”ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング”を読んで

エディー・ジョーンズのワードセンスはピカイチだ。例えば、「ミス」という言葉の持つネガティブさ、ミスをした人に負わせる罪悪感のイメージ、言葉の呪縛から「ハプニング」や「アクシデント」という言葉の方が適切であると訴えている点。ポジティブだな〜と感心する。その他にも「欠点は、一つの条件にすぎない」と言うのも良い。欠点を欠点と捉えるのか、欠点はただの条件と捉えるのかで大きな分かれ道になるとか。とても響く。ちなみに、この「条件」として物事を捉える考え方は本当に重要だと思う。常々仕事をしていて「承認」を得るために儀式的なレビューをして、この儀式を通過した上で得る「承認」って何の意味もない。自分はこういう形式的な承認作業を是としないので、承認を得る「条件」を満たすために何をすれば良いかを考えて物事に取り組むべきだと思う。

"データ分析の力 因果関係に迫る思考法"を読んで

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

ちょっと勉強してみようと思って読んだデータ分析の入門書。複数のデータ分析手法を学べてとても勉強になった。まずデータから因果関係を立証することがいかに難しいかという問いを解説することで結構引き込まれる。文中にも何度も出てくるが、(X)により(Y)という結果が得られたとした場合、(X)(Y)には因果関係があるを立証するためには、①(X)が(Y)に影響を与えた可能性、②(Y)が(X)に影響を与えた可能性、③(V)が(X)と(Y)のそれぞれに影響を与えた可能性と①、②、③を検証する必要があること。特に③の(V)の要素は一つとは限らないので、これをどうやって立証するかというアプローチがわかりやすかった。本書では、複数の分析手法を提示していてそれぞれ組み合わせることで強力なデータ分析になるのだろう。この手の知識は結構、仕事でも役に立つのかもしれない。

"ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ"を読んで

ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ (PHP文庫)

ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ (PHP文庫)

内容が薄いのであっさり読めるが、ロジカルシンキングをさらっと読む場合にオススメ。後輩に読んだ方がいいよと渡して以来、返却されていないことをさっき思い出した。

"グロービス MBA クリティカル・シンキング コミュニケーション編"を読んで

グロービスMBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編

グロービスMBAクリティカル・シンキング コミュニケーション編

クリティカル・シンキングで学んだように、体系だってコミュニケーションの構成要素を分析しているので、わかりやすい。教科書のようなものなので、たまにペラペラめくってみても新たな知見が得られるかもしれない。

"グロービス MBA クリティカル・シンキング"を読んで

グロービス経営大学院クリティカルシンキングを受講するにあたって読んだ本。社会人2、3年目だったと思うが、受講してから仕事の仕方は劇的に変わったと思う。グロービスの受講コースはいずれも参加者の本気度が重要。本自体はわかりやすく毎週のように出てくる課題のポイントを復習するのに役立った。

”図解でわかるファシリテーション”を読んで

図解でわかる! ファシリテーション

図解でわかる! ファシリテーション

どういった会議が無駄でダメなのか列挙し、理想の会議とは何か、理想の会議にするためのコツ・ノウハウについて書かれている。後半の便利なツールやフレームワークで出てきたペイオフマトリクスなんかは、感覚的にやってたけどきちんとこういった経営工学的な名称があったのねって感じ。

"アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書"を読んで

アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書―――成果を生み出す人間関係のスキル

アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書―――成果を生み出す人間関係のスキル

新任管理職へ会社が読ませている本。僕は課長の机に無造作に置かれていたので、後で読んでみようと思って買った。マネージャーのタイプであったり、コミュニケーションやコーチングといったヒューマンスキルを中心に書かれている印象。正直、自分はマネージャーから、あまりマネジメントされている感じもなく、必要最低限の関わり合いしか持っていない(むしろ、自分は放任して、のびのびやらせた方が良いと判断してもらっているのか?)。この先も今の会社に在籍した場合のキャリアとして、プロフェッショナル、マネージャーという2択が迫られるのだが、果たしてどうすべきか。