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浮世記  JNSK OFFICIAL DIARY SECOND

2017-05-13 ワークショップについて(3)

前回の続き。

A 導入
B セカンドプログラム
C メインプログラム

に沿って、ネタ紹介と自分はこうしてる的なことで紹介しましょう。
まぁ導入のネタは本も出てるのでいくらでもありますしね。
何に気をつけてるかとかがお役に立てれば。


A導入

1)「じゃあ最初なので、自己紹介がてらゲームしましょう〜」的に始めるタイプ



・名前呼び

定番ですね。名札をつけてることが多いですが、今日呼んでほしい名前を一人づつ言って、それを全員で呼ぶ。

→名前を呼ばれて嬉しい人もいれば嫌がる人もいるので実は要注意。

→基本的には、名前を確認しましょうくらいにサクッと通り過ぎるのがいいと思います。

 嬉しい人は勝手に感じるし、それよりも嫌がる人がいたことを考えると掘らない方が吉。

 自分の名前呼ばれると嬉しいですよね、とか、言わんでよろしい。

 僕は自分だったらそれ言われるとドン引きするので言いません。恥ずかしいよ、みんなに名前呼ばれるとか。

→ただこれは言う側の方にも効果がある、というか、むしろそっちなんじゃないかと言う気もする。




・自己紹介山手線ゲーム

これもWS教科書に載ってるくらいのゲーム。

山手線ゲームのリズムに合わせて(地域では山手線ゲームのルール説明から必要)自分の紹介を短く言う。

『パンパン A型です パンパン 金魚飼ってます パンパン さそり座です パンパン 昨日髪切りました』

みたいな感じです。

僕は罰ゲームもありにします。言えなかった人は、重大な秘密を告白してもらいます。

大抵は「最近あった嬉しかったこと」を発表してもらって、みんなに良かったねと拍手されなくてはならない、

厳しい罰ゲームです。


→人と違うことを言うのは意外と難しい。

→長く喋る人に対して周りが聞こうとして手拍子を待つと言う現象も大切。

→一人一人が注目は浴びるので、人に見られることにも慣れてもらえるかも。

→終わった後にフィードバック。ほかの人の自己紹介で自分も当てはまった事があればシェア。

 昨日髪切った人とか金魚を飼ってる人が実は複数いたり、逆に参加者同士の共通点を探せるという利点もある。

→じゃあ、次はもうちょっと共通点を探してみましょう、と仲間探しのワークに行きやすい。



僕はこの後に仲間探し以外をやることはないかな。セットです。

それぞれ違うことを確認してから仲間を探した方が、仲間が見つからなかった時に当たり前だと思えるし。




・仲間探し

自分の好きな色、好きな動物、行って見たい国、〇〇県と言えば何?など、自分と同じ答えの人でグループをつくる。

グループになれなくてもOK。

→情報を発信し、受信するということですが、大声でやる場合と普通に聞いて回ってグループ作る場合とあります。

 制限時間を作ると結局大声で探すことにはなりますが(笑)。

→これは、初めて行く土地などで「この土地の皆さんのことを知りたいので」という始め方をすることも多いです。

「地域CM作り」や地域のエピソードを演劇にするプログラムにも繋げやすい。




募集型で高校生以上、初めて会う人同士、の場合、この三つを順番にやってもいいと思います。

ただし三つやると時間もかかるので、その辺は全体のバランスをみましょう。





2)「じゃあ最初なので、頭と体をほぐしましょう〜」的に始めるタイプ。


・第6感ゲーム

輪なって立ち、喋らずに他の人とタイミングが被らないように座る。被ったら座った人も全員立ってやり直し。

同じルールで立ち上がるのもやる。


→これ大好きでよくやります。

 うまくいかなければ2回被りまではオマケ、とかもありですが、勘のいい人は合図を出して座ったり、

 子供だと端から順番に座ったり、あの手この手を考え出します。

 ゲーム的には合図だったり順番に座るのはルール違反ですが、僕は結構OKにします。

 大事なのは工夫する時に、何を考えたか。このゲームは、コミュニケーションについて考える入り口です。

→人はいつ座るかわからない、けど、見る、何か気配を感じようとする。

→人は他人から色々な情報を集めようとする。例え気配とかわかりにくいものでも。

 気配を感じるって、人間の能力ってすごいよね。

→しかしなぜか座る時は気配を殺して隙をつこう(何の?)として座りがち。

 そうすると周りに自分が座ることが伝わらないので被りやすい。

→人は自分の情報を発信しているそして受診している。発信と受信。

→そのやりとりこそが!!!コニュニケーションだぁ!!!!
 

このゲームは、座るよりも立ち上がる方が、身体が立ち上がる準備のための情報を発するので、被りににくい。

やった後に、座るのと立つのとどちらかが難しいと言われていますが、どちらだと思いますか?と聞きます。

ここでも、こちらが難しい、ではなく、難しいと言われています、という言い回しを心がけています。

どちらを難しく感じるかは人それぞれ、立つ方が難しいと感じた理由にもコミュニケーションの諸々が

含まれていることが多いです。
 
解説、発信と受信の話をしてから、もう一度、ちゃんと発信してやってみましょうと言ってやってみる。

手を上げてから座ったり、伸びしてから座ったり、ターンしてから座ったり、

それぞれ発信の仕方が違って面白い(笑)。

発信が被るのにも一応気をつける、合図が被ったら譲り合う、のもコミュニケーション(笑)。



このゲームは時間配分が結構難しいので、どこまで判定を甘くするか様子を見ながらやりましょう。

ゲームの成功も大事ですが、ゲーム中に何を考えてたかと、次にいくための要素(コミュニケーションとか)を

意識してもらうことが目的なので。
 


この後は、まぁなんでもできるとは思いますが、もうちょっと体を使ってみましょうと言って

ランダムウォークでもいいですし。
 
 

