後期高齢者予備軍の日々(2)お帰りコーヒーミルさん

手ごろな価格のノンカフェ珈琲が目に入ったので躊躇いなく2パックを買物籠に入れ、帰宅後取り出すと粉ではなく豆だった。これで買置き珈琲豆が3パック。店頭で老眼鏡を面倒がった結果がこの有様。

ほんの8ヶ月前に手回しコーヒーミルを友人に譲ったばかりだった。それまでは、朝の一杯は粉の珈琲をマグカップで、午後の一杯は豆から挽き立ての珈琲をソーサー付カップで、と、飲み分けていたのだが、だんだん面倒になり、ちょうど珈琲道に目覚めて蘊蓄を語り始めた友人に譲ったのだ。そんなこだわりの強い友人にお手軽価格の豆など押しつけられない。

それじゃあコーヒーミルを買うしかないと、家電量販店で数多の電動・手回しコーヒーミルを物色して、水洗いが可能、操作が簡単、デザインがスタイリッシュの3点で選んだのが友人に譲ったのと同じ製品。

「おかえり、コーヒーミルさん」。
ノンカフェ珈琲なら夜の一杯も楽しめる。