眠れない夜は。


夜に間違いはない。
犯してみたいのは心の方。
気が付いて見た、通り過ぎた光。
ただの光。
きっと全部は解らないと思う。
無駄に吐く煙。
真っ暗な夜の向こう。
通りに面した家は騒音の中。
眺めるライトに名前を付けて、朝を迎える。
とても気持ちのいい間隔にぶつかり合う足跡。
国境線を見る。
形なんてないのにね。
まだ分かっちゃいない。
夜に嘘はないのだからね。
侵すのは自由。
希望は持てないものだから。
すぐに消えてなくなればいい。
そんなものは無くなればいい。
簡単に言うと傍にあるもの。
それが存在。