真球微粒子の入手方法

真球に近い微粒子は破砕法での作成は困難です。通常は、表面張力を利用して合成します。さっと思いつくのは、ホワイトカーボン(気相合成シリカ)や液晶用のスペーサー材、液クロカラム用の充填剤等ですが、個人で入手するのは困難です。

そんな中で一番入手しやすいのを考えた結果、コピー機トナーに思い至りました。これも安価な代替品は破砕しているので、たいそう高価な純正品の必要があります。例えば、キヤノンが誇るSトナー、こいつは液体のワックス成分を核としたマイクロカプセル構造の超微粒子トナーです。核が液体なので、表面張力により真球状に近い形状になります。こいつを使ったトナーカートリッジをばらせば手に入ることになります。しかし必ずしも購入する必要はありません。量販店にはトナーカートリッジ回収ボックスがあるかと思います。誠心誠意頼み倒せば、あるいは貰えるかもしれません。

このSトナーは色も4色あってカラフルですが、強い力がかかる部位に用いると、潰れて中のワックスが飛び散るという欠点もあります。

尚、超微粒子の取り扱いには充分お気を付けください。表面エネルギーが高いので、すぐに隣の粒子と凝集してしまいます。超微粒子を超微粒子として働かせるのは、技術者自身の腕にかかってます。

http://www.hatena.ne.jp/1096168909


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ねたみ、ひがみ、そねみ の三姉妹を思い出してしまいます。何処で聞いたのだろう。

http://www.hatena.ne.jp/1096203124