在蘭邦人相談窓口のブログ

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リトアニア・ヴィリニュス市のデイセンター「光」 日・蘭・里(その1)

 2回にわたってリトアニアの「デイセンター・シュヴィエサ(光)」についてご紹介します。


 リトアニアといえば杉原千畝氏の命のビザ。ところが同じく難民救済のために発給されていたある別のビザについても語られ始めています。在リトアニア・オランダ総領事であった外交官ヤン・スワルテンダイク氏(オランダ企業フィリップス社のリトアニア支社長)がオランダ領キュラソー島の入国ビザを人道の立場から自らの命をかけて発給していたというものです。2017年9月号の雑誌「潮」に掲載された北出明氏の記事「ユダヤ難民を救ったもう一つの命のビザ」から抜粋します。



「それ(スワルテンダイクの発給したビザ)を手にした難民たちは日本領事館に殺到した。なぜなら、杉原千畝が日本への通過ビザを出すに当たっては、難民が日本以遠の第三国への入国ビザを取得していることが絶対の要件だったからである」。



この事実、今後さらに詳細が明らかになっていくことでしょう。私自身このような日・蘭・里のつながりにものの不思議を覚えます。



リトアニア共和國と私の関係は6年前一連の演奏会で始まり、ヴィリニュス・ミュージック&シアター・アカデミーの音楽学部、フルート専攻科の依頼を受けて演奏指導を始めたのがきっかけでした。



さて、2017年の9月にカウナス市で行われた杉原千畝週間の出演についで、10月に再び訪れたリトアニア。秋の色も深まった首都ヴィルニュスの街。成人者のためのデイセンター「光」を訪問しました。ここは市内に複数ある施設から精神的障害を持つ人々が通い、様々な活動をする場所です。女性スタッフのシギタさんが、我々日本人3名(在リトアニア・日本大使館一等書記官の高山裕規氏、現地職員の瀬戸はるか氏、演奏家の高橋)を温かく迎えてくださいました。会場に数十名ほどが着席する中で、まずフルートソロ作品の演奏に耳を傾けてもらいました。会場の響と活々した聴き手からの反応がなんと心地よかったことでしょう。



休憩を挟んで2部目。目を輝かせた人々に囲まれて高山氏が丁寧にひとりずつの名前をカタカナで短冊に書き写します。


 エキゾチックな字体を手渡されて感嘆の声です。



 そのお隣の人垣は瀬戸氏の手さばき巧みな着付けのため。初体験する日本の衣装の美しさに歓声が上がり早速写真撮影する人々。

 大きなガラス窓から秋晴れの陽が注ぎ、私たち3名が心込めた贈り物で日本と初交流のデイセンター「光」は笑顔に溢れていました。



精神的な障害を持つ人々の純真さからの学びは大きいと経験していましたが、果たして今回も心洗われるような気持ちでデイセンター「光」を後にしました。



 次回は翌11月にデイセンター「光」のスタッフの皆さんをインタヴューに伺った時のことです。




 2017年12月  高橋眞知子


窓口は、12/25(月)〜1/2(火)の間、冬休みとなり、電話相談はお休みになります。メール相談は、受け付けています。


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