ポートレートの肌をきれいにレタッチする方法 Lightroom4
最近になってやっと納得のいく肌色が作れるようになったのでその要点を書きだしてみます。
1. 必ずやや明るめの露光量で、厳密に撮影すること。
アンダーで撮ってくすんだものはレタッチしても直りません。またオーバーで撮ったものも彩度がきっちりと戻らず、色のりが悪くなります。
RAW撮りだからって雑に撮らずに、間違いなく肌色が適正露光になるように撮ったほうが
いいです。
撮影時には定番通り、オートの場合はプラス0.7程度というか、肌の明るい部分が白っぽくなるような露光量に
するとよいです。
まわりの風景とかは、多少アンダーでもオーバーでもどうにかごまかせます。
黄色みを抜いたほうがきれいに見える
[露光量]、[色温度・色被り補正]、[彩度]の3つの調整量がきっちりとはまったときだけ肌色がきれいに見えます。
いわゆる肌がきれいに見える露光量で撮影した場合、色のりが悪いので、
がっつりと彩度を上げてやります。+15〜30ぐらいでも大丈夫。
色温度はわずかに青に近くして、黄色みを抜いてあげたほうがきれいに見えます。白いシャツの影が
やや水色っぽいぐらい。色被り補正はほんとに緑色にも赤色にも被らないように調整します。
X-Riteのカラーチェッカー等を使わない場合は、ほんとに経験に頼るしかないというこたえになりますが…。
白いシャツなどありましたら、そこを頼りに合わせてもいいですが、たいてい周りの色が写りこんでいるので
当てにしないほうがいいでしょう。
肌色の調整はトーンカーブのドラッグで行う
肌色にメリハリをつけたいときには、Lightroomの諧調の項目にあるハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルはあまりいじらないようにします。
また1.できちんと撮影しているならば、露光量もあまりいじらなくて済むと思います。
露光量はプラスマイナス0.2以内ぐらいの調整に収まるようにしないと、α99レベルのカメラで
撮影したものでも諧調がおかしくなるようです。
雑な露光量での撮影は救えないということですね。最近気づきました。
それからLightroomのトーンカーブには、丸いマークで画面内の好きな部分をドラッグして
その点の露光量を調整できる機能があります。
これで顔の肌で最も明るくしたい部分と暗くしたい部分をドラッグすればOK。
闇雲にトーンカーブで調整するポイントを打つのではなく、画面内から正確にポイントを
探してあげると、思った通りの諧調で肌色を表現できます。
トーンカーブでカーブさせる量はドラッグするポイントを見つけるのと同じくかなり
正確に行う必要があり、そんなにたくさん調整する必要はありません。
場合によってはいじったのがよく分からない程度に上下させることになりますが、
それでも十分に結果に反映されます。
ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルはその後に調整しますが、こちらも
あまりいじらないようにしたほうが、カメラのラチュードを最大限に活かした
きれいな肌質になると思います。
3つの要点まとめ
肌色は撮影時の露光量を厳密に調整して行うこと。肌色絶対主義で撮ったほうが、結果はよくなる。周りの風景の色は後でどうにでもレタッチできる。
やや青に近いほうが黄色みのある日本人の肌ではきれいに見えるようになる。
トーンカーブでの調整のみ程度にとどめ、ポイントは必ず画面内から探し出してから
決めること。