MOGWAI JAPAN TOUR 2011

夜、MOGWAIのJAPAN TOUR 2011をZepp Tokyoで観てきた。前回恵比寿で観たときは、発売されたばかりの新譜をそのまま再現するという、ちょっと特殊な試みだった。http://t.co/ELPvIKXa そのため通常のツアーはやるんだろうか、と思っていたらやってくれましたね。MOGWAIというバンドのサービス精神には、いつもほんとに感動させられる(単に日本がいいマーケットだからかもしれないが)。
僕はいつもライブでは1曲目が何かをとても楽しみにしているのだが、やはり新譜からだろう、「Rano Pano」あたりかな、と思っていたが、新譜からということだけ正解で、新譜のオープニング曲「White Noise」だった。MOGWAIといえば、当初、その音楽性は「真っ白なノイズ」という形容されていたが、その評価に応じてつけられた曲名であろう。そして2曲目は、それこそ「真っ白なノイズ」という形容にふさわしい「Ithica 27 ϕ 9」だった。まさかこの曲を今回聴けるとは思わなかった。「静寂と轟音」というのもMOGWAIを語るときにはよく使われる形容だが、この曲はまさに「静寂と轟音」。音数が少なくなり、静寂が会場を支配し、まるでカウントダウンがあったかのようなタイミングで、ディストーションのかかった3本のギターがトリルを奏でる。オーディエンスもそのタイミングをもちろん知っている。最近のアルバムでは、この手の曲がないので、本人たちはライブでもやりたくないのかと思っていたのだが、とくにそうでもないようだ。
「クリスマス・ステップス」だったか、その前の曲からか忘れてしまったが、サポートメンバーが登場し、バイオリンを奏でた。MOGWAIの音楽性の特徴の1つは、周知の通り、「ギター・ミュージック」と呼ばれるほどギターが前面に出ているにもかかわらず、いわゆるギター・ソロがほとんどないことだが、「Xmas Steps」のラストでバイオリン・ソロ(おそらくアドリブ)が重ねられていたのは少し興味深い。ちなみにこのサポート・メンバー、バイオリンのほかに数曲でギターも弾き、「Mexican GP」ではボーカルも担当した。なかなか器用そうな人である。
MOGWAIのメンバーもいくつかの曲では、いつもとは違うパートを担当した。スチュワートがベースを、ドミニクがギターを弾いた曲もあったし、確か「Rano Pano」ではバリーがベースを弾いたんじゃなかったかな。
僕的にいちばん盛り上がったのは、「Hunted by Freak」から「Mowai Fear Satan」へのメドレー。キーが同じからなのか、非常にきれいにつながっていた。
書く順序が逆になってしまったが、今回はオープニングアクトはなく、完全なワンマンだった。MOGWAIは1曲が長いので、そのほうが僕としてはうれしい。
ところで、帰室してすぐに、Twitterを「MOGWAI -RT セットリスト」で検索すると、ライブ終了後にオーディエンスに提供された、メンバー用のセットリストの写真がいくつもアップされていた。おかげで比較的詳しい感想を楽に書くことができた。 http://t.co/WVVE0HxD
さて、このバンドは次にはどんなことをやってくれるのか。数え切れないほどのフォロアーが日本を含めてやまほど存在するが、その根拠として十分な実力を持つ彼ら。今度も楽しみ。なおオーディエンスは若かった…。

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Earth Division

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