・エアー大縄跳び

これは学校では鉄板。

縄をエアーで大縄跳び(全員で一斉に飛ぶのではなく一人づつ飛んだら抜けていくやつ)するだけです。

縄を回すのはアシスタントに頼みます。参加者にやらせると上手くいかない場合があります。

まぁ練習すれば大丈夫。練習もいがいと盛り上がる。ただ意外と回す側の肩の負担が大きい(笑)。


これはオリザさんがやってたのかな、確か。

生徒達も「縄が見えた!」とか「お前飛べてねーじゃん!」とかなかなか盛り上がる。

エアーだけに縄に引っかからないというのもミソです。クラスの雰囲気、ふざける男子のピックアップもできます。

あと、全員に一人一人が見られるので、見られることに慣れるという要素もあります。

飛んだ後は、解説。


「これ不思議なことに、縄が見える気がするんだよね、すごいよね、そしてあいつ飛べてねーなとか

自分引っかかったなとかもなぜかわかる、これ不思議なんだよね。(回してもらう)ほら、なんか

見える気がするから飛んで見ると(飛んで見る)ほら、縄跳びしてるように見える、でも、飛んで

る人が辞めると(縄だけ回ってて飛ばない、スマホいじったり、ねそべったり)なんだかわかんな

くなっちゃう。手を回している人二人の間で一人がスマホいじってるだけ。で、また飛ぶと(飛ぶ)

また縄跳びしてるように見える。はいありがとう(縄回しやめる)。これ楽しいだけのゲームなん

だけど、実は、今日やってもらうことと関係があって、今は3人が、縄回す人、飛ぶ人って自分が

何やるかをわかってて、チームで誰が何をやるか、自分たちが何をやるかわかってる状態だったから、

縄跳びに見えたんだけど、これ一人がわかってなかったらそう見えない、見えなかったよね。これを、

イメージの共有と言ったりするんだけど、今日みんなに簡単な劇を作ってもらうんだけど、劇作る時も

同じで、自分が何をやるか、他の人が何をやるかをみんなで共有していないと、周りから見た時に何

やってるかわかんなくなっちゃう。みんな自分がやることはとりあえず把握してるんだけど、相手が

何をするかも自分の頭の中にしかなくて、お前こうやるはずだったじゃん、いやいや違うよこう

やるって言ったよ、みたいなことが起きます。これはプロの現場でも起きます。でも解決方法は簡単

です、話して確認してください。基本的には今やった縄跳びと同じです。縄跳びができたならできる

はずなので、なんかおかしいな?と思ったら縄跳びを思い出してください。」



この後はエアーキャチボールとかが定番ですが、全然別のワークにも行ける。

ランダムウォークでグループで形作りに行くことが多いかな。
  



・逆じゃんけん握手

これも楽しい。

長崎の福田修志さんがやってたのをパクってます。ファシリテーター対参加者全員でジャンケン。

参加者は後出しで良いのでファシリテーターに勝つバージョンと負けるバージョンをやる。

ここまでは大抵の人は余裕、たまに間違える人もいるのでそこは逃さず突っ込む。

二人組になって向き合い、左手を握手寸前まで近づける。

空いている右手でジャンケン、負けた方が相手の手を掴み、勝った方は掴まれないように逃げる。

これがなかなか難しい。そして、盛り上がる。

お互いに逃げたり、お互いに掴もうとしてお見合いしたり、失敗で盛り上がれる素晴らしいゲーム。

ただ握手は相手に触る行為なのでそれができるメンバー、状況であることは前提です。



ここからどこにつなげるかもそれぞれです。

福田さんの「こういう事すると頭の奥がうーんってなる、それは健康にいいそうです(笑)」という流れは面白い。

もちろんその前からの流れとその後があってこそですから、皆さんはそのまま言ってもダメですよ(笑)。

僕の場合は「とりあえず逆にしてみると発見がある、じゃんけんにここまで私たちは支配されていたのかとかね、

失敗すると面白いとか、まぁ面白かった、だけでもいいんですけどね」みたいな方向にもっていってます。 

発見発見言いすぎるのもよくないので、逆にしてみると面白いですね、でも良いと思います。




・間違いQ&A

これは最近、どうも中高生がその場で思ったことを言葉にしてくれないので開発しました。

なかなか良いです。

こちらからランダムに質問しますが、正解以外のことを答えなくてはいけない、というだけです。

1+1から始めます。

 1+1は? 8

 1+1は? 5

 10-8は? 20

などなどいろんな答えが出ます。

238724878×87238478723とかも即答で答えられます。
  
で、即答することに慣れてきたら、質問を数字から桃太郎に変えます。



 桃太郎は何から生まれた? →パイナップル

 桃(パイナップル)太郎がおばあさんに持たされた食べ物は? →にんにく

 お供には何がついた? →豚

 さらに何がついた? →サソリ

 さらに何がついた? →ネズミ

 何を退治にしに行った? →サラリーマン

 宝物は何をもらった? →アメ



とまぁ、愉快なパイナップル太郎の物語がものの1分でできます。

これを演劇にしましょう、でも良いんですが、まぁそういう可能性もあるかもしれませんね。

ただ、大事なのは面白い話を作ることではなくて、失敗を恐れずに言ったりやったりしてもらうこと。

まぁどう転んでも面白くはなるんですけどね。

で、解説



「今、みんなデタラメだけど(笑)答えてくれましたね。

いつもは正解を探すために考えてると思いますが、

実は今も正解を外すために考えてくれたんですね。桃以外なんだろう?と考えた。

これ大事なことで、考えることはイコール正解を探すことではないんですね。

この愉快なパイナップル太郎の物語は今みんなで考え出したわけです、しかも一瞬で(笑)。

実は僕たちに持っている考えるという力は、こういうことにも使える。

そして、失敗を恐れず、まぁ失敗なんてないので、とりあえず言ってみる、

すると、じゃあパイナップル太郎のお供はこの3匹で良いのか?

