Kaguya 〜月のウサギの銀の箱舟〜

銀髪少女(というか幼女にしか見えないんですが)の表紙第2弾。サブタイトルからまたスペオペだったらどうしようかと思ってましたが、良くも悪くも最近の売れ筋テンプレート通り。新シリーズとして、方向の転換を図ったのはきっと正解だと思います。内容はともかく、文体自体も随分ライトになった気がします。今作にしても前作にしても、どちらも作品イメージに合ってると感じたので、作者はとても器用な人なんでしょうか。一応この作品のウリであろう、盲目のヒロインと視覚情報を与えることのできる主人公の設定は仕掛けとしてもよく機能していて、むしろそこまで1巻でやってしまって後が続くのか心配になるくらい。一方、それ以外の部分では色々盛り込んである割には手堅く纏まり過ぎてる感じも受け、一長一短?
次巻は買うつもりですが、今シリーズはせめてタイトルのKaguyaが意味するところまでは続いてほしいものです。

こんなラブコメ風味もちゃんと描けるんなら、電撃MAGAZINEに宗太&ひなたと京先輩辺りのSSを載せて、作品の認知度を上げておくべき。こういう心機一転の新シリーズの1巻目を引け上げてやらなくてなんのための雑誌なんだか。