ガイアA

ガイアAカシミア

ガイアA 1990年発売 東海パルプ(現在は特種製紙
ギリシャ神話と言うと外せないのが母なる大地ガイアだ。神話のガイアはカオス(何も無い空間・混沌)から最初に生まれた神様だ。名前にふさわしくガイアAは、私の記憶ではテクスチャペーパーではじめての再生紙だったように思う。名前の後につく「A」が何をあらわすのか分からないのだが、アルファベットの最初の文字なので「はじまり」なのか、大地を守ると言う意味で「AID(救助)」なのかと想像する。
発売当初は四六判T目とキク判T目だった。当時はレザック66テンカラーエンボス皮しぼレザック80つむぎにも四六判T目があったがテクスチャペーパーではその頃でもT目は少数派だった。多くの商品がY目のみになった今はホントに貴重なT目でB/5の冊子を作る際には重宝する。
紙の風合は柔らかな縞模様、手触りはザラザラしていて、表面はラフと(マーメイドのような)大ラフの中間ぐらい。表裏差が少ないので冊子の本文にも使える。また130kgがしっかりした厚さがあるので表紙にも使って1冊まるごとガイアAの冊子を作れる。色のラインナップは全体にアースカラーで「母なる大地」にふさわしい配色だ。現在も古紙を30%配合しているため、環境を意識したパンフレットや案内状、パッケージも使われている。
2003年には四六判Y目をラインナップに加えオールマイティと言える商品だが、個人的にはキク判Y目がないのが少し残念だ。