Macintosh.


欲しい物は沢山ある。
その内の一つはきっと君だろう。

毎日いろいろな事が起きるけど、被害者でも加害者でもない僕には
いったい何が本当か分からなくなる。
そして一頻り物議をかまして関心が薄れる前に新しい出来事。
それでも僕はまだどこにも所属することなく凄く離れた場所から黙って見ている。
きっとそんな理由があるからこそ、僕の心の片隅には暗い影が落ちてしまう。
何か出来るのであればと思ったりもするけど何も出来ない事は知っている。
悲観してるのではない。
ただ傍観者で居たいだけだ。
全ての事柄を知って、理解し、そこからどう進むのかということ。

本当の君は?と聞かれてもそんな自分はどこにもいない。
きっといないだろう。
だから本当の僕は君が理解すればいいと思う。
君にとって僕が良い人間関係を保てるか、嫌な感情を抱く事しか出来ないのか
それらに該当しない小さな存在なのか。
哲学でしか無いけど、だから僕らは人間になったんだね。
猿でなく、豚でなく、相手を認識し自分を作っていく。
その上で自分を進化させていく生物。




ある人は言う。
生物学で話を進めると人間は猿の出来損ないとして誕生した生き物だと。
僕らは自然の中で一人で生きていくにはあまりにも弱い存在だから
意思の疎通を図り、組織を築いて、考える事が出来る。
その結果相手を傷つける事なく互いに触れる事が出来る。
救う事も、救われる事もきっと大切な人間としての一部分になったはずだ。



生身の人間として生きていると、この文章には現れる事の無い自分と人格が相手に伝わってしまうだろうし、
その逆もあり得る。


ある写真家の写真展を見に行くと、DMのメインの写真が海の見える場所にある
刑首台だった。
命が終わる瞬間の一幕であるならばこんな場所がいいと思う程美しかった。
それはきっと今は使われていない綺麗な場所。


幾つも重ねていく事象。
過去の事を捉えて上書きされていく。
でもその全てが消えていく事は絶対にない。


信じてる人には悪いけど、神様はいない。
不完全だからこそ、憧れる絶対的存在。
そんなのはありもしないからこそだと考えてしまう。


新しい何かを知ったときに、そのどれを丁寧に並べて食べても
腐った果実の甘くて酸っぱい吐き気のある味しかしないのは何故だろうね?
その理由も何となく分かってる気がするんだけどね。


それだけが決して全てではないという事を信じていたい。
そういうことを素直に思う。