涼宮ハルヒの憂鬱が一番面白いと思うのは?

まあ、前段は振りでちゃんとメモしておきたいのはこっち。
普段巡回している批評系サイトでは「涼宮ハルヒ」シリーズで一番面白いのは「消失」らしい。ただ、自分を含めたリアルでの知り合いの中では「憂鬱」が一番面白いという意見がほとんどだった。いずれもライトノベルは相当数読んでいる連中なのだが、この差異はどうしてなんだろうと思っていたが、八月の残りの日さんのエントリー「涼宮ハルヒの溜息」を読んで、ヒントを得た気がする。
作品の嗜好を鑑みると、基本的にSF志向なのではないだろうかと思う。ハルヒは憂鬱で一旦ストーリーは閉じられ、完成された作品となっている(「憂鬱」一冊だけでも十分作品ととして評価できる)。そして「憂鬱」の中に久しぶりにセンス・オブ・ワンダーを再発見した気がする。「溜息」以降は、キャラクター小説として、またジャンルをごった煮したものとして面白くなっているのは確かで、そのピークとして「消失」はあるんだが、SFとしてはどんどん抑え目になっている。ここが評価の分かれ目だろうか。
また、「溜息」以降のストーリーはやっぱり、「憂鬱」と同様、キョンの意識的なラブシーンで締められるのではないかという意見で一致している。ぜひとも期待を良いほうに裏切ってくれることを期待している。