と、また考えることができる。サラリーマンを退治するのはなぜか?とか、

考えてみたら色々理由も見つかるかもしれないしね。

今日みんなにこれからやってもらいたいのはこういうことです。

正解が無いって難しいと思いますが、難しいですね、確かに、でもできるので、やってみてください。

やってみて、言ってみてからまた考えましょう。

言ってみて却下されることは無駄ではなくて、そういうものを経験と言いますから、

どんどん経験値積んでレベル上げてってください。」
 


という感じですかね。

ただ、全く体を動かさないので、できるだけ早めにサクッと終わらせるのが吉、だと今のところ思ってます。

内藤裕敬先輩の絵と音楽のワークショップへの導入には良さそうだなぁ。

自分のワークショップはインタビュー形式が多いので、それに慣れてもらうという意味も今の所大きい。
  




・ランダムウォーク

はい出ました、定番中の定番。部屋の中をランダムに歩きます。

できるだけ空間に対して均等に、大きなスペースが開かないように。

ここから様々な展開があります。その後何やるかによってそれぞれですね。



全員とすれ違う→全員と目を合わせる→全員と会釈する→全員とハイタッチ 



心の中でターゲットを決めてその人からこっそり逃げる→もう一人ターゲットを決めてこっそり追いかける



手を一回叩いたらスピードを半分に、さらに叩いたらさらに半分、二回叩いたら倍速に。



ストップと言われたら歩く、ゴーと言われたら止まる

→ジャンプとクラップ、床触ると回る、など指示と行動を逆にしていく。



言われた人数(手を叩いた数)でグループを作る

→グループで形を作る(三角とか星とか、次第に物の形場所の形などへ展開) 



などなど可能性の宝庫ことランダムウォーク。

でもこの前高松WSラボで、結局なんでみんなランダムウォークするんですか?という質問があって、

それもそうですね、でも会場に初めて来た参加者が多い場合などは場所に慣れるということも大事です。

基本的には参加者同士に交わってもらって緊張ほぐすことと、

幾つものタスクを同時にこなしてみるという目的もあります。

どの要素をピックアップするかはその後のプログラムによるでしょう。

そんなことばっか言ってるな。
 
例えば、タスク増やし系だと

「人にぶつからないようにいろんなことを考えながら歩くというのは改めてやってみると難しいんですが、

日常はもっといろんなこと考えながら歩いてますよね、これが改めてやると難しい、けど、そこには色々

発見があると思っていて、演劇をやるってこともそういうことで、改めて言葉を喋るとか、難しいんです

けど、色々発見がある。今日は色んなことを改めてやってみます、皆さんも色々発見して欲しいですし、

僕も色々発見したいと思います。」



みたいな流れもありますし、仲良くなる系だと

「はい、場所とも他の人とも仲良くなりましたね、あれ?仲良くなりました?仲悪くなってないですか?

大丈夫ですか?さっきより仲悪くなってなければ大丈夫です。じゃあ仲良くなったということで進めますが(笑)、

次はいくつかグループでやるゲームをしたいとと思います」みたいにサクッと進んでもいいと思います。



まぁ導入なので、そんなにいちいち説明しなくても良いとは思います。

前述のいくつかのゲームの後からでも、一発目からでも行けるので、

たかがランダムウォーク、されどランダムウォークです。



ただ中高生のアウトリーチの場合、彼らはランダムウォークができないことが多いです。

男女で部屋の半々に分かれるという定番の流れ。

友達にちょっかい出したりしてランダムに歩けない。

歩かないでおしゃべりしてる。

基本的に仲良しグループを崩されることを一番警戒しますから、

あまりうまく歩くことは期待しない方がいいと思います。

できるクラスもあるにはありますが。

でも僕は結構やってもらいます。クラスの雰囲気が一発でわかるので。

ランダムウォークが出来る場合と出来ない場合の2パターン準備しときます。 



基本的にはアウトリーチの場合は全員ができなくてもいい。

やらない子はやりません。中途半端にやらせても他が迷惑するだけです。

邪魔しないなら見てていい、やるならちゃんとやる、を選ばせる。まぁ大抵はやりますけど。

男子はまぁバカなので、発表するから考えてねと言っても、一向にやらず、
 
できてるできてるハハハとか言ってて、

発表の段になって、できてませーんギャハハハー!とか、高校生でもありますからね。

まぁそうならないようにするのが仕事ですが。
 
困っていた子が楽になる、普段見せない一面を見せてくれる、
 
という子が一人でもいればやる意味はあります。

 


話が逸れましたが、とりあえず、導入ですね。

今回挙げたものは「演劇作り」「コミュニケーション」のプログラムに向かうときに僕が使っているいくつかです。

むしろ「演劇作り」「コミュニケーション」の二種類のプログラムしか基本的にはやらないので。

ワークショップは、そんなにプログラムは持っていなくていいと思っていて、

むしろ一つのプログラムでどこまで多様な対象に多様なことができるか。

小学生から高齢者まで、同じプログラムでできたらそれは良いプログラムです。

今回挙げた導入は一応そうなっています。高齢者や障がいのある人の場合は工夫が必要ですが。

 


なかなかプログラムについて書くの難しいな。

とっちらかってますが、先に進みたいのでこの辺りで、また次回。
 
  

 

2017-05-08

ワークショップについて(2)

