ヨガについて

ヨガにいってきました。普段通っているスポーツクラブのヨガクラスに出ただけなので、それほどハードルは高くありませんでした。行われているヨガ自体も、インドからやってきたというよりは、ハリウッドのフィットネス勢経由という印象でした。ポーズ名が英語だからです。でも、インド人は英語が得意だから英語のポーズ名なのかもしれません。英語力を誇示するために「チャイルドポーズ」という名前はつけないと思うので違うでしょうか……。
ヨガに限らず、一度も出席した事のないスタジオレッスンに顔を出すこと、それ自体が挑戦です。スタジオレッスン開始前に、インストラクターが「今日、はじめての方いらっしゃいますか?」と訊く事があります。ヨガでも訊かれました。僕が手を挙げると、「ヨガ自体がはじめてですか?」と重ねて訊かれたので、元気良くうなずきました。すると、インストラクターの方は、「ほほぉ……」というような顔をしました。まわりをみると、他の参加者は半数近くが自分専用のヨガマットを持参しているようすでした。
レッスンに、はじめての参加者が存在するのは極めて稀な事態です。直観的には、10人に1人くらいは、はじめて経験する参加者がいそうなものですが、全くそんなことはありません。常にほぼ全員が経験者で、かつ、技量が比較できる種類のものであれば、大半の人が僕より上手です。なぜこのように不思議な事態が起こるかについては良く考えています。つまり、上手な人はそれを続けるし、かつ参加回数が多いので沢山いるように見える、というのが原因で、これを解消すれば世の中の不幸が大幅に減ります。
ストリートファイター4を500戦した人が一人、100戦した人が5人いたとします。大抵の場合、数多くプレイしている人の方が上手なので、500戦した人は僕よりうまいが、100戦しかしてない人は僕よりへただとします。この6人の相手とストリートファイター4をプレイすると勝率は五割になります。つまり、500戦プレイヤーは100戦プレイヤーの五倍の頻度で現れるので、僕より強い人は一人しかいないのに、あまり勝てないのです。恐ろしい話です。
なにかで人より優れているという認識を持つことは僕にとってかなり重要な幸せ要因であり、他の人にとってもそうに違いないと思っているので、少数の強者がただ勝つのみならず、多くの敗者を必要とする事態は早急に改善すべきだと思われます。強い人は、強いという事実だけで満足してそれをあまりしないようにする、とか、負けても気にならない分野へ積極的に打って出て負けを提供する、などの手段が考えられます。もしくは、やればやるほど弱くなる、ある程度勝ってしまうとどんどん勝てなくなる、というシステムを用意すべきです。そんなものがあるか、と思われるかもしれませんが、ゲームのマッチングにおけるレーティングとはそういうものです。ゲームではなく、世界全体がそうなるべきです。
話がそれました。ヨガについては今度書きます。