カレーなる辛口Javaな転職日記 RSSフィード

2009年 06/30

ベンチャーに元気がなくなった理由

http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090626/198672/

「投資した金に対して儲かったか,儲からなかったか」という結果だけを見ている,極めて視野の狭い意見.日本の「ベンチャーキャピタル」なんて,所詮はその程度のものかもしれないが.


米国ベンチャーと比較してみれば分かるが,

  • 日本ではベンチャーに対する評価が低い.*1
  • 日本政府は大企業重視で,彼らの奇特権益の保護になら大金を投じるが、新興企業に対してはむしろ国家権力を動員してでも叩き潰す.フジテレビを買収しようとして潰されたライブドア事件が象徴的.
  • 日本企業では,たとえそれが技術系ベンチャーの場合でも,技術者の評価が『非常に』低い。評価が低いから理系離れが進み優秀な人材が集まらず、優秀な人材が集まらないから自ずと怪しげな詐欺師的ビジネスが中心になる.*2
  • 百年に一度の大発明をしても,相当な対価は政治的な理由で6億円.ならば普通の大発明だと数百万ももらえれば上等だろう.一年辺りの期待値で考えれば,努力するだけのメリットはないに等しく,宝くじの方がまだマシだ.*3
  • ベンチャーは非常に高い確率で失敗するものだ。米国では挑戦さえしなかった人より挑戦した人に対して高い評価が集まるらしいが、日本では指一本動かさなかった人より挑戦し破れた人の方が評価が低くなる。*4このため日本でベンチャーに入るということは一生を棒に振る覚悟で行うギャンブルを意味し、リスクが非常に高い。
  • ある程度成功したベンチャーが国際的に飛躍するためにはそのための人材が必要だが,営業にしろ経営者にしろ内弁慶ばかりで,国内でいくら偉そうな顔をしていても国際ビジネスでは赤子同然.*5 *6

などなど.

要するに『ベンチャーは割に合わない』ので,「そして誰もいなくなった」だけだろう.

http://d.hatena.ne.jp/JavaBlack/20080803/p1

http://vc.typepad.jp/weblog/2008/07/post-cdf8.html

webサービス作るのしんどくなってきたよ・・・

http://anond.hatelabo.jp/20090630035911

ついで.

  • id:umiusi45 それでも突き進んで、ぜひホリエモンになってください
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20090630035911

それ,しゃれになってないぞ...

*1:それこそ部屋を借りるのも一苦労とかね.住宅ローンなんて論外だし.

*2:この質問なんかが象徴的だね.「よく”ソフトウェア業界は文系、理系は関係ない。プログラムのロジックがわかればよい”という言葉を聞きます。」http://q.hatena.ne.jp/1246323883
たしかに分かれば学歴関係ないけど,専門教育もうけてない文系出身者でまともなプログラムをかける人は極めて希だ.数百人〜数万人に一人くらい?

*3:ライブドア事件にしろ青色発光ダイオード裁判にしろ,日本政府はベンチャー企業に恨みがあるとしか思えない.

*4:官僚などにこの傾向が強い.減点主義の悪い所だ.減点主義の問題は大昔から指摘されてきたが,人事部という聖域にメスを入れない限りこの問題の解決は難しいだろう.

*5:それこそ大企業の管理職のクセに英語も満足に話せない人がざら.国際ビジネスが無理なら,外国人なり帰国子女なりを雇えばいい.だが日本企業はそれもしない.
「多様性が重要」と言ってる企業もあるが口先だけだ.その会社の外国人比率がどの程度か.経営陣における技術者出身,外国人の比率はどの程度か公開してみればいい.実際には恐ろしいほど低いはずだよ.CEOが外国人である日産なんて例外中の例外.

*6http://www.toeicclub.net/requirement.html

KYKY 2009/07/09 12:13
米国と比べた場合

特に技術系ベンチャーの場合ビジネスプランさえまともに作れず、技術を投資家にアピールする能力がない。
ただしものを売るのが得意です!と言う体育会ベンチャーの場合はそれより悪い。しかし数字(売上)は作れちゃってんだなあ〜これが。スケールもしちゃってるし。VCとしては大きな成長が見て取れるんだったらそっちいっちゃうんだなあこれが。 米系VCでもね。

日本のベンチャー設立者は財務担当者に対して異常なほど低く評価している。帳簿つけられればオッケイなんて感じなので専門教育をうけた優秀な人材があつまらない。よってビジネスプランも立てられないし、ソフトウェア資産の原価管理の認識さえもてないソフトウェア関連ベンチャーが多数でてくる。これじゃファイナンスはねえ。。(専門教育ってのは簿記学校とかじゃだめよ)

日本の技術系ベンチャーは経営層に財務会計のスペシャリストを迎えなさすぎ。そこそこの規模になってきてもそうなので次のステップに進めないわけ。

アメリカでは失敗に至プロセスによっては挑戦者に高い評価をあたえているだけであって単に挑戦して破れただけの人間に興味があるわけではないよ。そもそもファンドとか入れないんだったら再チャレンジの障壁なんて無いしねえ。

知ってるベンチャー企業は海外向けビジネスであれば現地の人間を採用してるね。お金がない所はパートナーを作るだけだけど。日本での採用だって中小の専門商社に良い人材たくさんいて採用には困らないしね。
アメリカの企業の方がたちわるいよね。日本法人つくってMBAとりたての若い本社の人間が日本法人のRegional Directorとしてきちゃって、日本語話せないし、日本の商流わかんないし。。でも国際化=アメリカのやり方ってのは米国企業からしたらたしかに良いよなあ。ローカライズではなくグローバライズなんでらくちん。
(ちなみにビジネススクールのケースではトイレタリ企業の海外戦略についてローカライズかグローバライズかというネタが良くでてきますね。)

JavaBlackJavaBlack 2009/07/11 16:59 >日本のベンチャー設立者は財務担当者に対して異常なほど低く評価している。帳簿つけられればオッケイ
あー,全然畑違いなのに,ここはなんだか凄く共感できるなあ....

「Javaのコードが書ければおっけい」じゃあ,Javaプログラマーの存在意義はないよねえ.日本のソフトウエア産業がふるわないのと,(ソフトに限らず)ベンチャーが成長できない理由は,実は同種の理由なのかも.

>に挑戦して破れただけの人間に興味があるわけではない
ま,それはそうでしょうね.
日本の場合は,過程も見ずに「ダメに決まってる」とレッテルを貼られるだけで,たとえどれほど優秀であろうとも.

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