さて、前回の続きですが、まぁそんなに続いていませんが、

ワークショップのプログラムについて、徐々に具体的に書いていこうかと思います。



が、ワークショップはプログラム半分、ファシリテーション半分というところもあります。

プログラムによっては、誰がやってもある程度同じ効果が期待できるものもありますが、

されどファシリテーションは重要です。

同じプログラムでもファシリテーション次第でとんでもなくダメなワークショップになる

ということはいくらでもあります。



特ににこれからワークショップを始めたいという人は、既にあるプログラムをファシリテーションしてみる、

というのがいいと思います、が、なかなかそんな現場はありませんね。

でもできればお試しWSをやるのをお勧めします。

こういう風にこういうことをやろうと思っている、というのを聞いてもらうだけでも違います。



あと一度受けたワークショップからネタを拝借したりするのも、僕は良いと思います。

何しろ、自分がそのワークの効果を認めている、良いと思っているわけですから、

実はそこがとても大事です。

誰々さんがやっていたから、多分いいワークなんだろう、くらいでパクるとえらい目にあうでしょう。



よくある導入のゲームで「拍手回し」というのがあります。

参加者が立って輪になって、隣の人に拍手を回してスピードも上げていくという単純なものですが、

コミュニケーションの受け答え、受け取って、次に回す、という要素と、チームとしての団結感も生まれるので、

初めて出会った同士の参加者の場合はなかなかいい効果があります。

スピードを競ったりなんかして。



ただ、僕はこのワークは基本的にやりません。

なんとなく自分のプログラムの中では相性が良くない、

というか、自分自身あまりしっくり来ていないからです。

偶にやるときもありますが、まぁあまりしっくり来ません(笑)。



先日の高松でのワークショップラボでスピードを競わない拍手回しを見せてもらって、

それはしっくり来たので今後何かの折にやったろうとは思っています(笑)。



パクる場合は、自分が共感したワークのみにしましょう。

あと、自分はこのワークでこういう体験をしたから他の人にも同じ体験をしてほしい、

と思うと思いますが、それも実は危険です。

誰々さんの伝えたかったことを自分も伝える必要は全くありません。

まず人はみな同じ体験をできません。

もしかしたら自分と同じ風に感じる人もいるかもしれないし、違う面白さを発見する人もいるかもしれません。

当たり前ですが、これはこういうことを感じる為のワークです、というのは絶対言ってはいけません。

同じシーンを見て、悲しむ人と笑う人がいるのと同じです。

私たちは一人一人が物事をそれぞれ多様に受け取るということは、

体験を大事にするワークショップでは肝に命じておいた方がいいでしょう。

むしろ、同じワークの中で人によって違うことを感じるくらいの方がやってるこっちも楽しいですしね。

みんなが同じことを感じるなんて、それはむしろヤバイです。

別々のことを感じたけど、みんなコミュニケーションについては考えたよね、とか、

相手と自分が違うってことを共有したよね、とか、そういう感じがいいと思います。




さて、いよいよプログラムの内容に入りたいところですが、まだ入りません、すいません。

すぐ使えるネタが欲しいのに!というかた、もう少しです、次回のエントリーをご期待ください(笑)。



まずプログラムを考えるときのことから。

僕の場合、基本構成を三部構成で考えています。。

A 導入

B セカンドプログラム

C メインプログラム

場合によっては色々すっ飛ばして本題からいきなりという現場もあります。

基本、臨機応変、これ大事。



《A 導入 について》

俗にいうアイスブレイクというやつですが、実はアイスなんて無い場合もあるし、

ブレイクっていうか、だんだん溶けてくイメージなんだけどなぁ、

ということであまり僕はアイスブレイクとは言わないようにしてます。



青山学院大学にワークショップデザイナー養成講座という一般講座があって、

僕も偶に講師に呼んでいただくのですが、

企業の人材育成担当で本読んででワークショップ勉強しましたみたいな人に多いのが、

「さ、じゃあ今からアイスブレイクしまーす」と言って始めちゃう人(笑)。

ま、いいんですけどね、企業の人材育成ですから、全員新入社員で言うことも聞くでしょうから、

しかし、参加者のことを考えると、

今自分たちは他者に対して緊張しているので緊張をほぐす為のプログラムをやらされるのか、

と思いながら参加するのは、あまり良いとは思わないわけです。

まぁ教育的ですよね。まぁ悪いとは言いません。



さて、ワークショップの導入ですが、まぁゲームすることが多いと思いますが、

自分が気をつけていることをいくつか。


1、楽しいか。
2、参加者同士ができるだけ多くの参加者と接することができるか。
3、技術差がつかないか。
4、プログラム全体の紹介的な要素を含んでいるか。
5、参加者の様子を観察する時間を作れるか。



1は特に重要、むしろ楽しければオッケーかもしれません。
僕も現場の雰囲気によっては楽しいだけのことに終始するときもあります。


2は、知らない人同士が多い場合は特に必要です。
むしろ中高生のクラスの場合などは、嫌いな人同士組まされてテンション下がる、
と言うことの方が多いので、導入の時点ではあまり混ぜない場合もあります。


3は、基本的にゲームの類は技術差がない方が、盛り上がります。
誰が勝つかわからないゲーム、どうやれば上手くいくか誰も知らないゲーム、
の方が盛り上がるんです、まぁ、そりゃそうですよね。


4は、自分は結構大事にしてる方だと思います。
まだまだワークショップってなに?みたいなことが多いですから、
今日はこう言う感じで行きますよ、と自分が言えることをやろうとは思っています。
コミュニケーションワークショップだったらコミュニケーションについての要素を、
演劇を作る場合は共同作業や人目に晒される要素を忍び込ませておくのも大事です。
最初の自己紹介でそう言う話を入れていくことも多いです。


5は、ゲームやりながらでも良いですが、参加者の様子を見てその後の進行を考える時間は必要です。
特に学校アウトリーチでは必須の要素でしょう。
男女仲がどうか、このクラスを仕切っているのは誰か、目立ちたがりの男子を諌める女子がいるか、
盛り上げるタイプがリーダーか、盛り下げるタイプがリーダーか、見所だらけです(笑)。
一般向けの場合は、場に対して開きにくい人はいないか、
基本的に導入は全員が場に対して安心する為の時間でもあるので、そこを見ます。
ほぐれていなければプログラムを追加します。
なので、プラス一遊びくらい追加できる準備をできていた方が好ましいです。
ただこれは時間配分もあるので経験は必要ですね。


基本的に、ワークショップはコールアンドレスポンスです、
参加者の状況を見て柔軟にその場でプログラムを組み替えていけるようになれば
いっぱしのファシリテーターと言えるでしょう。
まぁ、なかなか難しいです。自分もまだまだ失敗はします。
ほんと凹みます、、、



