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2015年04月06日

写真にシャープネスはいらないみたい。

以前Lightroomばかり使っていたときには一律にシャープネスをかけていたのですが、

写真が硬くてきつすぎる印象がありました。


どうしてもシャープネスが必要だったら、部分補正ブラシでピント位置だけシャープネスを

かけるか、Photoshopでマスクを使いながらシャープネスをかけると、ずいぶんと

写真らしい雰囲気に上がることが分かりました。


以下の写真は解像度が800pxしかないため、ちょっと分かりにくいのですが、

シャープネスの代わりにコントラストが高いと、それなりに分かりやすく

なるようです。


無理なくコントラストを上げるには、やはりツァイスのレンズなど、高級レンズに

頼るのが一番きれいに仕上がります。(といつつ、下の写真はSIGMAのレンズだったりするw)


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上2つはLightroomのみで調整


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Lightroomで調整後、FilmPack3で調整


トーンカーブをガチャガチャいじっても狙った通りにコントラストが得られないときには

FilmPackを使い、写真に合わせて、カラーレンダリングの適用度を上げ下げします。

ツルツルし過ぎると引っかかりがなくて味がなくなるので、ついでにフィルム粒状感も

入れてあげるとより立体的に見えます。


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Lightroomで調整後、FilmPackで調整、さらにPhotoshopで調整。



一番下の葉っぱの写真はちょっとやり過ぎなのですが(分かりやすくするためと言い訳)、

距離によってカラーを変えてあげると、葉っぱのようにごちゃごちゃした被写体でも

適切に距離を分離することができます。

Photoshopでレイヤーを重ねて、色を変えながらチョコチョコと距離感が出るように

仕上げていけばよいようです。

ミスしたときに戻すのが面倒臭くなるので、マスクをかけて、マスクをブラシで描きながら

地道に作業すれば、狙った通りにはなると思います。


まとめ

全体的にシャープネスをかける代わりに

彩度を上げる。

FilmPackのカラーレンダリングでコントラストを調整する。

補正ブラシで部分的にシャープネスをかける。

Photoshopのレイヤーで色調整したものを重ねながら調整する。


なるべくシャープネスを使わないようにすると写真っぽい(生っぽい)感じが残る。

2015年01月08日

写真のレタッチ

今年もよろしくお願いいたします。


いくつか写真をレタッチする上で、また考え方が変わってきました。


いじり過ぎない

基本的にレタッチをすればするほど、色が崩れたり、諧調が飛びやすくなるので、

レタッチが最小になるようにします。


シャープネスは本当に必要か?

