卒業。


さて、4年間通った学校も卒業という形で終了しました。
とてもスタンダードですがね。
小さい頃からの夢でも何でもない写真の学校は不思議学校でした。
アリスのように夢中でうさぎを追いかけてるうちに、
今まで知らなかったことを感じたり、考えたり出来ました。
ある朝にテレビを見てたら
『あなたにとって春は出会いの季節?別れの季節?』って
アナウンサーが質問してました。どうなんだろうね?
最後まで見てなかったしわからない。
一応20歳も越えて、大学も出て、
社会が言う一人前の大人になれはしたけど
未だにわからないことが沢山ある。
それを知る為に動物でいう巣立ちがあって、
ここから自分の人生を生きる。
クルクル廻る地球の速さでも計りに行こうかな。笑
皆知ってることなのにね。



ありがとう。
オレにとってこの4年間は本当にいい時間だった。
一人では味わうことの出来ない特別なもの。
ただ毎日笑う事が出来て、たまに怒ったり、
誰にも会えずにしょんぼりしたり。
知らない場所で、知らない人同士が歌を歌って、踊る。
本当に一部でしかないかもしれないけど、
積み重ねていくうちにこんなにも皆のことが
好きな人間になってしまってた。
僅かでも空気を吸って、潜る水中はとても綺麗で、
助走をつけて飛んだら、いつもよりも高い視点で、
皆がいれば何でもできる気がしてた。
特別なことは何もない。
それでも生きるんだもの。オレも、お前も。
聞いた話だと好きな人同士はまた会えるらしいよ。
どこかで必ず。
出来ればまた旅行に行きたいな。
どこかで僅かにある瞬間を掴めさえすれば行けるかな。


卒業式の日は本当に悲しかった。
あの日に降った雨はきっと届かなかったんだろう。
願いが重力に負けて、落ちてきた水滴だから。