではこんな考えではなかった。
これまでは違う思いを感じていた。
そういう風に過去に引きずられ現在を模索する。
あえて言うならば、僕は誰よりも美しくなりたかった。