写真全体に対してシャープネスをかける必要があることってほとんどないと思います。

写真全体がシャープだと、どこが主題なのか分からなくなるし、きつい感じがします。

シャープをかける前に、本当にシャープが必要なのかどうかを考える必要があるようです。


シャープが必要だと感じる場合、コントラストや彩度を上げることで解決することが

あります。エッヂがきつくなるよりはコントラストを上げてみるのも大事かなと。


どうしてもシャープが必要であれば、部分的に補正ブラシでかけるほうがいい。


焼き込みツールが大事

LightroomでもPhotoshopでもいろんなパラメータがあり、トーンカーブがありますが、

いじればいじるほど、諧調が失われ、画面が汚れていきます。

まず先にカメラキャリブレーションでヴィヴィッドが必要であれば、ヴィヴィッドを、

明るくしたければLightを、など諧調が壊れず、全体の色調・イメージが合うキャリブレーション

を適用しておきます。


主題の部分のトーンは撮影時にきっちりと撮っておく必要があります。

それでも写真っぽくならない場合に、全体を見ながら焼き込み、覆い焼きで調整したほうが

トーンが潰れずリアリティーが残ります。

コントラストを考えるとき、写真全体のコントラスト、部分・部分のコントラストを分けて

考えていくほうが、納得できる仕上がりになります。

主題の部分的なコントラストは諧調をきれいに残しつつ、周辺の背景は思いっきり黒潰しをしたり、

白飛ばししたほうが画面が整理されて、分かりやすいものが出来上がります。

2014年05月30日

ポートレートの肌をきれいにレタッチする方法 Lightroom4

最近になってやっと納得のいく肌色が作れるようになったのでその要点を書きだしてみます。


1. 必ずやや明るめの露光量で、厳密に撮影すること。

アンダーで撮ってくすんだものはレタッチしても直りません。またオーバーで撮ったものも

彩度がきっちりと戻らず、色のりが悪くなります。

RAW撮りだからって雑に撮らずに、間違いなく肌色が適正露光になるように撮ったほうが

いいです。

撮影時には定番通り、オートの場合はプラス0.7程度というか、肌の明るい部分が白っぽくなるような露光量に

するとよいです。

まわりの風景とかは、多少アンダーでもオーバーでもどうにかごまかせます。


黄色みを抜いたほうがきれいに見える

[露光量]、[色温度・色被り補正]、[彩度]の3つの調整量がきっちりとはまったときだけ

肌色がきれいに見えます。


いわゆる肌がきれいに見える露光量で撮影した場合、色のりが悪いので、

がっつりと彩度を上げてやります。+15〜30ぐらいでも大丈夫。


色温度はわずかに青に近くして、黄色みを抜いてあげたほうがきれいに見えます。白いシャツの影が

やや水色っぽいぐらい。色被り補正はほんとに緑色にも赤色にも被らないように調整します。

X-Riteのカラーチェッカー等を使わない場合は、ほんとに経験に頼るしかないというこたえになりますが…。


白いシャツなどありましたら、そこを頼りに合わせてもいいですが、たいてい周りの色が写りこんでいるので

当てにしないほうがいいでしょう。


肌色の調整はトーンカーブのドラッグで行う

肌色にメリハリをつけたいときには、Lightroomの諧調の項目にある

ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルはあまりいじらないようにします。


また1.できちんと撮影しているならば、露光量もあまりいじらなくて済むと思います。

露光量はプラスマイナス0.2以内ぐらいの調整に収まるようにしないと、α99レベルのカメラで

撮影したものでも諧調がおかしくなるようです。

雑な露光量での撮影は救えないということですね。最近気づきました。


それからLightroomのトーンカーブには、丸いマークで画面内の好きな部分をドラッグして

その点の露光量を調整できる機能があります。

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これで顔の肌で最も明るくしたい部分と暗くしたい部分をドラッグすればOK。

闇雲にトーンカーブで調整するポイントを打つのではなく、画面内から正確にポイントを

探してあげると、思った通りの諧調で肌色を表現できます。


トーンカーブでカーブさせる量はドラッグするポイントを見つけるのと同じくかなり

正確に行う必要があり、そんなにたくさん調整する必要はありません。

場合によってはいじったのがよく分からない程度に上下させることになりますが、

それでも十分に結果に反映されます。


ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルはその後に調整しますが、こちらも

あまりいじらないようにしたほうが、カメラのラチュードを最大限に活かした

きれいな肌質になると思います。


3つの要点まとめ

肌色は撮影時の露光量を厳密に調整して行うこと。肌色絶対主義で撮ったほうが、

結果はよくなる。周りの風景の色は後でどうにでもレタッチできる。


やや青に近いほうが黄色みのある日本人の肌ではきれいに見えるようになる。


トーンカーブでの調整のみ程度にとどめ、ポイントは必ず画面内から探し出してから

決めること。

2013年02月11日

被写体ブレが激しい写真をごまかすレタッチ

被写体ブレが激しい写真は、逆にモヤモヤ写真としてのよさを

活かすべく、ソフトフォーカスっぽく仕上げるようにしてます。


今回は、昨日の記事の続きです。

結局モデルがいいと… - JJsの日記

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等倍(レタッチ済み)。髪の毛とかノイズや手ブレでグチャグチャです。

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Lightroom4で下ごしらえ

Lightroom4で軽くレタッチをします。

明瞭度を上げるとピントが合っているように見えるようになりますが、

諧調が減って安っぽくなるので、あまり使いません。

野鳥を撮ってピント外したときに、目の部分だけを「補正ブラシ」で

塗って、その目の部分だけ明瞭度を上げたりします。


露光量を+1.3EV上げて、定石通り彩度も少しだけ上げます。

今回は彩度+4、自然な彩度+6。


トーンカーブで肌だけ明るくなるようにわずかにカーブさせます。

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調子を見て、基本補正のスライダーでハイライト+2、シャドウ+9。