《B セカンドプログラムについて》

まず、セカンドプログラムという言い方は、勝手に作りました。
特に一般的でもなんでもありません。
ただ、セカンドなんです。ここ結構大事なんです、ファーストではないんです。
本当はここから始めたいくらいですが、そうもいかないので。

気をつけていること。

1、メインプログラムへの動機付けになっているか。
2、ここで終わっても効果が期待できるか。


1は、当たり前ですね。

2がなかなか重要です。ワークショップの時間の使い方は柔軟性が全てです。
その日、その参加者の流れで、ワークショップの終わりも変わります。
別に最後のプログラムまでいかなくてはいけないわけではありません。
その時に一番大事な瞬間をどう作るかです。
導入ではなかなか難しいですが、セカンドプログラムでは、
この日ここを深追いして終わっても自分の渡したいものは渡せる、
くらいの強度があった方がいいと思います。
むしろここを手厚くしておけばメインのプログラムは参加者が勝手に山を登ってくれる
というくらいが理想かもしれません。



《C メインプログラムについて》

特に言うことはありません、ここがメインです。
ここで求められる成果も、個人的なこともあればクライアントの意向もあれば様々です。
ただ、強度はあった方がいいでしょう。
絶対に失敗しないという強度です。難しいですけどね、でも大事です。
失敗とは何か、ということもありますが、それはまた後ほど。
あと、途中で辞めれる、というのも実は大切です。
最後まで行ければ一番いいですが、ここまででもOKというポイントをいくつか作っておくと、
自分のためにもいいです(笑)。


さてさて、いやいや、で、具体的にどうするの?ということですが、

これがまたなかなか説明が難しいんですよね。

前述した通り、途中でプログラム変えられることが前提なので、

一つのプログラムを提示して終わり、にならないので。

募集型か訪問型でも違うので、まぁとりあえずネタ出しとプログラム構成と、並行して書ければいいかなぁ。

ということでまた次回。

2017-04-27 ワークショップについて(1)

この前、デスロックの元メンバーの橋本清に、昔多田さんのブログにワークショップの具体的なプログラムが書いてあって参考になった、と言われたんだけど、全く記憶になく、でもそりゃ書いてあったら参考になるだろうねということで、キラリふじみのACT-Fの活動や、今年度から始まった高松ワークショップLab.で久々にワークショップ開発もしているので、あくまで演劇のアーティストであることと、公共劇場の芸術監督や自治体でのアートディレクターなどの経験を踏まえた視点からになりますが、ワークショップについてのエントリーをいくつか書いてみようと思います。


【ワークショップってなんだろう】

ワークショップは、もはや一般的に認知されている、としますが、ただワークショップ観はかなり多様です。


基本的には、


「ワークショップ=体験型講座」


で良いと思いますが、体験型の講座ならサッカー教室やお料理教室もワークショップなのかと、

まぁその辺り微妙なところではありますが、そもそもサッカーを体験しないで学ぶなんてことはないでしょうから、



「ワークショップ=体験により参加者の自発的な発見、成長を促す手法、またはその手法を使った講座。」


くらいにしておくと良いのかもしれません。


体験は、人それぞれですから、強制的に発見、成長を促してはいけません。目指すくらいで良いでしょう。

教育的=達成を目指すものも除外していいと思います。

その辺りが学校やカルチャースクールと違うところです。




大まかにワークショップの種別を分けるとしたら。

・アート系  
  音楽、演劇、美術、ダンスなどの芸術体験による様々な効果を目指すもの。

・技術系   
  裁縫、料理など、体験によって技術獲得を目指すもの。

・社会・教育系   
  企業、教育現場、地域コミュニティの現場でフィールドワークや意見収集、合意形成などを目指すもの。

・系連携系 
  演劇による介護のワークショップ、写真によるまちづくりワークショップなど、特にアート系の特徴を社会活動に還元
  していく場合が多い。


といったところでしょうか。

今後さらに必要とされていくのは最後の系連携WSでしょう。

特にアートを用いたワークショップは、その是非も問われていますが、個人的にはアリだと思っています。

系連携はWSの進化系とも考えられますが、WSの原型とも考えられます。

まぁその辺りは学問の人にお任せしたいと思います。



あとは公募型なのか訪問型なのかでも大分変わりますね。 

これは目的、対象によって変わります。両方の要素がある場合もあるでしょう。


・公募型 参加者の参加理由がある程度明確。
・訪問型 学校の授業、企業、地域など参加者の参加理由が多様。


訪問型はアウトリーチと言われることも多いですが、
例えば劇場のアウトリーチ活動で公募型ワークショップを行うということもあるので、とりあえず訪問型としておきます。



ワークショップを考える際に基本となる要素は、


・目的  能力育成、まちづくり、健康増進 など

・対象  年齢、地域、経験、特定、非特定、公募、非公募 など

・手法  芸術、技術 など


この3要素がほぼ全てです。この3つだけ聞いて面白そうなら、それは良いワークショップなのだと思います。


こういうことですね。
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そしてこういうことですね。
f:id:JNSK:20170427151634j:image:w360



