2010-01-21
2009年のWebのトレンドと、2010年の傾向予測
CSS Nite Vol.43「2009年のデザイントレンド総括」を聞きに行ってきました。今夜のはすごかったです。
出演は原一浩さんと矢野りんさん。オーディエンスもものすごい数。内容の濃い刺激的なお話で、とても勉強になりました。特に矢野さんのサンプルサイトの解説は、デザイナーの視点はやはり違う!とただただ驚嘆するばかり。同時にプロの世界はあまりに遠いなと打ちひしがれちゃったり…。でも心の奥底では、自分もそのレべルに少しでも近づきたいと闘志も湧いてきました!
今回は、議事録を書かなきゃいけない打ち合わせさながらに、ノートを取りまくってきました。デジカメでスライドを撮影している方も沢山いましたが、自分は携帯しかなく、それはもう必死にw。
テクニック的な部分でよくわかならい点も多かったので(フォトショでこういう加工をしてこうなった、とか)、大まかな内容の備忘録として書いておきます。誤解等もあるかもしれず、正確な内容は、後日公式サイトにスライドや音声がアップされるそうなので、そちらをご確認ください。
★トレンドとは…「時代に最適化されつつある現象である。」
プレイバック2009年
- アイコンがリアル志向からピクトグラムへ
- 2007年 リアル志向アイコン
- 2008年 デフォルメされたキャッチーなアイコン
- 2009年 単一色 ←作るのが楽。FacebookやTwitterのデザインの影響も(?)
- 見立てのデザイン
- エリア区切りもできている、風景的な背景。
←ディスプレイのインテリア化や横幅の広がりの影響。
←言葉を尽くさず興味を持ってもらうビジュアル志向
- エリア区切りもできている、風景的な背景。
- 流行りの色…「青」
- 背景「白」のサイトが減った→薄いグレーだったり。
- テクスチャ/背景やボタンの装飾…皮が流行った
- 巻き込みリボン
- メニューの後ろ側に巻き込むデザイン。
- W3Cサイトの「standards」部分も!

- テキスト
- アンチエイリアス前提に。より大きく。
- アンチエイリアスで表示可能なOSのシェアはまだまだ低い。
- CSS3やJavaScriptによるドロップシャドウが増えている。
→積極的に使える環境が整っている。
- フォームは大きく見やすく美しく。
- さらにフォームに入れるものがアイコンで表示されるサイトも。
- Googleの検索フォームも大きくなった。
- メインイメージがインタラクティブに
- クリックで左右にスクロールしていろんな画像を見せる、など。
- FlashでなくjQueryのライブラリの使用ケースが多い。
- 吹き出し表示を多用
- 小さな段組
- D&DEPARTMENTなど。日本と海外は使われ方がちょっと違う。
グローバル企業(Forbus Global 500)
- 白ベースに最低限の情報&世界地図(2000年くらいから変わらない傾向)
- 背景全体に写真、半透明のボックスにテキスト など。
<国内企業>
- 上場企業(4000くらい)でもちゃんとしているところとしていないところ(水産系・倉庫)の差が大きい
→営業チャンス - 日本的Webデザイン…海外デザインと比べると特殊
- 日本語の下に英語のメニュー
- メニューや見出しに太い下線
- 空白じゃなく線でエリア区切り
- 隙間をガッチリ埋める
- サイトマップや検索フォームなどの位置が統一されてる
- Web2.0的デザインを取り入れつつ日本的になってる。
- 新着情報エリアが大きい
<自治体>
- Webマスターと公共系制作会社の2系統。営業は難しいかも。
- トレンドデザイン
- リキッド(100%)+3カラム…行田市
- 横幅800px以内
- 完成度の決め手はディティールの作り込み。
- ファーストビューに自治体の場所を表示。
2009年のデザイントレンド解体新書
Hull Digital Live http://www.hdlive09.co.uk/
制作者:branded07さん http://www.branded07.com/
- 見立てのデザイン、大きなフォント、手描きの書体。