シャープネスを上げるとソフトフォーカスっぽさがなくなるので、

半径だけ少し上げ(1.2)、マスクを3にします。

ノイズは細かく見るとかなり酷い(ISO 800)ので、普通なら23ぐらいかけるのですが、

今回は控え目に12。


70300Gで焦点距離300mmで撮ってもまだまだ遠かったので、トリミングで縦位置に変更。

以上までのレタッチを終えたのが以下。

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Photoshopでレタッチ

Lightroom4でももう少し追い込めますが、操作性や作業の速さ、

細かい部分の仕上げを考慮すると、ここでPhotoshopにバトンタッチ。


ほんとは髪の毛を消したり、肌質を整えたりする作業が入るはずですが、

ISO 800で溶けちゃってるので省略。


モデルさんが神レベルにきれいなので、

フィルターの「ゆがみ」で骨格をいじる必要もなし。


覆い焼きツールと焼きこみツールでメリハリを出します。

この辺の作業は塗り絵みたいなものです。

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背景が明るいと、相対的にモデルさんの肌が暗く、暗く見えると

透明感のない肌に見えるので、背景はやや明るく、肌は明るく整えます。

絵画と同じく顔のまわりをやや明るく塗っているほうが

視線誘導にもなります。

また逆に暗くすると、相対的に顔が明るく見えて、肌質がよく見える

こともあります。この辺りは好みですね。


個人的には、ポートレートの場合は積極的に背景の明暗を作っていくことが

大切かなと思います。デジタル写真のレタッチ手法よりも、明治頃の写真師のレタッチ技術や

絵画的なアプローチをすることによって、なんとなくその人らしい写真に

なっていくんじゃないかなと。


このままだとあまりにもモヤモヤしてるので、レイヤーを複製し、

ハイパスフィルタをかけ、ソフトライトに変更。調子をみて

塗りを下げていき、今回は61%に。

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超絶雑な仕上げですが、シャープに見せたくない部分を

消しゴムで消していきます。100%で消さずに不透明度を変更することによって

微調整が可能です。

本当はもっと丁寧にすべきでしょうねw


レイヤーをすべて重ねて、以下で完成。

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手抜きは嫌だ、っていう方は以下の動画のように丁寧にレイヤーで

肌の調子を作っていく方法がお勧めです。

D

動画のように、まずは肌のキメまで見えるようにライティング、ピントがきっちりな

写真を撮る必要がありますね。

2012年12月21日

dispcalGUIの使いこなしガイド メイン設定画面編

キャリブレーションソフトとして、有料ソフトと比べても機能・正確性で劣らず、

より高性能、オープンソースでフリーで使える、まさに最強キャリブレーションソフトと言っても

過言ではないのですが、日本語での解説がほとんどありません。


ぜひとも皆さんに使ってもらいたいので、使い方をご紹介します。


こんな青被りのディスプレイが

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このようになります。まわりが少し赤みがかっている電球下で撮っているので、

これで適正な色となりました。

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インストール

導入編

Argyll CMS & dispcalGUI導入編スタート dispcalGUIとは? ColorMunki Photoの測定器を使う - JJsの日記


インストール方法(メイン記事)Windwos7 64bit(32bit)

Argyll CMS & dispcalGUI 簡単インストール with ColorMunki Photo測定器 - JJsの日記


Windows8 pro 64bitへのインストール方法(署名のないドライバをインストール)

Windows8 64bitにArgyll CMSのドライバーをインストールする方法 サードパーティのINF にデジタル署名情報が含まれていませんを回避 - JJsの日記


Windows XP 32bitへのインストール方法

Windows XPにArgyll CMSとdispcalGUIをインストールして使ってみる - JJsの日記


Windows7でColorMunki Photo純正ソフトとdispcalGUIを共存して使う方法

Argyll CMS & dispcalGUIをColorMunki Photoの純正ソフトと共存させる方法 - JJsの日記


その他:キャリブレーション記事一覧

[キャリブレーション] - JJsの日記


設定項目

以下のメイン画面に番号を振りましたので、順番に見ていきましょう。

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1. setting: currentか、直前にキャリブレーションして適用しているICCプロファイル名を選びます。


