2008-11-28 実家にいると寝てばかりいる
■[読書]デカルトの密室 著:瀬名秀明

最近、認知科学がマイブームな感じになっていることもあり、いいタイミングで読めた小説だと思う。
この小説は、ロボットについての話であり、そして同時に人間についての話でもある。ロボットが自我をもつとはどういうことか、ということを考え始めると必然的に自我とは何か、〈私〉とは何か、ということについて考えなければならない。
哲学的な問題を科学のスケールで扱う、ということに個人的にはかなり興味をそそるものがある。それは、多分フィクション的な想像力を現実のスケールに持っていこうとするときに考えなくちゃいけない問題だからなんだと思う。この小説が持つ、現実と空想をリアリティを持って交差させるような意志は、自分が所属している学科に近いところもあって、とてもワクワクする。瀬名秀明を読んだのは今回が初めてなのだけれど、ほかの作品も是非読みたくなった。
「瀬名秀明という人物は、このサイエンスとフィクションのはざまを、すさまじく鋭敏な感覚で、最もダイナミックに歩んでいる思う」
サイエンスとフィクションは現実と空想に置き換えられ、SFという言葉がサイエンス・フィクションの略だとすれば、瀬名秀明はまさにど真ん中のSF――つまり現実と空想を扱う物語の――作家なんじゃないだろうか、とか思ったりもした。
- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 文庫
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12/6(って来週の土曜日か)に、青山で瀬名さんのトークイベントがあるらしいよ(正確には、八谷和彦のトークイベントで、ゲストが瀬名なんだけど)。
http://h-u-g.jugem.jp/?eid=94
水曜日には、龍谷でシンポジウム
http://mixi.jp/view_event.pl?id=37485200&comment_count=1&comm_id=8396
この前あった、図書館総合展でも講演をやっていたらしい。
なんか最近、すごい活発に仕事している感じがする。
この時期じゃなかったら行ったのになあ……。
デカルトの次は、『第九の日』が穏当
同じケンイチくんシリーズなので。
でもまだ文庫化してなかったはずなので、高くてパスというのであれば、文春文庫から出ている『ハル』がおすすめ。
そんなにイベントあるんですね。ちょっと見に行ってもいいかもしれません。
とりあえず、次は『ハル』を読んでみることにします。