鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

きっかフェス

2月19日に新宿BLAZEで開催された吉川友さんの初ワンマンライブ『きっかフェス』第3部に行ってきました。
客席の一番うしろのほうから観るかたちとなったのですが、動きの大きなダンスは客席後方からでも充分に楽しめました。そしてなによりもきっかさんの歌声。ダンスをしながらのでもほとんど乱れることなく(1曲『水色』では多少音がとりづらかったのかな? というところもありましたが)、しっかりとした表情豊かな歌で、アルバム収録曲全曲を堪能させてくれました。
今回のライブはアルバム購入者から抽選で無料招待というかたちだったのですが、ほんとにこれ無料で観ちゃっていいの? と思うほどのもの。今後も、もちろん有料で構わないので、今回のようなたっぷり歌を魅せてくれる機会を作っていただきたいなと思っています。

『One for YOU!』

というわけでリリースから随分と経っちゃっていますけどきっかさんのファーストアルバム『One for YOU!』。アップテンポな曲はどれもサビでの爆発力がたまらないし、スローな曲はしっかりと聴かせてくれる。ファルセットの活かされた曲も多く、きっかさんの声の気持ちよさを存分に引き出したアルバムに仕上がっていると思います。
ボーカル曲13曲のうち、歌詞で二人称が「あなた」なのは『会いたくなったら』だけで、女の子目線の曲であっても二人称は「君」もしくは「キミ」。それがきっかさんっぽさだと思うんですよね。
大きな声で笑って、男の子とも気軽に話せて、そして自然に恋愛にも進める。そんな女の子像というのがきっかさんの曲からは浮かびあがってきます。
そんな中で、垣間見えるちょっとした「陰」や、以前にも書きましたが『こんな私でよかったら』の

君がでもね 手と手離したら メっ!?てね 怒っちゃうから

という幼さすら感じるピュアさ、そして『会いたくなったら』の

もし今このまま ここにいられたら
背中なぞって伝える 好き

というフレーズの切なさ。
それがたまらなく甘い「かわいさ」を生んでいます。
くすぐったいような愛しさを感じる、そんなアルバムです。

One for YOU!

One for YOU!