カレーなる辛口Javaな転職日記 RSSフィード

2009年 04/02

今度は連帯保証人問題ですか

えーっと,これの時から一歩も進歩してないと思うが,一応苦言を呈しておく.*2

  • 現段階で解雇規制を撤廃するのは絶対に反対.まず間違いなく経営者の都合の良いように利用されるだけ.たとえば「10年間泥のように働く」ことを強要され,10年間酷使した直後に解雇してポイッと捨てるとか.
  • パフォーマンスに見合う対価を支払うことが可能ならば,年功序列はとっくの昔に廃止されていたはずだ.でも今もまだ廃止されてないよね.

リスクに見合う保証が必要であれば,無限責任連帯保証人である必要はなく,一定額の保証金(敷金?)を預ければすむはずだ.*3 *4しかし実際には予想されるリスクを遥かに上回る無限責任が要求されている.結局はその辺りのリスク管理能力が家主側になく,リスクを管理する業者も生まれず,その結果として重すぎる負担を借り手に一方的に押し付けてきたことが最大の問題だと思われる. *5 *6 *7


読んだこと無いけどタイトルが気に入ったので.

【国際比較】

アメリカでは

企業が銀行から融資を受けようとすると(資金調達は投資などの直接金融がさかんで、銀行借入に依存する率が低い)、個人保証はその会社の経営者自身である。企業の役員でも株主でもない全くの第三者(事業と無関係の友人や親戚縁者)に個人保証してもらうケースは聞いたことがない。

不動産賃貸においても、連帯保証人をつけることはない。リスク対策は入居前に保証金を取ることで賄われる。

http://www.kojimashika.net/2008/11/post-152.html

でもそもそもの問題は,家賃が高すぎることだとも思うけどね.まずは地価と家賃がもともっと(適正価格まで)下がらないと,日本経済に悪影響をもたらし続けるのではないかなあ.たとえば一つの方向として次のような物は考えられると思う.

  • 地価の「適正価格」への下落は不可避.少子化と不景気,非正規雇用の増大など今の経済状況を見てると,もっともっと下がってもおかしくない.
  • 無限責任の連帯保証人は法律で禁止する.*8
  • 適正なリスクに基づく保証金,又は保険は可.*9
  • 敷金の運用についても,中立の第三者機関に委ねる.*10
  • いずれも違反した場合には厳しい罰則あり.

本当はこういうことは景気のいい時にやっておくべきことだったんだろうけどね.景気が悪くなってからだと,待ったなしになるから.


ところで,このブログ主の大好きな主張である『解雇規制撤廃』がもし実現されたとすれば,若者に部屋を貸すリスクはずっと高くなり,保証人が今まで以上に重要になるだろうね.その辺りのバランスは考えたことがあるのだろうか?

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://mojix.org/2009/04/02/chintai_hoshounin

  • id:I11 違う。借家法は悪ではない。部屋を貸す大家にリスク判断能力が欠けているのが問題。保証人なしでもうまく商売をやっている大家もいる。不動産経営者の能力の問題をシステムの問題にスリ替えるな!
  • id:charlie44 借家人保護をなくせば善良な借家人も簡単に追い出されてしまうだろう これも解雇規制と同じ。 「一段階の正義」を疑うならば「二段階の正義」も疑うべし。
  • id:mfigure ゼロゼロ物件で追い出されて文句を言う人間を見ると、規制をなくす方が良いという話にはならないのが現実だろう。
  • id:sadamasato 住む場所を失えば職を得ることや公共サービスの受給が困難になるのだから、住む人間ができるだけ保護されるのは当然。保証人がいないために住居を得られない人間に対して、動かない自治体や国の福祉政策が真犯人。
  • id:inumash 公共政策としての住宅保障を放置してきたことのツケでしょう。公的なセーフティネットがきちんと機能しなければ「市場」は容赦なく弱者を叩き落とす。住居も雇用もそれは同じこと。

同感.しかし,もし市場が万能であるならば,サブプライムローン問題も,日本の土地バブルも,そして就職氷河期だって起こらなかったはずだよね.