人的構造としては

・主催者 

・対象者 

・実践者 



そしてワークショップの実践は

・プログラム

ファシリテーション


で、できています。




【良いワークショップとは/公共劇場が主催者の場合】

例として公立劇場が主催する高校演劇部員を対象としたワークショップを二つあげます。


ワークショップA
・対象 高校の演劇部

・目的 部員の演技力向上

・手法 演劇/発声練習、テキストを使った具体的な演技指導


ワークショップB
・対象 高校の演劇部

・目的 自己の相対化、他者への想像力を育む。

・手法 演劇/自分自身、友達を演じてみる。


どっちが良いワークショップか。この二択は色々な要素を含んでいます。

結論から言うと、どちらかといえばBの方が良いワークショップです。

演劇部の顧問にとっては、もしかしたら生徒にとっても、Aの方が良いワークショップという場合もあるでしょう。

劇場としても、演劇部が上手くなって生徒も学校も喜ぶ、演劇に携わる人が喜ぶAの方が一見良さそうですが、

ここで目的に注目してみると、AとBでは目的が違います。


A 演技力向上

B 自己の相対化、他者への想像力を育む


さて、公立文化施設が設定する目的としてふさわしいのはどちらでしょうか。



高校演劇の全国大会に生徒を送り出すことが町の誇りでそれで町の経済も成り立っている、

ということであれば、Aの目的でも良いかもしれません。



一応プロの演出家として言わせてもらえば、

実はBのプログラムの方が演技が上手くなる可能性は高いです。

生徒同士の発見にもつながりますから今後の部活動にも役に立つでしょう。

高校演劇における演技が上手くなるかは別ですが。。。

少なくとも、演技が上手い子にも、下手な子にも、

卒業後演劇を続ける子にも、演劇をもうやらない子にとっても、良い体験になるとは思います。




まぁ自分がアーティストとして演技指導に全く興味がないというのはありますが。

演劇を体験することで人生を生きやすくするためのことだったらいくらでも協力します。




公共劇場や自治体などで芸術を用いたワークショップを考えるときに、なぜかワークショップAに陥りがちです。

最も公な立場から、その真逆に行こうとしてしまうのはなぜでしょうか。

それこそ芸術は趣好者のものであるという偏見だと思います。

芸術は人類共有の財産です。公の立場で芸術を扱う人には特に気をつけて欲しいです。




ただこれは主催者が公の立場という前提です。

主催者が企業であればその企業にとって最大の利益があれば良いでしょう。

個人的にはそれがその企業のためだけにならない方がより良いとは思いますが。

言ってしまえば、世界平和につながると思えるかどうかだと思います。

それはワークショップに限らずですが。



あとは趣好者たちによりマニアックな現場を提供するということもありでしょう。

誰が何のためにやるのかは様々な組み合わせが成り立つということが前提ですが、

間違った組み合わせもあるということです。



良いワークショップならば対象も広い方がいいですね。

特に芸術はパブリックなものです。演劇部だけに体験してもらうのは勿体無いので対象を広げてみます。


・対象 高校生

・目的 自己の相対化、他者への想像力を体験し、コミュニケーション能力を育む。

・手法 演劇の手法で普段の自分、友達を演じてみる。


としてみましょう。


対象が高校演劇部から一般の高校生になると、プログラム内容もかなり変えなくてはいけません。

クラスには演劇どころか学校にいるのも嫌だという子も混ざっているわけですから。



では次回は具体的にプログラムはどうしたらいいのかを考えてみます。

2017-04-16

再開

久々にBlogを再開しようかなと思います。
2年ぶりですね。
またどこかで尻切れになるとは思いますが、とりあえずしばらく暇なので。

暇というと、あのメールの返信もっと早くしてほしいんですけど、とかいうのは、それはホントすいません。
ぼんやりしてるとぼんやり過ごしてしまうので、まぁそれも良いんだけども、多少言語化しながら過ごそうかなという感じです。


4月から子供を保育園に預け始めたので、ようやく家でパソコンが開けるようになりました。
今までは息子が起きている朝6時半から21時くらいまでは家で仕事できなかったのにくらべると格段の変化。

基本的には酒を飲んだらメールの返信含め一切仕事しないようにしているので、まぁ飲み始めるのが3時過ぎとかになるわけですが、家で一人でも2時間くらいは飲むので、5時に寝ると6時半に息子に起こされ、いつ寝ていつ仕事していつ飲めば良いのか全くわからないストレスを抱えたまま2年ぐらい過ごしていたので、マジで天国です。

保育園に預けてからお迎えに行くまでの時間をいかに充実させるかという生活、お陰様で毎日午前中は映画見てます。
それも仕事です!多分!

といった感じの、このご時世保育園に子供預けられてる身分なんだからちゃんと働いていることにしないと、みたいなプレッシャーもクソだよなぁ。
保育園預けてますが、フリーランスなんで、自由に時間使わせてもらってます。
ただし、24時間365日仕事してます。寝るのも仕事です(笑)。


しかしこれまで仕事で外に出ても家で妻に育児を一人でやらせているという状況で、まぁ買い物行ったり映画見たりなんて、してはいましたが、なかなかハードルの高いことで、お互いに育児をしていないという時間が夫婦にもたらす自由さは、精神的にも物理的にも想像以上でした。本当に保育園預けて良かった。

育児というものも、やってみると、自分の時間ゼロってなかなか厳しいもんですね。トイレ行くのすらままならないわけですから。
昔の日本は家族や近所づきあいがあって世話してくれる人がいたからどうこうみたいなこと言っても仕方ないですが、社会も変わったわけですから、システムとして、保育所にしても、共働き前提ではなく、育児支援としてもっと制度化した方が良いんじゃないかとは思います。

産めば国が育ててくれる、くらい振り切らないとそうそう子供なんて作らなくなるだろうし。今はまだ、なんだかんだやっぱり子供欲しいと思う夫婦もいるけども、それはやっぱり上の世代の今ほど過酷ではない子育てを見てきているのもあるだろうし、今の、子育ては大変、大変だと知ってて産むのは自己責任、とかいう滅茶苦茶な意見がまかり通る時代、若者は楽して失敗しない人生を目指しているわけだし、子供産むなんて、大変で失敗の可能性だらけの道を選ぶんだろうか。


まぁ育児関係のことは、今まで考えなかったことだらけでなかなか面白いです。


基本的には子供用にとAppleTVを導入。
これがかなりのヒット。
まぁこれだけApple製品に囲まれてるわけだから、全てのAppleガジェットの画面がTVに出せるというのはなかなか快適。
いろいろ比較してdTVも入って、Amazonプライムの動画と合わせるとかなりの数の映画が無料で見られる。


