皇居の木陰でお弁当

 昼休み、お弁当を買って皇居外苑に出掛けた。 皇居は土日と月〜木に開門され、東京のこれが中心か、と思わされる閑静で濃い緑が広がっている。 中には気持ち良い木陰のベンチが沢山あり、天気さえ良ければ、絶好の気分転換の場になる。(そういえば、あまり関係無いけれど、皇居を眺める時、必ずロラン・バルトの「表徴の帝国」を思い出してしまう。 皇居と東京を見ると「瑞祥の気を感じる」と彼は書いていた、ような憶えが・・・)

月曜と木曜は、皇居の隣の北の丸公園が、矢張り素敵な緑と静かな雰囲気で迎えて呉れるので、そちらへ向かう。 雨が降らない限りは、最近は必ずこの二箇所のどちらかで、お弁当と、野菜ジュースを頂くことにしている。

今日は、一人でユックのお弁当を食べ、食後には梨木香歩の「りかさん」を味わった。

 梨木香歩 りかさん

ここ数週間、梨木香歩の作品を「西の魔女が死んだ」、「裏庭」、「からくりからくさ」と連続して読んできた。 なぜだか肌が合う、というか読んでいてとても気持ちが良い作品だ。

関心空間で、何人かの熱烈な賛辞を読んで、読みたくなってきたところに、丁度、家内が「西の魔女が死んだ」を買ってきたので、有難く借りて、文字通り「はまって」しまった。 からくりからくさが、非常に気に入ったので、その前編にあたる「りかさん」を読みたくて読みたくて仕方なかったのだ。 今日、関心空間新潮文庫から出ている、という話を聞いて、パレスサイドビル1階の流水書房で即、購入した。

梨木さんは僕と同じ1959年の生まれ。 同年代だから、何となく感覚が似通っているんだろうか? 「りかさん」は、「からくりからくさ」のシリーズで、主人公の子供時代が描かれている。 早速梨木さんの世界に引き込まれてゆくのを感じる。

 木曜日は少年チャンピオンの日

今日は木曜日、週刊少年チャンピオンが発売される日だ。 「りかさん」は新潮文庫で買ったので、鞄に簡単に入るが、チャンピオンは大ぶりなので、自宅に帰る前に、電車の中で読了して、駅で捨ててしまわなくてはならない。 だから「りかさん」より先に電車の中ではチャンピオンを読み終えた。

今週は、アクメツで、自民党の警察官僚出身の某代議士にソックリな傲慢な政治家が出てきて、アクメツがどうやって「悪」を認定し、天誅を加えるリストを作成しているのか、についてのヒントが与えられた感じ。 それにしてもこの作品、チャンピオン読者層への煽動なのか、それともある意味での瓦斯抜きなのか?

高校〜大学の頃はジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン、マーガレット、コミック、りぼん、花とゆめ、プチフラワー、等、幾多の週刊・月刊漫画誌を読んでいた僕だが、今ではチャンピオンだけが毎週読む漫画雑誌になっている。 どうしてチャンピオンなのか、と問われると答に窮するが、結局、暴走族やヤンキー、不良の世界が、何となく好きなんだろう。 自分自身は全くそういう世界に縁が無かったので、逆に憧れを感じているんだろうか?