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J-S-5の日記

2010-04-04

『歴史が教えるマネーの理論』

| 17:42 |

 飯田泰之准教授の『歴史が教えるマネーの理論』を拝読しました。

 本書は、ヨーロッパや日本の事例を基に「お金って何だろう?」といった疑問や「物価って何だろう?」という疑問答えてくれる一冊です。

歴史が教えるマネーの理論

歴史が教えるマネーの理論

 本書は3部構成となっているのですが、第1部では「貨幣数量説」を概説した上で、WW1後のオートリアが賠償金支払いのために貨幣発行量を増加させ続けていたにも関わらずハイパーインフレーションが終息した事例を用いて、貨幣数量説の限界を指摘し、なぜ動学が発展していったかが端的に説明されています。

 続く第2部では、各国の物価と縁の深い「為替レート」へと話題は移っていきます。ここでは、為替レートがどのように決定されているかについて、素朴な購買力平価説やマネタリー・アプローチなどを紹介したうえで、金本位制や固定相場制についても江戸幕府などの事例を用いての解説がなされます。

 そして締めの第3部においては、物価と切っても切り離せない関係にある「金融政策」に焦点があたっています。中国春秋時代の管仲や、江戸時代の各種改革(ex.天保、享保...)を例に挙げ、金融政策が物価にどのような影響を及ぼすかを考察されています。

 登場した際には妥当的だった理論が、今ではさほどの説明力をなぜ持たなくなっているのか?という説明はとても納得のできるものでしたし、扱っている内容も江戸時代の改革などで新鮮味のある一冊でした。

 

 経済学に関する著書を読み進め、学者の方々の発信する時論に触れていく過程で、貨幣や物価ってそもそも一体なんなんだろう?という疑問がふつふつと湧いていたのですが、本書を読んでいくうちに目から鱗と称してもいい具合に、疑問が氷解して行きました。貨幣数量説や購買力平価説は聞いたことがあるけど、貨幣や物価についての理解は今一つ足りないなと感じてる方に、かなりオススメ!

 飯田准教授の著者の中では間違いなく白眉。欲をいえば国際金融のトリレンマをもっと整理して解説してくれればよかったかも。

 

『ドイツ史10講』

| 17:42 |

 坂井栄八郎教授の『ドイツ史10講』を拝読しました。

 本書はドイツ史を10講で概説するという内容の一冊となっています。

ドイツ史10講 (岩波新書)

ドイツ史10講 (岩波新書)

 一人の著者がドイツ史の概略を解説するというスタイルなので、ぶつ切りになることなく前後のつながりが意識できる内容となっています。ドイツの分権的な性質の起源や、ドイツと欧州連合の関係などが端的に記述されいる他、取り上げる時代の構成も著者の専門に偏っておらず、バランスのとれた内容でした。この値段でこの内容ならお釣りが十分くると思います。

 一方で同シリーズの『フランス史10講』は、近代史以降に重心をおいているせいか、フランス史に疎い自分にはとても重く、読むのを途中で中断しています。(^^;;

進捗度

| 17:42 |

 全答練(通信)、グレードアップ答練6回目(会計学を除く)、レベルアップ答練(財20、管23、租4)、大原企業法(応用2)まで解き終わりました。

 全答練の出来は解答が手許に届いていないので、正確なところは分かりませんが、全体的なイマイチな出来のように思います。一方で、企業法は勉強時間を増やしている(去年監査にあてていた時間を全て企業法にあてているので)ためか、徐々に芽が出てきています。

 それ以外の科目は、ある程度の段階にあるせいか、時間を割いている割には成果が見えず、ケアレスミスになげく感じですが、ここは辛抱どころと思って、地道にやっていきたいと思います。

 Twitter(http://twitter.com/J_S_5)で学習の進捗度をブツブツつぶやいてるせいか、ブログは気晴らしに読んでる本の書評中心になりそうです…。明日からは講義の視聴中心に!(管理理論問題集2はまだか?!!)

 

 あ、あと銀行業務検定「財務3級」の合格証書が届きました。監査法人の就職で資格欄に書けば、面接の話題になるかな〜?今度の試験で「デリバティブ3級」以外に受ける科目を「財務2級」か「金融経済3級」のどっちにするかで迷ってます。正直「デリバティブ3級」も危うい(計算はできるけど実務の用語?を覚える時間と意欲が…)。