最近見た映画は、

「ララランド」
カンボジアに行く飛行機で。Wアレンの「カフェ・ソサイエティ」と設定など被ってて、それに比べるとちょっと厳しかった。相手が悪すぎた。「カフェ・ソサイエティ」は昨年末のインドネシアに行く飛行機で見たんだけど、日本でまだ公開してないのね。なんか「ララランド」みたい、とか言われそうで怖いな。こっちが正解です、「ララランド」に満足できなかった方、ぜひ「カフェ・ソサイエティ」を見てください。心の機微の解像度100倍くらい違います。


「セッション」
カンボジアに行く飛行機で。妻と一緒にdTVで二度目。ララランドと同じ監督とは思えないほど良かった。菊地×町田論争も読んだけども、極上のJAZZが聞きたいわけではないので、全然楽しめた。いろいろ身につまされるね、と妻と話す。


「ムーンライト」
近所の映画館で。面白かった。白すぎるアカデミー賞問題は、映画自体もだけども、やはり当事者意識からは遠いところにいるなぁと感じながら見た。こういうものが、今までなかったということ、ということか。


「シークレットサンシャイン」
前に途中まで見ていたのをdTVで。イ・チャンドンにハズレ無し。よ!イ・チャンドン!韓国はクリスチャン多いので、その辺りどうだったんだろうか。主役のチョン・ヨドン良かったなぁ。さすがカンヌの主演女優賞。これで獲るって良いなぁ。


「プレシャス」
ムーンライトの流れでdTVで。重い、けど明るいんだよな黒人、踊ると、歌うと。しかしまぁ重い。あと子供が出てくるともうダメです。泣いちゃう。子供、可愛かったなぁ。それでもこの映画でかなり重要。誰だこの女優、絶対知ってる、と思って調べたら、マライア・キャリーだった(笑)。ムーンライトに続き、ハーレムで育つ、ということに対しての距離感、難しい。貧しい、だけではないことは間違いない。母親がやばい、というもはやあるあるだが、そこの描き方もよかった、というか、母、そして娘、それは女性、ということか。


「JSA」
見てないなら今見とけの一本、dTVで。いやー俳優陣豪華、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、ソン・ガンホ。イ・ビョンホン良かったなー。韓国とはそれなりに関係がありますが、この南北の感じ、統一とか、そのあたりの皮膚感覚は日本人にはまったく掴めないことの一つ。JSAにも一応行ったことはあって、肉眼で北朝鮮を見て、向こうの人間も望遠鏡で見て、改めて戦争中なんだという事は感じた。あと、日本人とか一部の外国人は行けるけど、韓国人は行けなかったりもする。在日韓国人は事前に申請があれば行けるようだ。今はなんだか北朝鮮は頭のおかしい国みたいなことになってるけども、少なくとも日本人ならなぜ朝鮮半島が南北で別の国になっていて、今の日本に朝鮮籍、韓国籍の人がこれだけいるかは知っていなくてはいけないと思っている。まぁこの映画見てもそれは全くわからないけど。あと一生懸命聞きながら見たけども、朝鮮語と韓国語、ソン・ガンホの言葉はどれくらい朝鮮語っぽかったのだろうか、難しいなぁ。最も信頼が置ける日韓の通訳、翻訳、ドラマターグのイ・ホンイですら、日本語の方言は聞き分けられないそうだから、まぁネイティヴじゃないと無理か。外国語の方言を聞き分けるのってほんと難しい。これ17年前の映画か。まぁそうか。


「川の底からこんにちは」
なぜ見てなかったの一本。dTVで。ありがたい。超面白かった。満島ひかりいいなぁ。個人的には、岩松さん、志賀さん、猪俣さんって、という楽しみ方も。まぁさすがの名優たちです。黒人とか、ハーレムとか、圧倒的な重さではない、私たちの抱える私たちの問題。どうせ中の下の人生。でもそれを自覚している人って、おそらくものすごく前向きなんだと思う。むしろ頑張れてるんじゃないかな。自覚していない、したくない、しない、できないとかもあるよなぁ。もうちょっと曖昧な言葉で言って欲しかった気もする。まぁでも階層を意識していること自体がいろいろ含んでて良かったとも思う。しかしまぁ満島ひかりよかったなぁ。


「バードマン」
セッションの菊池×町山論争からの流れで、レンタル。面白かった。日本人のネット評だと、映画ファン向けとか、ハリウッドのこと知らないととか、クソみたいな意見が多かったけど、そういう意見はクソ。パロディは元ネタ知ってないと面白くないとか、そういうクソ意見をクソだと言っているのがこの映画。かなりの特徴である前編長回し調の取り方について、基本的に、映像の長回しってあまり好きじゃないんだよな。特に、演劇的、みたいなことを言われると、ちょっと大丈夫?とは思う。演劇と映画の一番の違いは、フォーカシングです。映画の長回しは、フォーカシングの最たるもので、見る場所をこんなに限定するものはない。演劇の対極にあるもの。カットがかからないだけで演劇的とか、このキムチはお皿に乗っていることで非常にチョコレートケーキ的な要素を得ている、みたいなこと。なので慣れるまでは視点を限定されすぎてけっこう疲れた。作品も演劇を扱っているのであれですが、でも実際ブロードウェイってこんな感じなんだろうか。本番途中で別れた妻が楽屋にやってきて、観客の反応は良いわ、とか言いに来るんだろうか、呑気だな。批評家の対決とかそのオチとか、職業的には爆笑。映画も演劇もdisってて良かった。しかし、ネットの感想で、途中の派手なハリウッドの手法と観客をdisってるシーンを、やっぱりこういうシーンが映画って感じでいいよね、結局そういう映画の方が素晴らしいって言ってるんだよね、みたいなのがあって、いろいろ考えた。今の日本の政治が誰にどう映って誰がどう思ってるかについて。



あと、「顔ニモマケズ」という本を読んだ。
朝日新聞でも紹介されてて今話題の本、という感じなのかな。
とても良かった。顔に障害、症状がある方達のインタビュー。
本当に、当たり前の、ことが語られている。
しかし、今の私たち日本人にはとても必要なことだと思う。