2. Display device: デュアルディスプレイ環境の場合は、キャリブレーションしたいディスプレイ名を選択します。


3. Instrument: 下の矢印の右側にある三角ボタンをクリックすると、接続した測定器名が表示されます。

ここで測定器名を選択しないと、キャリブレーションができない。測定器名はグレーアウトの状態のままでOK。


4. Mode: ここがポイント。通常はLCD(generic)(液晶ディスプレイ)を選択します。暗部の補正を行う場合は

LCD(generic)Adaptive、より正確にキャリブレーションする場合はLCD(generic)HiResを選択します。

暗部補正とhigh resolution(ハイレゾリューション)モードの両方を選択する場合はLCD(generic)Adaptive HiResモードを選択します。

HiRes(high resolution)モードはi1 proやColorMunki Photoが対応しています。

AdaptiveモードとHiResモードの両方のモードを選択すると、キャリブレーションにかかる時間が

増大します。(1時間〜2.5時間以上)

またキャリブレーション中に"Smaple read failed"と表示され、何回もリトライで計測をしようとしますが、恐ろしいことに

精度が高くなるまで何度もリトライをします。ひとつのパッチを計測するのに200回以上も計測しようとし、挙句の果てには

途中でエラーを起こし、止まる場合があります。


HiResモードについては正確にキャリブレーションできるので、なるべく選択することをお勧めします。

どうしても途中で止まったり終わらない場合は通常のLCD(generic)を選択してください。


5. White level drift compensation: 暖気運転中の(waming up)ディスプレイの輝度レベル(白色点付近)が変化するのを押さえます。チェックすると

計測に時間がかかります。今のところ、つけてもつけなくてもあまり変わらないような。dispcalGUIでキャリブレーションする場合は

ディスプレイの電源を入れて、30分以上経って、安定してから測定を始めるので、何のためにあるのかはちょっと謎です。


6. Black level drift compensation: 同じく温まってくる間にディスプレイの黒点の輝度レベルが変化するのを押さえます。

計測が終わらなくなる原因になるので、外したほうがベター。


7. White point: 白色点を指定します。Webでの閲覧がメインでsRGBやadobeRGBをターゲットにする場合は、

Chromaticity coordinatesをx:0.3127、y:0.3291(0.3290)とします。これはCIE xy色度図でcolor temperature(色温度)を6504kに相応する

座標を指定する方法です。

ディスプレイと印刷物の色合わせをする場合は、color temperatureを5000kにします。


8. White level: ディスプレイの輝度(明るさ)を設定します。sRGB、印刷物メインの場合は80cd/m2を指定。

AdobeRGBは規格としては160cd/m2となっていますが、明る過ぎになると思います。webメインの場合は100〜120cd/m2がちょうどいい値でしょう。


9. Black level: ディスプレイで表示する最も暗い点の明るさを指定します。ディスプレイが全く光っていない状態で、0が理想ですが、

環境光の影響や、ディスプレイわずかに漏れ出る光があるので、現実には0とはなりません。通常はAs measuredを選択。

ちなみにAdobeRGBのリファレンス値は

The corresponding luminance of the reference display black point is 0.5557 cd/m2.

(Adobe RGB(1998) color Image Encoding PDFより)no title


10. Tone curve: ガンマカーブ値(Gamma curve)はsRGB、AdobeRGBをWindowsで表示する場合は2.2でOK。Mac OS X 10.6(2009年8月発売)から2.2、

それ以前のMacは1.8です。次のプルダウンメニュー(Relative/absolute)は解説がほとんど見つからないため、Relaviteにしています。


11. Ambient light level adjustment: 環境光の照度に合わせての補正をする場合はチェックします。測定値を入力する場合はMeasureをクリックして、測定します。

環境光に合わせて色温度(7. White point)も変わってしまうので、普通はチェックなしにします。


12. Black output offset: 9. Black levelの項目で理想的な黒レベルではなく、ディスプレイで表示可能な黒レベルに調整した際に、

黒レベル付近でトーンカーブの繋がりがおかしくなることがあります。その際に値を調整するとトーンカーブが滑らかになる。

通常は100%のままとする。


別のblogによると、クオリティーの高いディスプレイを使っている場合は、0%にしたほうが、黒レベル付近の色がよくなるとのこと。

Monitor calibration with Argyll CMS and dispcalGUI : Blog : Julien Gille Photography