- 彩度と明度のコントロールがポイント。
- ライトグレーの上に彩度の低い文字。画面全体が締まって見える
- 下の部分。青が入ったグレー。彩度が低いのでシックだけど読みやすい。
- 色相が同系で、派手な文字も悪目立ちしない。
- 彩度の高いものを細かく置いている。そのバランスが良い。
THE OSDN http://osdnetwork.org/
- 背景にアルミ質感…ノイズをちょっとだけプラス。
- 質感を入れた背景により、カットアウトした見出しが映えている。
- 青のリボンの部分は明度と彩度を上げてグレーとのコントラストをうまく出している。
- 細かい部分でのグラデーションやドロップシャドウがポイント。
- サムネイルを色でプッシュ
←イメージや写真の紹介は、背景は灰色、無彩色が原則。 - メインイメージの切り替え→jQueryライブラリを利用
D&DEPARTMENT…セレクトショップ http://www.d-department.com/jp/
- 狭い段の沢山あるレイアウト。
- 1ページの文字数、商品数は見掛けほど多くない。少ない情報をボリュームいっぱいに見やすく提供。
- 幅を広げると右にボックスがフロート←いろんなティスプレイに対応&驚き提供
- 商品は背景を統一して撮影している→すっきりした外観に
- 写真以外彩度の強い色は不使用。
- JavaScriptでのカラムの配置。
Goldman Sachs http://www2.goldmansachs.com/
- 写真メインのスクエアなレイアウト。
- 罫線など細かい部分の丁寧なデザインで綺麗に魅せている。
- 写真のクオリティにうっとりせず、文字レイアウトの力に注目。
- 見出しのさりげない処理
行間の開け方、罫線の色の絶妙な薄さ
付加情報はコントラストを下げて役割を変える - カラムのグループ化を線一本で。
- 写真を目立たせるという大前提でのバランス
行田市 2009年ベストビジュアルデザイン http://www.city.gyoda.lg.jp/
- ナビゲーションを際立たせる小技
- 罫線を左右に引く(彩度のないもの)
- ブレットまでしっかり作っている。
- 同一色相に補色の基本カラースキームで統一(緑―赤・オレンジ)
- イラストでアイキャッチになるメニュー(人生のタイムラインにも沿ってる)
2010はこうなる!
- 原さん <海外>
- アイコン付フォーム増加。
- グレーアウトによる操作対象の明確化。
- リキッド型100%幅のセパレートを超える何か。視覚的新しさ。
- アプリケーション化したデザイン。メイン画像も使うもの、操作できるものに。
- サイトマップの決定版登場?
- クリック領域の拡大。タップしやすく。
- 文字のノングラフィック化(アンチエイリアス可も伴って)
- 矢野さん <日本>
- 微調整しやすいデザイン。ちょこちょこ直しながら運用。足したり引いたりできるもの。
- A/Bテストなど運用しながらテスト、公開していくスタイル。
iGoogleのような、囲みを並べるレイアウト方式 - 短文化…言葉を尽くすよりビジュアルで見てわからせる
- 情報収集の多様化→機器に対応するようなレイアウト。
PCサイトもスマートフォンで見るとどうなるか
小さい画面を大きい画面にどう映すか、に考え方が変わる
解体新書まとめ
- レイアウト…ディスプレイサイズは小さく。
- 掲載情報ダイエット、デカ文字、ザックリレイアウト
- 色…飽きさせないスタイルを追求。派手じゃない色使い。彩度を下げる(トラッド)
- テクスチャ(素材感)…サイトのイメージに合った色、素材感が大事
- ナビゲーション…独自開発でのエラーが困る。目の行き届いたライブラリに頼った方がいい。
- 情報設計…ビジュアル化すると情報はより限られてくる。
総括
- 原さん
- 新しい表現が追加されているが、シンプルさも増えている。世界的傾向。
- 日本的Webデザインは特異的な状況。その発展が見たい。
- 矢野さん
- 「世界を変えるより自分を変えよう。変わり続けられることが生き残りの鍵。」
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