以前は、特別支援学校に自分の子供を入れたがらない親が多かったそうだが、今は、入れたがる親が多いそうだ。
普通学校に通わせていじめや差別にあうくらいなら、ということだと思う。
親は全く悪くない、悪いのは社会だ。原因はたくさんある。
でも教育の問題だ。学校だけではない、親の教育だと思う。

どんどん許容できない社会になっているのは間違いない。
その結果、他者と触れること、他者を知る機会はどんどん失われて行く。
自分と違う人とはコミュニケーションが取れなくなる。
自分と他人は違う、その当たり前が狂っていっている。

脱線するが、子供同士が遊ぶ場所に行くと、自分のおもちゃを取られた子供は、まずその相手の親を見る。
相手の親が注意してくれると思っている。
子供同士ではコミュニケーションを取らない。
実際、親が出てきて、「ごめんねー、ほらお友達が使ってるんだから返してあげて」とか言っている。
これは教育でもなんでもない。

子供にとってはそれが社会勉強、子供同士で解決させるべきだ。
子供同士で解決できなければ、親が出てくればいい。
練習試合で一発もパンチ出す前にタオル投げてどうする。

それで子供が身につける社会性は、「親がなんとかしてくれる」「誰かがタオルを投げてくれる」だ。
大学でも教えているけども、それは、大学生になっても変わらない。
だって生まれた時からずっとそうやってきたわけだから。
はっきり言って、親が悪い。
大学受験に親が付いて来るのが当たり前らしいけど、子育て失敗しましたというアピールなんだろうか。

とりあえず「ムーンライト」と「プレシャス」見とけ。母親は薬物に溺れてりゃいいんだ(嘘)。

「顔ニモマケズ」では、彼らの親が総じて素晴らしい。
親にも読んでほしいし、インタビューなので非常に読みやすく、中学生にも読んでほしい。
当たり前に、全ての人間が同じように生きていて、全ての人間が同じように違うということを知ってほしい。
みんな同じでみんな違うんだ。
いやでも本当に、「ムーンライト」「プレシャス」「顔ニモマケズ」は繋がってると思う。


子供が失敗した時に慰められる家族でありたいもんですね。



楽しくソジュ一本開けながらとっちらかって書いちゃった。
Blogの文体ってなかなか難しいんだよなぁ。

また適当に更新します。

2015-05-23

4/26~29 初めてのシンガポール

今は福井で絶賛稽古中。

だいぶ記憶も定かでなくなってきたけど日記の続き。
この後のアンサンのこととか書けるだろうか、、、


4/26日
仁川空港からシンガポールへ。
現地時間22時過ぎにシンガポール到着。

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国内へのタバコの持ち込み、なんか全然大丈夫そうだったな。
一本から税金がかかると聞いて泣く泣く捨ててきたんだけども。

そして、なんとシンガポールは22時半以降コンビニでもお酒が買えない。
ホテルに着いたのは余裕で23時過ぎ。
ホテルのバーも閉まってて、となりのホテルや近所を歩き回るもバーらしきところも全てクローズ。

最後の手段が、ルームサービス、、、

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高い、、、けど、、、飲みたい、、、

この日のビールには1500円の価値が有る、はず、ということで。

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美味かった。

部屋は超快適です。

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4/27月
今回シンガポールに来たのは、来年2月にクリエーションする『RE/PLAY DANCE EDIT.』の現地オーディション。
シンガポールのダンサーたちと作ります。

劇場は72−13という、オンケンセンさんの劇場。
まずは劇場下見。
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もともと米の倉庫?みたいなとこだったらしい。

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広い!天井も高い!
オーディションも公演もここでやります。

劇場の人たちと打ち合わせして、夕飯へ。
ザ・スコールに見舞われる、まぁこれが日常か。
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インド料理、美味い。
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今回はきたまりと映像の藤井さんも一緒に来ています。


夕方から早速一組目のオーディション。

まずは「踊らない」という縛りでポーズと繰り返しの動きと倒れる動きをやってもらう。
横浜でのオーディションとほぼ内容は一緒だけども、「踊らない」はなかなか難しい。

ある程度理解してうごけるようになってから、恒例のオブラディオブラダ10回。
1回目に即興で動いたものを、2回目はできるだけ反復し、覚えていなことは更新していく。
3回目はさらにそれを反復し、覚えてないことは更新、4回目はさらにそれを反復し、、、を10回繰り返す。


前半7回目までは「踊らない」後半8〜10回目でそれまでに反復してきた動きを「踊り」にしていく。


これは本当何回見ても面白い。
まぁ、惜しい!そう踊っちゃうか!とか、あー手数足りないか!とかもあるけど。

あとはPerfumeの「Spending all my time」で振付を作ってもらう。

終わってきたまり達と色々話す。意外と西洋だったねとか。
まだシンガポールのダンス事情までは見えてこない。


おやつに食べたカップヌードルがすげー美味かった。
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4/28火
近所のショッピングモールへ行ってみる。
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まぁショッピングモールは世界中同じだなぁ。



息子にダンゴムシの服を購入。
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しかしシンガポールの物価は高い、、、ラーメン1500円。
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フードコートでトムヤムクン、500円。
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夕方からオーディション二組目。順調。
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気になった人でスケジュールの会う人には明日の昼にもう一度来てもらうことに。
まぁ明日の夜の組もまだあるんだけどね。



4/29水
昼間に気になった人で二次オーディション。
何曲か振付を作ってもらう。


夜、3回目の一次オーディション。


当初の予定ではオーディションは2回だったんだけど、この日なら来れる、とか
遅れて応募してきた人がいたので急遽3回目も開催したんだけども、
ついにきた、シンガポールという組でした。


今までやっぱり中国系の人が多くて、まぁ人口割合的に当然なんだけども、
ついにマレー系、インド系登場。バリエーション広がるなぁ。


終わって選考会議。意外とすんなり決まる。まぁそういうもんだよな。
しかし、実際クリエーションに来るのは2月、みんな髪型とか変わってるんだろうなぁ。


お疲れ様でした。
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