(この12番の項目についてはもう少し動作確認を取らないと、上記について確証が得られていません。)


13. Black point correction: メニューバーのOptions⇒Show advanced calibration optionsをクリック・選択すると表示されます。

Rateは通常4付近です。一度ディスプレイでキャリブレーションをし、グレーのグラデーションで、暗部の色被りがないかを確認します。

色被りがないかを目視で確認する際は、以下のサイトから、モノクログラデーション(難度:低〜高)を名前をつけて保存し、

確認をします。

簡単に試せるテスト画像付き:“画質の差”が丸わかり!――液晶ディスプレイの表示チェックをしてみよう (2/4) - ITmedia PC USER


もし、色がついているように見えた場合は、autoにチェックを入れ、Rateを6〜8に変更すると、色被りが取れます。

この項目もわりと重要な項目ですので、どうしても黒点〜中間色までの色被りが取れない場合は試してみてください。


14. Calibration quality: キャリブレーションの質を選択します。通常はHighを選択します。


15. Interactive display adjustment: キャリブレーションを開始する前に、ディスプレイのOSDでGRBゲインと輝度を調整する場合にチェックします。

通常はチェックを入れます。

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16. Profile quality: 作成するプロファイルの質を選択します。通常はHighを選択します。


17. もうひとつのポイントです。作成するプロファイルのタイプを選択します。

f:id:JJs:20121208022123p:image

通常はCurves + matrix(デフォルト)でも問題ありません。


XYZ LUTL*a*b* LUTタイプは正確性が上がりますが、

キャリブレーション後のTone response curvesは滑らかさが欠けたものになります。またキャリブレーション時に使うテストパッチが増えるため、時間がかかります。

XYZ LUT + matrixはプロファイルのファイル容量が増えますが、色被りの少ないキャリブレーションができます。

XYZ LUT + matrixとXYZ LUT + swapped matrixはadvancedモードが使えるようになります。


Advanced gamut mapping options

このアドバンス設定は特殊用途なので、普通は設定しなくてもよいです。

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Gamut mapping for perceptual intentにチェックを入れると、

Source profileで選択したプロファイルよりも外側にある色を、その選択したプロファイル内に再マッピングします。

キャリブレーション後に表示されるGamutの色域はそのディスプレイで本来表示できる色域が表示されますが、

マッピング後に表示できる色は、Source profileで選択したプロファイルで表示できる

色内に限られます。Adobe RGB対応ディスプレイでsRGBで表示したいときなどに使います。

またガンマカーブについてもSource profileに選択したプロファイルのガンマカーブに合わせるので、通常のガンマ2.2の

設定よりも明るめに表示されたり、暗めに表示されたりします。


マッピング方法については以下を参照ください。

irodori-koubou.net - 


18 Black point compensation: 黒点の補正:シャドウ部分の階調変化を均等に維持する。

通常はチェックする。


19 Test chart file: テストファイルチャートを選択します。17の作成するプロファイルのタイプに連動して、

テストファイルチャートも変更されます。


20 Test chart fileの作成: ここをクリックすると自分でカスタマイズしたテストチャートファイルを使用することができます。

テストチャートを増やし過ぎると、時間がかかり、計測失敗の原因となります。


21 profile name: 作成するプロファイルの名前を決めます。%??を引数として、自動的に名前を決定しますが、

あまりにも長かったり、名前の最後の部分に半角空白が入ったりすると、dispcalGUIが途中で止まってしまう原因となる

場合があります。

デフォルトの名前にこだわらず、分かりやすい名前に変更するのもいいでしょう。


22 profile作成 & caribrateを開始:calibrate、calibrate & profile、 profileの三種類から作成できますが、基本的には「calibrate & profile」を

選択します。calibrate & profileを選択した場合、計測中に2回、測定器のキャリブレーション調整が必要になります。

オプションで測定器のキャリブレーション調整を飛ばすことができますが、あまりいい結果にならなかったり、バグで途中で止まる原因になります。


今回はここまでです。

次回から実践編に入ります。


※上記説明にあたって、専門書をあたったり、20回以上動作確認をしてみましたが、説明に誤りが含まれているかもしれません。

詳しくはdispcalGUIおよびArgyll CMSの公式HPをご参照ください。