  • id:andalusia そう。大家はリスクに敏感。たとえば入居者が夜逃げしたとする。これを適法に処理しようとすると、平気で150万とかかかる(弁護士費用40万, 強制執行費用40万, 未回収家賃7万×10月 とか)。だから保証人も敷金もとる。

じゃあ夜逃げするリスクが十分にある場合だけ150万の保証金を,弁護士か何かの管理下におけば十分.或いは150万までなら負担するという有限責任の(「連帯」の付かない)保証人を用意するのも良いだろう.しかしなにゆえその過程をすっとばして,いきなり無限責任の連帯保証人を用意する必要があるのだ?

150万くらいの有限責任ならお金持ちの親戚でもなってくれよう.なんなら「150万円預けるからなってくれ」と友人や信頼できる人に頼むことだって考えられる.連帯保証人が見つけられないのは無限責任という重すぎる負担ゆえだということを忘れてもらっては困るな.

  • id:mangakoji たとえばドイツでは「失業時家賃保証制度」の様に、国が直接救済してるから。そういうのを抜きに語ると、また資本と権力に餌を与えることに / 中曽根が暴れ回るよりも前は、住宅問題は政治の大きな関心事だったのに
  • id:kurokawada 賃借人の保護政策は、「出征中の兵士が住まいを追い出されないように」という配慮が発端だったかと。後顧の憂いなく、御国に奉仕せよという感じの。

よく知らないけど,興味深い.調べてみる価値はあるか.

*1:ただ,その手の業者が「どの程度信頼できるか?」ということについては,まだまだ疑問も残ると思う.悪徳業者の話も聞くしね.

*2:そもそも問題は一般的な「保証人」ではなく「連帯保証人」を求められることだよね?「連帯」が付かない有限責任の単なる「保証人」くらいなら,なってくれる人はずっと多くなると思うんだが違うのかな?

*3:敷金の運用の透明性確保の問題もある.

*4:そもそも無限責任の『連帯保証人』という制度が日本独特のものだと聞いたけど.

*5:銀行でさえもリスクを管理することなく,「土地は上がり続ける」という神話を信じて土地を担保に金を貸し続けて,最後は大量の不良債権を抱え込んだことがあったよね?その時に知人の連帯保証人になったばかりに,全財産を失った人ってどのくらいいたことやら.さらには首を吊った人だってね.

*6:リスクを管理して賃貸住宅を住み易くして住宅ローンをくむ人が減ると,不動産業者も銀行も困るだろうなあ.

*7:それにしてもこの人って,一体誰からお金をもらってこういうブログを書いているんだろう?今度は売れない分譲住宅を大量に抱えこんでる不動産業者かな?

*8:「なるべくなら止めた方がいいよ」だと誰も止めないから.

*9:まあ,時にはこの『適正価格』が一番難しい問題なんだけど.

*10:と同時にこの機関への天下りは禁止.難しいだろうけど.

kyousumkyousum 2009/04/03 15:25 用語の細かい突っ込みなんですが、連帯保証人という用語の「連帯」というのは、保証する額が無制限であることを意味しません。催告の抗弁権・検索の抗弁権・分別の利益が認められないことだけを意味します。保証人が保証する額に上限があるかどうかは「連帯」保証人であるかどうかに関わらず、債権者と保証人との間の合意で別途決められます。

エントリの論旨には賛成しますが、「厳しい罰則」というのがもし刑罰のことなのでしたら、それは重すぎるように思います。例えば、

>無限責任の連帯保証人は法律で禁止する.

というのは、保証人が保証する額が保証契約に明記されていない場合や無限・全額と定められている場合は保証の範囲が家賃の3ヶ月分に限定されるように法で定める等、「家主として明記することにメリットがある」かつ「明記しなかった場合に保証人が負う負担は軽めにすることで保証人を保護」する程度で良いのではないでしょうか。

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